どす黒い欲情と愛する妻ゆかり[前編・第4章]

この体験談は約 15 分で読めます。

翌日、私が一足先に私たち夫婦のマンションに疲れきって帰ったあと、夕方になって妻も帰ってきました。
例によって私は、妻たち三人がブランチに出掛けた隙にマンションに戻っていたのです。

「クラス旅行はどうだったかい」と尋ねる声がぎこちないのが自分でも分かりました。

「え?ええ、楽しかったわ・・・」

妻も私の顔を正視できない感じです。

「ごめんね。寂しい思いさせて」と妻は言って、私にぎこちなくキスをすると、「夕食の支度するね」と言ってキッチンに立ちました。

日曜日の夕方、いつもなら、もっと会話が弾むのに、重苦しい雰囲気です。
私は、妻が料理をしている様子を窺いましたが、なにやら思い詰めているようです。
私は、悪い予感がしてきました。

やがて、料理がテーブルに並び二人で食事が始まりました。
私は探りを入れるように、妻が行ってもいない旅行の様子を尋ねます。
妻は作り話でもして旅行に行った感じを取り繕うかと思ったのですが、私の予想に反して、生返事しか返ってきません。

本当にクラス旅行だったのかどうかさえ、もうどうでもいいという雰囲気さえ漂っています。
私の悪い予感は、次第に確信に変わってきました。

“妻は何かを隠している。そして、もう、それが私に知られてもいいと思っている”

何を隠しているかは、私にはもう分かっています。
私の不安を掻き立てるのは、妻がそれをもう私に知られてもいいと思っている様子なのです。

重苦しい雰囲気の夕食が終わった後、妻はテーブルを綺麗に片付けると、ついに重い口を開きました。

「・・・ねぇ。あなたに知って欲しいことがあるの」

私の心臓はいっぺん高鳴り始めました。
ついに恐れていたことが現実になろうとしているのか。
まさか私の最愛の妻が遠いところへ行ってしまおうとしているのではないか。

「な、なんだい。急に」

心とは裏腹に私は平静を装います。

「私、あなたに言わなければいけないことがあるの」
「・・・」

「でも、その前に一つだけ信じて」
「なにを?」

「私、あなたのことを愛してる。もしかしたら、今までの人生で本当に私を愛してくれたのはあなただけかも知れないとも思ってます」
「ど、どうしたんだよ。急に・・・」

私は、少し救われたような気分になりました。
もしかしたら、処女を捧げたT青年のあまりにひどい仕打ちが、私の妻への愛を再確認させたのかも知れないと思ったのです。

「でも、私、自分が自分で分からなくなっているの」

たしか、初めてKと二人で会った後も、同じようなことを言っていたと思うと、私はまた急に不安になってきました。
そして、妻はついに言ったのです。

「あなた、Kさんって覚えてる?」

ついに妻の口からKの名前が出たのです。
私が恐らく死んでも忘れることのないKの名前です。

「Kさんのこと、覚えてる?」と聞かれた私は、凍りつきました。

忘れるもなにも、私はつい数時間前まで、KとT青年が妻を思うままに犯すところをマジックミラーの裏から見ていたのです。
Kがその恐るべきその精力で、何度も何度も妻の体内に白濁した粘液を放出する様子を見せつけられていたのです。

