童貞と処女が一緒になった私たち夫婦の新婚生活

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―――妻が誘いかけてくれた夜

共に童貞と処女が一緒になった新婚夫婦だった。

その新婚生活を送った家は、駅前の呉服屋さんの離れで、八畳と三畳に狭い台所で、風呂は無かった。
その八畳和室で、毎晩、妻の肌と交あわせる新婚生活が始まった。

僕が眠りかけていると、

「ねえ・・・、もう眠ったの・・・?背中を掻いて欲しいの・・・!」と、妻が問いかけてきた。

僕はそれに応えて妻の背中に手を回した。

僕は妻の背中を掻くうちに男は昂振り、その我慢は限界に達した。
僕は妻の体を仰向けにし、浴衣の合わせ目を広げてその柔肌に触れ、激しく妻と互に愛撫しあい、そして体を繋いで呆気なく果てた。
結婚して女の悦びを次第に知りつつあった妻が、眠りかけた僕の寝姿を見て、熱くうずくような女の性欲の昂ぶりが抑えきれずに、妻は「背中を掻いて・・・」と、暗に僕に性行為を誘いをかけた初めての夜だった。

―――ガリ刷の好色雑誌

その頃は現在のように氾濫する性描写の雑誌は無かった。
性描写を数枚のガリ版刷りにまとめた好色物語がある程度で、それを友達から借りて帰った。

更紙に謄写された好色物語を借りた僕は、寝床で腹這いに伏せて妻と一緒にそれを拡げ読んだ。
ささやかな好色物語りではあったが、二人とも黙ってそれに目を通すうちに、二人はその物語によって次第に性欲の坩堝の中に誘い込まれていった。

僕は、妻のヒップに掌を当てて擦り、そして太腿を擦った。
ゴムに手をかけ、パンティをずらし、柔らかいヒップに直に触れ、盛り上がったお尻の谷間を更に下に進むと、背後からアヌスを抜けて柔らかな肉襞に辿り着いた。
そこはすでに潤んでいた。
妻も熱くうずくような性の欲望が昂ぶっていると思った。

僕は妻の体をゆっくりと仰向けにさせた。
仰臥した妻のショーツをずり下げ、両足から抜き取ると、何も着けていない女の下半身が布団の中に曝け出された。
全裸にされた下半身が肌触りの良い布団に触れて、女の性欲を更に盛り立てているようだった。
妻はされるままに身体を僕に任せていた。
僕は太腿を広げさせて性器を愛撫し、固くなった肉棒を挿し、前後に抜き挿しすると妻の肉壁が凄い圧力で肉棒に絞り込みをかけてきた。

―――深夜に妻の手が

僕はよく眠っていた。
僕は、腿の当たりや陰茎の辺りに甘い感触を夢うつつの中に感じ、快い快感を覚えてた。
夢の中で誰か分からぬ女の人の肌に触れ、触れられ、握られ、刺激を与えられている。
腿や陰茎にしっとりと重みが加わり、ちらちらと快美な炎が、太い腿の内側を這い上がってくる。
溶けるような素晴らしい快い感覚が伝わってきた。

「もっと強く・・・!」と夢心地に願う、快い感触を感じ、その快い快感に浸ってた。

自分の陰部が熱く疼いてくるのを感じ、その快感が極点に達し、我に返って目が覚めた。
気が付くと、妻の手が僕の陰茎をブリーフの上から揉んでいる。
その陰茎は鋭く硬く太くなっている。
僕は寝たふりを続けた。

妻の手が陰茎をパンツの上からなぞっている。
僕のものは固くそびえ立ち、さらに強い刺激を欲しがっていた。
やがて妻の手が僕のパンツのゴムに架けられ、下げられ、陰茎が取り出された。
直立した陰茎が上下に緩やかにしごかれた。
僕はもう我慢ができなくなった。

僕は、乾いた獣のように横臥して妻の体にしがみついてた。
豹のように妻の泉へ掌を伸ばしていき、弾けるような妻の太腿を広げ、そこ割りこみ、自分の固いものを妻の柔らかいその部分を目掛けて挿し込んでいった。
あまりの昂ぶりに、妻の柔肉に触れただけで吐精していった。
妻から誘ってくれた夜だった。

結婚して五ヶ月が過ぎた新婚二十六歳の妻が、男から受ける性の快感を知り始め、女の性欲が燃えだしたことを物語っていた。
明くる晩、妻と抱き合ってお互いに愛撫しているとき、妻はその時のことを、こう話してくれた。

「あなたと一緒になって半年、毎晩性行為に誘われ、あなたによって女の性の昂ぶりを感じ、その悦びを覚えるようになってたの・・・。昨日の夜は、眠りにつけなかったし、体は火照って仕方がなかったの・・・。あなたは横で軽いいびきを掻いて眠っているし、自分であそこに指を当て擦り柔らかく揉んでみたけど、女の昂ぶりは治まるどころかますます昂ぶったの・・・。女から手を差し出すということは賎ないし、恥ずかしいと思ったけど、私にはもう我慢できなかったの・・・。高鳴る胸の鼓動を押さえ、勇気を出して手を伸ばしたの・・・。パンツ越しにあなたのものに触れてみたら、あなたのあれは柔らかく、ぐにゃぐにゃしていたけど、少し揉み続けるとその反応は早くそれは見る見る太さを増し、固さを増してきたの・・・。男のものはこんなに素早く反応し変化するものかとビックリしてたの・・・」と、そのときの心境を語ってくれた。

それを聞いた僕は、妻の体をがむしゃらに強く抱きしめて、呆気なく果てた。

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