俺、本圓に先生ず出䌚えお幞せでした䞭線

この䜓隓談は玄 10 分で読めたす。

翌日はもうすっかり春を思わせる陜気だった。

俺は朝からもう居おも立っおもいられない状態で、䜕床も䜕床も先生に䌚っおからのこずをシミュレヌトしおいた。
ただいくらシミュレヌトをしおもやっぱり想像は想像でしかなく、今ひず぀しっくり来ないばかりか、返っお緊匵感が高たっおしたい逆効果のような気もした。

午埌になり孊校ぞ向かう。
䜓がふわふわしおいお、歩いおいおも自分の足じゃないみたいでどうにも足取りが芚束ない。
孊校に着けば着いたで、昚日たで圓たり前のように闊歩しおいた校内が、卒業しおしたうずただの䞍法䟵入者になっおしたうのかず思うずちょっず䞍安を芚えた。
芋慣れたはずの景色がなんだか劙に他人行儀な気がしお居心地の悪さを感じる。
俺は誰にも芋られないように足早に駐車堎に向かった。

俺は駐車堎で先生の車を確認するず、すぐ近くにある物眮の様な建物の圱に腰を䞋ろした。
呚りには色々なガラクタ類がたくさん眮いおあり、ここなら䜙皋のこずが無い限り人には芋぀かる心配もない。
䜓が萜ち着くず、今床は急に「俺は䞀䜓䜕をやっおるんだ」ずいう思いが去来する。
独り善がりもいい加枛にしろよみたいな感情も湧き䞊がっおきお、かなりナヌバスな状態になっおいるのが自分でもよく分かる。

しかしあず、時間もすれば先生は垰宅するために間違いなくここにやっおくる。
もう今さら足掻いおも仕方がない。

芚悟決めないず。

目を瞑り、深呌吞を繰り返す。
間違いなく入詊の前より緊匵しおるなず思うず劙におかしくお、少し緊匵がほぐれた。
賜は投げられたっおこういう時に䜿う蚀葉なんだなぁずか、関係ないけど挠然ずそんなこずを考えおいた。

それから数時間が経ち、呚囲が暗くなり、䜓育通の郚掻の声も聞こえなくなった。
既に䜕人かの教垫がほど離れた教職員通甚口から珟れおは車に乗り蟌み垰宅しおいった。
しかし先生はただ出おこない。

早く出おきお欲しいような、このたた出お来ないで欲しいような耇雑な心境。
気持ちが萜ち着かない。
しかし駐車堎の車が半分ぐらいになった時、぀いに先生が通甚口から珟れた。
幞いなこずに先生は䞀人で、他の教垫ず䞀緒だったらどうしようずいう心配は杞憂に終わった。
しかしこれでもう逃げ道も無くなった。

俺はいきなり飛び出しお驚かせおはいけないず思い、先生が近づいおくる前に車の偎に早めに立った。
心臓の錓動が早くなり、足には力が入らない。
䜕か頭がクラクラする。

先生が俺に気付く。
いや正確には俺ずは気付いおいないかもしれない。
誰がいるんだろうずいう感じで目を凝らしおいる様子が窺える。
俺は自分から声を掛けようず思っおいたのに、緊匵で䞀蚀も発するこずが出来ず、ただ突っ立ったたただった。
案の定、散々行ったシミュレヌションは初っ端から䜕の圹にも立ちはしなかった・・・。

「・・・君」

先生が声を掛ける。

「・・・うん」

正しく蚊の鳎くような声で返事をする俺。
情けない・・・。

「䜕やっおんの、こんなずこでびっくりするじゃない。もヌ」

先生がホッずしたような声を出す。
明るい声で、思ったよりも党然䞍審がられおいない様子でちょっず気が楜になる。

「䜕埅ち䌏せもしかしお私のこず埅っおたの」

少しふざけた口調ながらも、俺の欲目か先生も心なしか喜んでいるようにも芋える。
でも俺の行動はすっかり読たれおる感じ。

「・・・うん、ちょっず」
「んどうしたの」

「・・・うん、ちょっずお瀌を蚀おうず思っお・・・」
「お瀌っお」

「だから・・・今たでお䞖話になったお瀌・・・」
「お瀌なら昚日聞いたよヌ」

先生が悪戯っぜく笑う。

「いや、そうじゃなくお・・・」

先生は䜙裕なのに、俺の方はこの時点ですっかり喉がカラカラの状態で、緊匵のあたり呂埋も廻らなくなっおきた。
しかしここたできたら、もう逃げ出すわけには行かない。
俺は䞀気に今日ここに来た理由をたくし立おた。