「あ、ああ」と私は上擦った声で答えます。

「・・・そうよね。忘れる訳わけないよね」と言うと、妻は、わっと泣き出しました。

私は、何をどう言ってよいのか、頭の中が真っ白になっています。

「ごめんなさい。全部、私が悪いんです」

やっと、少し落ち着いた妻は小さな声で言いました。

私も、「それじゃ、全然、分からないよ。いったい、どうしたの?」と聞き返すことができました。

「Kさんに初めて・・・抱かれたとき」

妻が語り始めました。
私はごくりと生唾を飲み込みます。

「私、何がなんだか分からないほど・・・、いかされてしまったの。あなたも、見てたよね・・・」

妻の青白かった頬に少し赤みがさしてきました。
私とは目を合わせないよう下を向いています。

「二回目に二人きりで会ったとき・・・」

私が悔やんでも悔やみきれないのは、つまらない意地から、妻とKが二人きりで会うことを許したことでした。

「もしかしたら、Kさんこそ、私の探していた人かも知れない・・・と思ったの」

妻は申し訳なさそうに私を見ました。

「何度も何度も抱かれて・・・、あなたとはしたこともないようなことまでして・・・」

私の中では、あのどす黒い欲情が広がり始めます。

「Kさんにも、『愛してる』って言われたの」

とんでもないことです。
Kは妻を性の玩具として弄びたいだけなのです。
しかし、私は黙っていました。
そんなことを言えば、私が妻とKの痴態をずっと見続けていたことを白状するようなものだからです。

「それで・・・?」と言うのが精一杯でした。

「そのあとも、あなたを愛してるのに、Kさんにも体を許してしまったの」と言うと、妻はまた、わっと泣き出しました。

ひとしきり泣いたあと、妻はようやく「・・・赤ちゃんも欲しかったの」と絞り出すような声で言います。

私は身を切られるほど辛い気持ちになりました。

「X先生からも、『Kさんとは体の相性もいいから、しばらく関係を続ければ子供はできるはずだ』って言われたし・・・」

私は、もう何と言ったら良いか分からず、泣きじゃくる妻の体をさするだけです。
でも、「体の相性」という表現を聞いて、私の肉棒はぴくりと反応し始めていました。

「でも・・・。もう、よく分からないの」
「何が」

「Kさんが私を本当に愛しているのか、ただ・・・」
「ただ?」

「私の体を弄びたいだけなのか」
「愛してなんかいる訳わけないさ。ゆかり、目を覚ましてくれ。君は騙されてるんだよ」

しばらく沈黙が流れます。

「私、Kさんと結婚したの・・・」と、妻が言い出しました。

「けっこん?」

私はびっくりしたように聞き返します。

「そう、結婚よ」
「何だよ、それって」

「分からないわ・・・。Kさんたちの世界での結婚だって」
「ふざけないでくれよ」

「私って、Kさんたちの世界では、私は彼の妻なの」

妻は遠いところを見るような目になりました。

「彼の世界では、彼の妻として振舞わなきゃいけないの」

妻は浮かされたように話し続けます。
私は、妻の肩を両手で激しく揺すりました。

「ゆかり、しっかりしてくれ。何を言っているんだ」

妻は我に返ったように言いました。

「私、変よね。あなたを愛しているのに・・・。Kさんを、嘘つきじゃないかと思い始めてるのに・・・。また、彼のこと、考えたりしてる」
「どうかしてるよ」

妻はしばらく黙っていましたが、改めてきちんと座り直して、私の方を見ました。

「お願いがあるの。本当に・・・、図々しいお願いなんだけど」
「・・・なんだい」

「本当の自分を確かめたいの。Kさんがどうこう言うんじゃなくて、私の本当の気持ちを確かめたいの。私があなたを愛していることを、もう一回、きちんと確かめたいの」
「どうするんだ」

「・・・Kさんと旅行に行かせて下さい」
「え?なんだって」

「彼が、新婚旅行に行こうって言ってるの。あなたにもきちんとお願いしなさいって」

Kが、本当のことを言えと言っているのです。
それにしても、私の妻を新婚旅行に連れていくというのは、どういう神経なのでしょうか。

「・・・もし、あなたが反対したら・・・」
「反対したら・・・?」

「・・・『罪滅ぼしって言え』って」

私は愕然としました。
もし、私が反対したら、Kは私とれいこの一回だけの過ちを妻にバラすつもりなのです。

思い出してみると、あの時は、Kが予約したホテルで行為に及んだのです。
妻とれいこの夫の行為がすべてビデオに撮られていたように、私たちの行為もビデオに収められているのかも知れません。
私は背筋が凍りつきました。

