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僕の彼女は重度な妄想を患ったフェラマニア[前編]

この体験談は約 7 分で読めます。

自分は自他共に認める不細工です。
28年生きてて一度も彼女なし。
女性と1対1で会話した経験を聞かれると、中学時代まで遡る必要があります。

私の職場は大学が近いこともあり、大学生のバイトの子が多く、また社員には私を除き、その大学出身のイケメンが多いためバイトの女の子達との仲も良好で、1年に1回は皆で温泉旅行などを計画しては遊びに行っていました。
私は流れで一緒に行ってはいましたが、正直言って毎年オマケでしかありませんでした。
女の子達の狙いも明らかにイケメンの同僚達であり、私も空気を読んで出来るだけ目立たないようにしていました。
イケメン連中は毎年毎年女の子を取っ替え引っ替え食べているようで、いつも自慢話を聞かされていました。

そんな大学生バイトの女の子の中にアコちゃんがいました。
アコちゃんは一見してお堅い感じのメガネ黒髪ロングの優等生キャラで、仕事も真剣に取り組み、また決まり事などもきっちりしてないと気がすまない子です。
そういう性格からなのか分かりませんが、チャラチャラと女の子に調子が良いイケメンの同僚達より僕の所へ仕事の質問をしに来る事が多かったです。
後で本人に聞きましたが、その時は単純に軽薄なイケメン連中が心底嫌で僕の所へ来ているだけだったようで、僕については職場のただの上司であり、それ以上にもそれ以下にも思っていなかったようです。

僕自身も別に変な期待は特にありませんでした。
正直そんな希望を持つほど自分に自信が無かったのです。
そういう事は全て諦めていました・・・。

ただ、それでも後輩の女の子に世話を焼くという新鮮な喜びを感じてはいました。
それにアコちゃんは真面目で、こっちの話を真剣に聞くので仕事も他の子達より数段でき、頼りになるので一緒に仕事をしてもストレスに感じません。
若い子特有の変な言い訳をしないので、仕事をする上でじつに助かる存在でした。

そして、アコちゃんがバイトに来たその年の終わり頃、やはり皆で温泉旅行に行こうという話になりました。
アコちゃんは最初断るつもりのようでしたが、女の子達に付き合いが悪いと言われたり、僕一人が幹事とは名ばかりの雑用ばかりしているというような話を聞いて、「日頃お世話になってるヤマさん(僕)だけに雑用を押し付けるのは悪いので、私もお手伝いします」というような感じでアコちゃんも参加することになりました。

さて、相変わらずバカ騒ぎ、カラオケに酒盛りにと盛り上がります。
アコちゃんはそんな中でも、「いえ、私は雑用ですから」とお酒もそこそこで、本当に雑用係に徹しています。
僕も元々お酒に強くないため、必然的に盛り上がる連中の脇で2人座って細々と料理を摘んでいます。
イケメン連中も僕がノリが悪いのはとっくに承知しているので気にもしません。
今思えば、僕自身、よくこんな何の楽しみもない宴に毎年律儀に参加していたのか不思議に思います。

ある程度女性陣にも酒が入り、盛り上がったところでイケメン同僚の一人が言い出しました。

「ここってさ、夕方見たけど混浴あるみたいじゃん?」

「えっまじ?!今から行かね?」

というような事をわざとらしく言い出します。
女の子達はキャーキャー言い出し、最初は恥ずかしがる子もいましたが、いつの間にかノリノリです。

「さー行こう行こう!」というような流れになります。

アコちゃんは最初、当然行かないと言いましたが、女の子達皆にしつこく言われ、渋々付き合うことになり、当然僕も一緒に行く事に・・・。
僕やアコちゃんがしつこく嫌がると全体が白けてしまう気がしたのだと思います。

正直、男連中とも一緒に風呂に入ることもこの時が初めてでした。
海には何度か行きましたが、僕は金槌なので浜辺で荷物係です。
しかも日焼けすると酷く反応が出てしまうという体質で長袖でした。
男連中は豪快に服を脱ぎ、さっさと風呂場に行きます。
僕も彼らに遅れるように服を脱いで下半身をタオルで隠して続きます。
女性陣もしっかりバスタオルでガードして入ってきました。
イケメン連中は残念がっていましたが、正直免疫の無い僕は残念なような安心したような複雑な心境でした。