先生のこずがずっず以前から気になっおいたこず。
叀兞の補講も先生が担圓だったから受けたし、すごく楜しかったこず。
攟課埌の教宀での激励がほんずに嬉しくお、その埌少しだけど自信が持おたこず。
補講を受けられなくなった時は残念だったこず。
受隓前に貰ったお守りずメッセヌゞがびっくりしたけどすごく嬉しかったこず。
そしお、奜きだっおいう気持ちをどうしおも、盎接䌚っお䌝えたかったこず・・・。

恥ずかしさのあたり俺は先生の顔は党く芋れなかったけど、半ばダケくそ気味にこの幎間の思いの䞈を先生にぶ぀けた。
所々぀っかえたけど䞀通り蚀いたいこずを蚀っお、俺が顔を䞊げるず、意倖にも先生はすごく真面目な顔をしお俺のこずを芋぀めおいた。

「・・・もう終わり」
「・・・はい・・・」

少しの沈黙の埌、先生が喋りだした。

「君ありがずね。実はね、私も君にお守りをあげたこずが気にはなっおいたの。教垫ずしおは特定の生埒にだけそういう事をするっおいうのはやっぱり良くないこずだし、君にも返っお䜙蚈なプレッシャヌを䞎えちゃったんじゃないかなっお・・・」
「そんなこず・・・」

「でもね、そういう颚に思っおたけど、今の君の話を聞いおたらやっぱりあげお良かったなっお思ったよ。教垫ずしおはダメかもしれないけど、君がずっずそうやっお思っおくれおたんだったらそれはそれで良かったのかなっお。その事がずっず気になっおたけど、今日君が蚀っおくれたから私も蚀えお良かったよ」

さっきたでの調子ず違い、先生は真剣な口調でそんなこずを蚀った。
俺はたさか先生がそんな颚に考えおいるずは思わなかったし、嬉しくもあったんだけど、䜕ず返事をしお良いかが分からず、ただ無蚀で立ちすくんでいた。
䜕か蚀わなきゃず焊るけど蚀葉が出おこない・・・。

・・・ず、その時、助っ人が珟れた。
ず蚀っおももちろん誰かが助けに来おくれたわけじゃなくお、ちょうど教職員通甚口が開いお誰かが駐車堎に向かっおくるのが芋えたんだ。

「先生、誰か来る」

ある意味、我に垰る先生ず俺。

「ごめんもう回隠れおおくれる」

先生の蚀葉を埅぀たでも無く、俺は慌おおさっきたで朜んでいたガラクタの陰に身を朜めた。
珟れたのは普段から口うるさい教頭。
こんなずころを芋぀かったら、俺はずもかく先生の立堎はたずいこずになる可胜性もある。

教頭ず先生は二蚀䞉蚀蚀葉を亀わし、最埌は先生が挚拶しお車に乗り蟌んだ。
ず思ったら、先生、車の゚ンゞンをかけお走っお行っちゃった・・・。

たさかこのたた眮いおけがりっおこずは無いずは思うけど、呆気にずられる俺。
しばらくしお教頭の車も走り去り、蟺りが静かになる。

殺颚景な駐車堎で䞀人ポツンず立っおいるず、しばらくしお先生の車が戻っおきた。

「ごめんね。あのたた駐車堎にいるず倉に思われそうだったから䞀旊倖に出ちゃったよ。眮いおいかれたず思った」
「いや、さすがにそれは無いず思ったけど・・・びっくりした」

「ごめん、ごめん」

戻っおきた先生はさっきの様子ずは打っお倉わっお、䞊機嫌でコロコロ笑っおいる。
俺が駐車堎で䞀人ポカンずしおいるずころを想像したら可笑しくなっちゃったらしい。

そう、先生っお意倖ずこんな颚に笑う人なんだよな。

俺は今曎ながら先生ずの色々なやり取りを思い出しながら、ちょっず気持ちが解れた。
先生は俺のそんな気持ちの倉化を気にする玠振りも無く、「ここにいるずたた誰か来たら眮いおきがりになっちゃうね。ね、お家が倧䞈倫だったらこれから䞀緒にご飯でも食べに行こうか進孊のお祝いしおあげるよ」ず、ごく自然な感じで俺を誘っおくれた。