「『罪滅ぼし』って何?」と妻が私の様子を窺うように聞きます。

私は、「う~ん」と言って誤魔化すのが精一杯でした。

「どこへ行くの」
「ハワイにKさんの商売仲間がいて、別荘を持っているんだって。そこを借りるそうです」

「何日くらいなんだ?」
「・・・一ヶ月くらい行こうって。本当にごめんね。でも、これで私の気持ちが確かめられるから・・・」

私は頭を抱え込みましたが、許す以外の選択肢はありませんでした。

私は愛する妻を一ヶ月もの長い間、他の男との旅行に送り出さなければならないのでした。
いったい、その旅行がどんなものになるのか、Kが次に何を考えているのか。
Kは、妻の体だけでなく心までも弄ぼうとするかのように、その旅行のことを新婚旅行と呼んでいるのです。

れいことの秘密を握られている私には抵抗することが出来ませんでした。
でも、正直に言うと、一ヶ月に渡って嫉妬に身を焼かれる自分自身を想像すると、どす黒い欲情が頭をもたげてきて、自分の肉棒が熱くなるのをこらえることができなかったのです。
Kは、絶対に、途中で妻と二人で過ごしている様子を知らせてくるでしょう。
勝ち誇ったように、妻の心と体を弄ぶ様子を私に知らせてくるのが、Kの最大の喜びになっているのに違いありません。
そして・・・、情けないことに、私自身もそれを密かに期待しているのでした。

「いつ、出発するの」
「・・・あしたです」

「あした?何も準備が出来ていないじゃないか」
「身の回りのものは、全部、向こうで揃えるから、体ひとつでいいって」

体ひとつという妻の言い方に、私の肉棒は激しく反応しました。

「分かったよ。辛いけど」
「本当にごめんね。でも、自分にKさん無しでやっていける自信ができたら、途中でも帰ってくるから」

「待ってるよ」と言うと、私は「じゃあ、しばらくお別れだから・・・。今夜はいいよね」と夜の営みを求めました。

妻は、「今日は・・・。ごめんね、疲れてるの」と言うではありませんか。
おそらく、その真っ白な体にKやT青年と交わった痕跡がくっきりと残っているのを恐れているのでしょう。

でも、私は許しませんでした。

「それは、あんまりじゃないか。君が信じられなくなるよ」
「分かりました。でも、お願い。明かりは全部消してね。なんだか、恥ずかしいの」と言って、妻は下を向きました。

先にシャワーを浴びた私は、ベッドで妻を待ちましたが、入れ替わりにシャワーを浴びている妻はなかなか出てきません。
妻は、自分の体中に残るケダモノたちとの交わりの痕を見て、途方に暮れているのかも知れません。
私の肉棒はもう、はち切れんばかりになっています。
やっと、出てきた妻は胸から下をバスタオルで隠し、ベッドルームに入るなり、部屋の明かりを真っ暗に落としました。

そして、入り口に立ったまま、「お願い。スタンドの明かりも消してね」と言います。
妻が可哀想になった私は、「真っ暗になっちゃうよ」と言いながらも、スタンドを消しました。

部屋は真っ暗です。
ようやく、妻はベッドに近づき、毛布の中に潜り込んできました。
どこからか漏れてくる光で、ようやくお互いの顔が分かる程度です。
妻はベッドの中に入ってから、ようやくバスタオルをとってベッドの下に落としました。

私は妻をきつく抱き寄せると、熱く口づけます。
最初、ぎこちなかった妻も舌を絡めてきました。
長く熱いキスのあと、私は唇を徐々に下の方に這わせていきます。
そして、乳首のところまでくると、片方を口に含んでゆっくりと転がしました。
Kに負けてはならないと思ったのです。

ねんごろに口の中で転がしていくと、妻の乳首が可愛らしく屹立したのが分かります。
私はゆっくりと口を離すともう片方の乳首を口に含みます。
そして、片方の手を妻の背中に回しで、軽く抱き起こすようにして、形の良い乳房が私の顔に近づくようにし、もう片方の手で、今、口に含んでいた方の乳首を弄りました。
じっくりと時間をかけて乳房を愛撫します。
妻の口からは熱い吐息が漏れ始めました。