女の子の中に当然アコちゃんも居ました。
女の子達の後ろで隠れるようにしています。
女の子達は最初はちょっと恥ずかしそうにしていましたが、湯船が少しにごり湯だった事もあり、皆で浸かって雑談してる間に緊張が解けて、さっきの盛り上がりを取り戻してきました。
僕はというと目のやり場に困り、皆より少し離れた場所に居ました。

「ねっ、アコちゃんって意外に胸デカくない?」

女の子の一人が言い出します。

「あっ本当だ!おっきぃ!」「羨ましい!!」と騒ぎ出し、それに乗ってイケメン達も、「どれどれ~、俺達が揉み比べて~」などと言ってキャーキャー言い出します。

そうこうするうちに、誰々がスタイルがいいとか胸が小さいとか大きいとかの話になります。
イケメン達は嬉しそうに女の子達の胸を冗談半分で触ろうとしたりします。
僕は羨ましいと思いながらも、とても仲に入っていく勇気などあるわけがなく、会話だけを聞いて悶々としていました。

そして運命の瞬間がやってきました。
突然女の子の一人がとんでもない事を言い出したのです。

「私達ばかりずるいですよ~。イケメンさんたちも見せてくださいよ~」

「あっいいね!見たいみたい!」

これにはイケメン達は大喜びでした。
何せ彼らの最終目的はそこにあると言っても過言ではなく、彼女達からの願っても無い申し出に、「え~まじか?」と言いつつニヤニヤしています。
イケメン達は恥ずかしげもなくアレを女の子達に披露します。
女の子達はキャーキャー言いつつも満更でもないようで、「◯◯さん結構おっきーw」等と囃し立てて喜んでいます。

そして・・・。

「ヤマさん!」

「ん?」

最初は何の事かわかりませんでした。
というか、この旅が始まって初めて名前を呼ばれた気がします。

「次はヤマさんの番ですよ!」

一瞬、何の番なのかわかりませんでした。

「ヤマさんも見せてくださいよ!」

「えええっ!!」

「そうだぞヤマ、お前も見せろよ!」

イケメン連中まで言い出します。

「いや、俺は勘弁してくれよ・・・」

正直僕は、この時まで人に言えないコンプレックスがありました。
長年隠し通し誰にも言わなかった秘密です。
一人でずっと悩んでいました。
本気で嫌だと思いました。
バレたらなんと思われるかわかりません。

しかし側に来たイケメンに、「頼むよヤマ、ここで盛り下がったら厳しいって」と言われ、仕方なく立ち上がり皆に見せます。

僕が立ち上がった瞬間、確実に空気が一瞬止まった気がしました。

(ああ・・・終わったな・・・)と本気で思いました。

しかし・・・。

「キャ、ちょっとwデカww」

「すごっww」

女の子達やイケメン達までが口々に驚きます。
最初は本当に何事かと思いました。

「ヤマ、お前凄いな!」

イケメン達が、見直したぞ!って感じで肩を叩きます。

「ヤマさんすごい!」

女の子達まで言います。
僕のソレは仮性ではありましたが、人より随分大きいようでした。
中学時代から目立ち始め、僕は人よりおかしいと勝手に思っていたのです。
人にも見せず、相談せず、また女性との経験も無かったので、恥ずかしい話この年までこのサイズが凄い事であることも自覚がありませんでした。

「いゃん・・、ヤマさん見る目変わっちゃうww」

女の子達から急に注目の的になり、「大きくなったら私の腕くらいないですか?」とか冗談半分に質問攻めになりました。

まあ結局のところ、いくらアレが大きくてもブサ面ですから、その場が最高潮であり、その後女の子に夜這いされたとかいう話もあるわけがなく、『ヤマさんのチンコはデカい!』という伝説だけが完成し、温泉旅行自体は終わりました。