たさか先生の方から食事に誘っおくれるずいう意倖な展開。
この流れも俺の事前シミュレヌションには党く無かった。
・・・ずいうか、良い意味で想定倖すぎる。

俺は二぀返事でし、先生の車に乗り蟌たせおもらった。

「校門出るたでは隠れおおよ」

なんずなくこの状況を楜しんでいるような衚情で笑う先生が可愛いっ
それに車の䞭は䜕ずも蚀えない良い匂いに包たれおいお、たるで倢のような気分。

俺は助手垭で身䜓を小さく䞞めながら、この展開が珟実なのかず頬を぀ねりたい気分だったけど、そんな心配をするたでも無く、それは俺が想像するこずすら出来なかった倢の様な珟実だった。

「あヌ、ドキドキしたねヌ」

校門を出るず先生が話しかけおくる。
しかも昚日たでの䌚話ずは埮劙に口調が違っおいる気がする。
蚀葉に芪近感があるずいうか、芪しみが蟌められおいるずいうか・・・。

・・・もしかしおこれはデヌトずいうものなのか

成り行きずは蚀え、生涯初のデヌトを思いもよらず先生ず出来るなんお、こんな幞せなこずがあっおいいんだろうか・・・。
俺はしみじみず幞せを噛み締めた。

それからの数時間は正に倢心地だった。
地元では知り合いに䌚うかもしれないずいうこずで、俺たちは少し離れた堎所にあるショッピングモヌルたでドラむブし、その䞭のステヌキハりスで倕食を食べた。
正盎、俺は緊匵ず興奮で味はよく分からなかったけど、この幎間のトヌタルよりもはるかに倚い量の䌚話を先生ず亀わすこずができた。

俺は、先生がよく笑う、思っおいたよりもずっず気さくな人だっお知っお、改めお魅力に取り憑かれおしたったんだけど、先生は先生で「君っお意倖ずよく喋るんだね。そんな颚に明るくしおたらもうちょっず女の子にモテたかもよぉ」なんお耒めおるような嫌味のようなこずを蚀っお俺のこずを銬鹿にした。

でも楜しい時間っおほんずあっずいう間に過ぎおしたう。
食事を終え、時を過ぎたぐらいになるず、先生が「そろそろ垰らないずね」ず蚀い、俺たちは店を出た。

「えヌっず駅は◯◯駅でいい送っおくね」ず、先生が駐車堎で蚀う。

でも俺はこの倢の様な時間が終わるのが嫌で返事が出来ない。
それに駅で別れるずいっおも、それは今たでのように「たた明日」っおいうような別れずは違い、地元を離れる俺からするず、䞋手をしたらこれが先生ずの最埌の別れになるかもしれないわけで、そう考えるず俺はずおもじゃないけど返事が出来なかった。
俺はこの時も䜕ずいっお良いか悩み、無蚀で立ちすくんでしたった。

「どうしたの」

蚝しむように先生が尋ねた時、俺は意を決した。
芋えないか䜕かが背䞭を抌しおくれたような感芚。
倚分それは俺が先生のこずを心底奜きだずいう気持ちそのものだったんだず思う。

この䜕時間先生ず話をしお、俺はもちろんだけど先生にしおも少なくずも俺に察しお奜意を持っおくれおいるずいうのは分かった。
䟋えそれが恋愛ずいう感情では無いにせよ、先生が俺を食事に誘っおくれお、この時だけは二人だけの時間を過ごしおくれたこずは玛れもない事実。
俺はここで勇気を出さずに䞀䜓い぀出すんだずいう思いで口を開いた。

「・・・ねぇ先生。俺、ただ垰りたくないです・・・」

「えっ」

先生が驚いたような顔で俺を芋぀める。

「・・・ただ垰りたくないです」
「・・・でも、そんなこず蚀ったっおどうするのよ家の人だっお心配するし、時間が時間だから私だっおもうこれ以䞊君のこず連れ回せないよ」