私は毛布を撥ね除けると、唇をさらに下のほうに移動させます。
縦長の形の良いおへその回りや、その下のまっ平らな下腹部を入念に舐め上げます。
妻は、もう、私のなすままになっています。
フィットネスに通っている妻の体には贅肉は全く付いておらず、陶器のように滑らかです。

私は、唇が妻の慎ましやかな茂みに到達したところで、一旦、体を起こしました。
そして、私は妻の腰に両腕を回すと、一気に妻の体を裏返したのです。
秘密の花園まで唇が降りてくることを予想していた妻は、「えっ」という小さな声を出します。
私は、今日こそ妻のアナルも舐めるつもりでいたのでした。

妻の真っ白な背中は、真っ暗闇の中でも輝いて見えます。
私は、一旦自分の体を上の方に戻して、妻の長い髪を掻き分けてうなじにキスをしました。
そして、妻の背中に唇を這わせながら、体を下の方にずらすと、丸い尻を舐め上げます。
妻が「あぁ」と甘い声を出してむずがゆそうにお尻を動かしてのを見届けて、私は妻の腰に手をやり、少しばかりお尻を持ち上げさせました。

そして、ついにピンク色のアナルに舌を這わせたのです。
妻は「あぁっ」と言う声を出しましたが、抵抗する素振りは見せません。
私たち夫婦にとっては初めての行為なのに、妻にとっては、何度も経験していることだからなのでしょうか。
でも、私が舌をそぼめてアナルの中に挿し込もうとした瞬間、妻は電気にでも撃たれたように、「いやっ、いやっ」と言って跳ね起きました。

「どうしたんだい」と私が言うと、妻はすすり泣き始めたのです。

アナルの中に舌を挿し入れられた感触が、つい一日前の忌まわしい処女喪失とそれに続く嵐のような陵辱を思い出させたのかも知れません。
私は、泣きじゃくる妻を抱き締めて、優しく髪を撫でるのでした。

私は妻が少し落ち着いたのを見計らって、ベッドに横たえました。

「大丈夫?」と声を掛けると、妻は「うん。もう、大丈夫。ごめんね」と言って小さく微笑みます。

私は再び愛撫を始めましたが、二度とアナルには触れませんでした。
優しく蜜壷に唇を這わせて十分な潤いを得ると、私のいきり立つ肉棒を挿入しました。
そして、妻をきつく抱き締めて激しく腰を使ったのです。

翌日は月曜日でしたが、私は朝一番に会社に電話して風邪を引いて休むと伝えました。
私は妻が出発するまで一緒に居たかったのです。
私は、妻のために簡単なブランチを準備しました。
その間、妻はごく身の回りの物や、ほんの数日分の着替えなどを、あたふたと旅行カバンに詰め込んでいます。

支度が終わると、妻が不在の間の細かいこと、たとえば電子レンジの使い方や風呂の入れ方、火の元のありかなどを聞いているうちに、お昼近くになってしまいました。
そして妻が化粧をひと通り終えたとき、私の恐れていた一瞬がやってきたのです。
私たちのマンションの外で車のクラクションが二回鳴りました。
それが、Kがやって来た合図だったのです。

妻は覚悟を決めたように立ち上がります。

「私、行かなきゃ・・・」
「空港まで、一緒に行っていいかい」

「え、来てくれるの」と言って、妻は私に飛びついてキスをしてくれました。

さわやかな香水の匂いがします。
こんな美しく可憐な妻を、Kは一ヶ月にも渡って我が物にしようとしているのです。
思うがままに、その華奢で真っ白な体を弄ぼうとしているのでした。
私の心は張り裂けそうです。

私と妻がマンションの下まで下りていくと、Kが待っていました。
明るいブルーのジャケットを着ていますが、いかにもこれからリゾートへ遊びに行くという感じです。
妻は、ジーンズとTシャツの上に、黄色いジャケットをはおっています。