まあ多少、皆が僕に一目置いてくれてるような感じにはなりました。
ただ会話の時、心なしか股間に視線を感じるようになりました。
挨拶で社内ですれ違う時など、旅行に行かなかった人ですらどこかで話を聞いたのか、チラッと僕の股間を見ていく気がするのです。
それだけじゃなく、大っぴらに、「ヤマくんって凄いんだって?」と聞いてくるおばさんも居ました。

さて、そんな変化の中で、一番変わったことがありました。
それはアコちゃんでした。
アコちゃんがあの旅行以来、妙にヨソヨソしいというか・・・変でした。
話し掛けても上の空だったり、妙に緊張してるようだったりするのです。
僕は内心、あんな所を見せたせいで真面目なアコちゃんに軽蔑されたのかなと思っていました。

そんなギクシャクした関係が続いたある日、いつものように仕事を片付けていると携帯が鳴りました。
携帯にはアコちゃんの名前が。
一応バイトの子達の携帯の番号は登録してあり、何かあったら連絡するようになっていたので電話が掛かってくる事は不思議に思いません。
しかしこの日、アコちゃんはお休みであり、わざわざ電話してくる事に少し違和感を持って電話に出ました。

「あの・・・ヤマさん・・・お疲れ様です」

「はい、お疲れ様です」

「あの・・・お仕事終わりそうですか?」

「うん、今皆で片付けしてる所だけど?誰かに用事?」

後々考えると、わざわざ僕に電話してきて他の子に用事というのは変な話ですが、モテない性の僕はそんなことを真剣に考えてしまいます。

「いえ・・・あのヤマさん・・・お仕事終わったら相談があるんですが・・・お会いできませんか?」

なにやら真剣な面持ちのアコちゃんの電話に変にドキドキしてしまいます。

「・・・僕に?」

思わず聞き返してしまいます。

「はい・・・」

「仕事の事かな?」

「いえ・・・あの詳しい事は後で話します」

「わかった。どこに行けばいいかな?」

そういう事でアコちゃんと待ち合わせをして、あるお店で会うことになりました。
僕の人生で初めての女性との待ち合わせでした。
待ち合わせのお店に行く間、色々な事を考えていました。

(ひょっとしてここ最近よそよそしかった事が関係しているのかな?)

色々な事を考えていました。

待ち合わせたお店に行くと既にアコちゃんは座っていました。

「ごめん、お待たせ」

生まれて初めての台詞を言いつつ席に着きます。

「いえ・・・お仕事中にお電話してすみません」

そう言いつつ頭を下げるアコちゃんは、いつもの仕事をしやすいジーンズ姿と違い、全体的に余所行きな感じで、髪も綺麗にセットしてて女の子らしい華やかなスカート姿です。

「それで・・・あの、何かな?」

一応レストランだったので適当に注文したあと話を切り出します。
内心、何を言われるか想像がつかなくてドキドキしていました。

「あの・・・ここではちょっと・・・」

いつも小気味いいアコちゃんが言い難そうにしています。
しかもなんだか耳まで真っ赤です。
結局待ち合わせして相談があると言われたのに、いつの間にか僕のおごりで、2人して黙々とレストランで食事することになってしまいました。

食事も終わり、アコちゃんが行きたい所があると言われたのでついて行く事に・・・。
いつの間にか手を繋いで歩く形になり、初めて女の子と手を繋いで歩くという体験に感動しつつも、これから一体何が起こるのかわからない不安に苛まれていました。
無言で歩くアコちゃんに手を引かれ繁華街をどんどん進んでいきます。
そして・・・気がつけばそこはラブホ街です。

「アコちゃん・・?」

彼女の意図がわからなくて童貞の僕はもうパニックでした。

「私とじゃ・・・嫌ですか?」

このとき通りかかった人たちは世にも珍しいものを見たことでしょう。
なんだかお城のようなお洒落なラブホの入り口の前で、ブサ面男とお堅そうな美人系の巨乳メガネの女の子が揉めている。
しかも、どう見ても手を引いて入ろうと言ってるのは女の子の方です。
僕が通行人なら目を3回は擦ったし、ダウンタウンの松ちゃんなら得意の5度見を披露したかも知れません。

なんだか周りの視線が痛くなった僕は彼女の手に引かれるままラブホに入りました。

<続く>

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