「お久しぶりですね」とKが言います。

たしかに、直接、顔を合わせるのは最初の日以来でした。
私は何と返事をしていいか分かりません。

Kは「ゆかり、ご理解のある主人で良かったね」と愉快そうに笑います。

妻の顔はこわばっています。
Kの車はがっしりとしたドイツ車でした。

トランクに荷物を積み込むと、「ご主人も成田まで行きますか?」と聞きます。

「ええ。そのつもりですが・・・」と言うと、「大歓迎ですよ」と応えます。

でも、妻が私と一緒に後ろの座席に乗り込もうとすると、ぞくっとする声で、言ったのです。

「この車の中は私の世界だ。分かるよね」

妻は私を済まなそうに見ていましたが、前の座席、つまりKの隣に乗り込みました。

妻が、「Kの世界ではKの妻でなければならない」と言っていたのを思い出して、私は暗澹たる気持ちになりました。

車が高速に乗ってスピードを上げると、Kはハンドルから片手を離して妻の肩に回します。
そして快活にハワイでの暮らしについて語るのでした。
滞在するのは、オアフ島から小型飛行機やクルーザーを乗り継いでしか行けない、日本ではガイドブックにも載っていない名もない小さな島だということ。
輸入雑貨を扱っているKのアメリカ人の友人が持っている別荘だということ。
プライベートビーチやプールもある大きな別荘で、太平洋に沈む夕日が独占できること。
その島には大きな別荘が点在しているが、プライバシーは完璧に守られていることなどを得意気に話し始めました。

但し、車で30分ほど行けば島の住民がすむ小さな町があって、日用品や身の回りのものは全て手に入るということです。
すでに、Kと私の妻が夫婦ということで滞在することは、現地の友人達にも知らせてあって、新妻のための企画もいくつか用意されているというのです。

「企画?」と妻が訝しげに尋ねると、「色んなパーティとかね」と言ってKは愉快そうに笑います。

Kは「パーティ」という言葉に力を入れて、バックミラーに映る私の顔を覗き込みました。

そして、もう一度、意味深に笑ったのです。
私の肉棒はあっという間に怒張しています。

しばらく会話が途切れると、私は場を取り繕うように「何時のフライトですか」と聞きました。

「フライトは明日です」

「え?」と私と妻は同時に聞きました。

「今日は成田の一番いいホテルに大きなスイートを取ってあるので、そこで一泊します。ゆかり、いいね」

「・・・はい」と言う以外に、妻にできることはありません。

道が混んでいたせいもあってホテルに着いたのは夕方でした。
私をロビーに待たせて、妻と二人で何食わぬ顔をしてチェックインすると、Kは私のところに戻ってきて言いました。

「お二人は、しばらくお別れなんだし、部屋で一杯飲んで行きませんか」

Kが取った部屋からは空港が一望に見渡せ、飛行機が離着陸する様子が手に取るように見えます。

Kは「まあ、お座りください」と言って私にソファーを勧めます。

妻が私の横に座ろうとすると、「まだ、分かってないね。この部屋は僕の世界だよ」と言うのです。

妻は、下を向いたまま、テーブルを挟んで私とは反対側のソファーに座り直しました。
Kはシャンペンを抜き、グラスを三つテーブルに運んでくると、妻の横にぴったりと座ります。

そして、三人で形ばかりのぎこちない乾杯をしました。
それは、まるで初めて三人で会った日の夜のようでした。
あれから一年も経たないうちに、ずいぶん、私たち夫婦は変わってしまったものだと思うと、私は暗い気持ちになっていきます。

飲み終えたシャンペングラスをテーブルに置くと、突然、Kは妻を抱き寄せてその唇に吸い付きました。
妻はじっと身を固くしていますが、私の体も凍りついてしまいました。
Kはキスをしたまま、乱暴に妻のジャケットを脱がせると、それをソファの端の方に放り出し、Tシャツの上から妻の胸を弄り始めました。

Kに唇を奪われたままの妻の口からは「ううっ」という声が漏れるだけです。
やがて、KはTシャツを捲り上げてブラジャーの中に手を突っ込み、乳首を弄い始めます。
最初は、やや抗っていた妻も、観念したように目を閉じました。

Kは、私の目の前で妻にキスをしたまま、ブラの中に手を突っ込んで乳首を弄っていましたが、妻の体から力が抜けると、静かに唇を離しました。
妻の唇が無意識のうちにKの唇を追いかけるように動くのを見て、私の頭の中はどす黒い欲情で破裂しそうになります。

Kは、ソファーに座った妻の前にゆっくりと立ち上がると、おもむろにズボンのジッパーを開き、どす黒く充血して節くれだった肉棒を取り出したのです。
私は、思わずごくりと生唾を飲み込みました。

Kは、怒張した肉棒を妻の目の前に突き出すと、「さあ、ゆかり。いつものようにやってくれ」と言うのです。

「いつものように」という言葉で、私の頭は真っ白になりました。

妻は真っ赤になって顔を伏せています。
Kは私の方をちらっと見ると、「どうしたの。さあ、私たち夫婦がいつも、どんな風に愛し合っているか、こちらの方に見せてあげるんだ」と言うのでした。
Kはこの部屋の中では私の妻と夫婦なのでした。

妻は、ふらふらと、その白い細い指をどす黒い肉棒に絡ませます。
そして、その醜い肉棒にチュッと軽いキスをすると、横目で私を見て消え入るような声で、「ごめんなさい、あなた、見ないで。・・・もう帰って」と言ったのでした。
その瞬間、Kの大きな声が響きます。

「あなたって誰だ。お前の夫はこの私だろう。こちらの方はお客様だぞ。お客様に『あなた帰れ』とは失礼じゃないか」

それでも私が腰を浮かすと、「いいんです。是非、見てってください。私の自慢の妻のテクニックを」と言います。

言い方は穏やかでしたが、それはほとんど命令に近いものでした。
私は、へなへなと腰を落とします。

「さあ、ゆかり」

妻は、Kに促されるままに、その醜悪な肉棒を口に含んだのでした。

妻は太い肉棒を口いっぱいに頬張ると、頭を上下に動かし始めます。
口の中では、舌も使っているようでした。

「いいぞ、ゆかり。その感じだ」

Kの声も次第に上擦っていきます。
妻はもう、全てを諦めたかのように、固く目を瞑って、両腕でKの腰のあたりを抱き締め、ひたすらそのピンク色の唇と舌とでKに奉仕するのです。

やがて、Kも腰を使い始めました。
妻の頭の動きも激しくなってきます。
そして、ついに、Kは「おおぅ」という声をあげ、上半身を大きく仰け反らせて、大量の精液を妻の口の中に解き放ったのでした。
妻はじっと身動きもせず、Kの肉棒を咥えていましたが、やがて喉をごくごくと鳴らして、粘り気のある液体を飲み込みました。
妻が口を開けて肉棒を吐き出すと、妻の口の端から白い液体がだらっと垂れてきました。

妻の唇とKの肉棒の間にはKの体液と妻の唾液の混ざり合った白い糸のようなねばねばしたものが、幾筋も繋がっています。
妻は涙目になりながら、手の甲で口を拭いました。

Kは、「ゆかり。口をすすいでおいで。ついでにシャワーを浴びてバスローブに着替えてくるんだ。下には何もつけないように」と命令します。

ゆかりは言われるままに、よろよろとバスルームに消えていきました。
ゆかりを待っている間、私たちはほとんど話しませんでした。
Kはビールをグラスに注いで、私にも勧めたのですが、とても口にする気になりません。

Kがなにやらフライトの時間とか、ハワイについてから買い物をする話とかをしていたような気もするのですが、私の耳には全く入りませんでした。

やがて、ゆかりが戻ってきました。
バスローブに着替えています。
シャワーを浴びたせいか、それともKとの行為を私に見られたからなのか、その顔は上気しているように見えます。

Kは、妻をソファーの隣に座らせると、ゆっくりとバスローブの前を開きました。
妻の形の良い乳房が剥き出しにされます。
そのピンク色の乳首はツンと上を向いています。
Kは、両方の乳首をねんごろに含むと、妻の脚をソファーの上に上げさせ、大きく開かせたのでした。
妻は真っ赤になって横を向いています。
やがて、Kがバスローブの裾を捲り上げると、妻の秘密の花園が私たちの目の前に剥き出しにされたのでした。
ひと掴みの叢の下、すらりとした二本の脚の付け根に、ピンク色の亀裂が姿を見せたのです。
これほどまでに露骨に、妻の秘部を目にするのは初めてでした。

妻はソファーに頭をもたげ、顔を両手で覆っています。

「お願い、見ないで。もう、堪忍・・・」と言いながら、脚を閉じることは許されないのでした。

Kは、妻の両足の間に入って床に跪くと、ゆっくりと、妻の秘密の花園を舐め始めました。
クリトリスを思うままに舐めたり、可愛らしいピンク色の二枚の花びらを順番に口に含んだりしているうちに、妻の口からは「あぁ」という切ない声が漏れ始めます。

やがて、妻は十分に潤ったのか、二枚の花びらは雨に打たれた本物の花のように雫を垂らし始めました。

Kはおもむろに立ち上がると靴を脱ぎ、ズボンとブリーフを一緒に脱ぎ捨てました。
下半身剥き出しになったKは、そのそそり立つ肉棒を妻の秘部にあてがうと一気に刺し貫いたのです。

妻は思わず仰け反りましたが、Kの肩に腕を回します。
Kの腰の動きは次第に大きくなっていきます。

妻の口からも「はっ、はっ」という声が漏れ始めました。

ソファーもぎしぎしという音を立てて軋んでいます。
私はついに耐えられなくなって立ち上がりました。
今度は、私が立ち上がっても、Kも妻も何も言いません。
もはや自分たちの行為に夢中になっているのでしょう。

部屋の出口まで来て振り返ると、Kも妻も、もはや私など全く眼中になく、ひしと抱きあってお互いの体を揺すり合っています。
部屋のエントランスからはソファーの背もたれ越しに妻の長い髪とKの顔しか見えないのですが、激しく揺れあいながらお互いに唇を貪りあっているようです。

このドアを開けて外に出たら、もう当分、妻に会えない。
そう思って、もう一度振り返ると、いつの間にか二人は体位を変え、Kはバックから妻を責めていました。
今度は妻の顔が私の方を向いています。
白いすらりとした腕がソファーの背もたれを掴んでいます。
妻の顔は苦悶に満ちた表情をしていますが、口からは喜悦の声が漏れています。

そのとき、一瞬、妻と私は目が合いました。
妻は浮かされたような目で私を見ましたが、行為に没頭するかのように、すぐにまた、目を閉じたのです。
もう、これからしばらく会えないというのに・・・。

私は、とうとう諦めて部屋の外に出ました。
出た後も未練がましくドアの外に立って聞き耳を立てます。
妻のすすり泣くような声が、わずかに漏れてきます。

その時です。
ホテル内の見回りをしているセキュリティが私を見咎めて、私の方に近づいてきました。

私は悟りました。
この部屋の中では私の妻とKが夫婦なのです。
ここで聞き耳を立てている私は、ただの通りすがりの不審者なのでした。
私にはそそくさと逃げるようにその場を立ち去ることしか出来なかったのです。

妻とKを成田のホテルに二人きりで残して、私は寂しくマンションに戻りました。
私は、何度も妻の携帯に電話をしましたが、全く繋がりません。

たぶん、Kの命令で電源が切られているのでしょう。
私には一人で眠れぬ夜を過ごすことしか出来ませんでした。

二人きりになったKと妻が、その後、どのような行為を繰り広げたのか、想像するだけで、私は股間が熱くなってしまいます。

<続く>

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