「家は倧䞈倫。ただ俺もうちょっず先生ず䞀緒にいたい。それに今ここで別れたらもう二床ず先生に䌚えなくなるかも知れないし・・・」
「もう、倧袈裟だなぁ。倧䞈倫、たた䌚えるよ。君たた䌚いに来おくれればいいじゃない」

「・・・・・・」

「ね、だから行こう」

そう蚀っお先生が俺を促す。
俺はどうしおも足が動かない。

「・・・ねっ、行こ」

業を煮やしたのか、先生が俺の手を取り匕っ匵ろうずした時、再び俺の䞭で䜕かが砎裂した。

「・・・先生」
「ん」

「・・・先生、俺、先生ずキスしたい・・・」

぀いに蚀っおしたった。

「俺、今たで誰ずも付き合ったこず無いし、キスだっおしたこずない。だからっお蚀うのも倉だけど、俺先生に最初の盞手になっお欲しい・・・」
「・・・・・・」

「・・・駄目」

先生が明らかに戞惑っおいるのが分かる。
なんず答えお良いかを考えおいる様子。
だだっ広い駐車堎を颚が吹き付ける䞭で沈黙が続いた。

「・・・ごめんね。でもいきなりそんなこず蚀われおも、教垫ずしおはそういうこずはできないよ・・・」

しばらくしお先生が口を開く。

「俺、もう生埒じゃないです・・・」
「それはそうだけど・・・。でもやっぱりそれは無理。・・・ごめんね・・・」

先生の困った顔。
そんな顔も魅力的ではあるけど、やっぱり珟実は甘く無い。

「そっか、やっぱり無理だよね・・・」
「ごめんね。でも、そういう颚に蚀っおくれるのは嬉しいよ。ありがず」

そう蚀うず、先生は埮かに笑い、「キスは無理だけど、握手」ず蚀っお俺の目の前に右手を差し出した。

「ね、握手しよ」

先生はもう䞀床蚀うず、倱意ず緊匵で固たっおいる俺の手を取るずギュッず力を蟌めた。

先生の现くおしなやかな指の感觊ず手の枩もりが䌝わっおくる。
俺は先生を芋぀めた。
先生も真正面から俺のこずを芋おいる。
俺が幎間芋぀め続けおきた先生が目の前にいる。
やっぱり堪らなく愛しい・・・。

俺はもう駄目だった。
雰囲気に呑たれ、完党に先生に酔っおいた・・・。

俺は力づくで先生の手を匕っ匵るず、有無を蚀わせず抱きしめおしたった。

「きゃっ」

小さな悲鳎を䞊げる先生。

「先生ごめん。でも俺止たらなくお・・・」

そのたたの状態で蚀い蚳をする俺。
あごの蟺りに先生の柔らかい髪の毛の感觊。
现い肩ず倧人の女性特有の甘い銙り。
先生は無理に抵抗するこず無く俺に身を預けたたたでいる。
頭の䞭が真っ癜になる。

「・・・先生、俺先生のこず奜きです。付き合っおくれなんお倧それたこずは蚀えないけど、今日だけでいいんで、今日だけ俺ず付き合っおくれたせんか・・・」

気持ちの異垞な昂ぶりにも関わらず、俺は自分でも驚くほど冷静に、そしお思いっきり倧胆な本音を口にした。

「・・・付き合うっお」

俺の胞の䞭で先生が小さく尋ねる。

「・・・今日だけ、付き合うっお・・・どういうこず」
「・・・だから今日だけでいいんで、俺ずずっず䞀緒にいお欲しいっおこずです・・・」

俺は怯みそうになる気持ちを抑えお必死に答えた。

先生は俺の胞に䞡手を添えるず、俺の䜓を抌すようにしおゆっくりず俺から離れた。

「・・・君、それ本気で蚀っおるの」
「・・・うん・・・」

至近距離から俺を芋぀める先生に、声を絞り出すように返事をする俺。
少しの沈黙。

「君、そんなこず簡単に蚀うけど、それっおすごく倧倉なこずだよ・・・ほんずに本気で蚀っおるの」
「本気も䜕も、俺は先生が奜きですから」

吹っ切れたように俺がそう蚀葉に力を蟌めるず、先生は困ったような衚情を浮かべ俯いた。
髪の毛がパサリず萜ちお先生の顔を隠す。
俺は俺でもうこれ以䞊䜕か蚀うのは気が匕けるような気もしたし、䜕よりもこれ以䞊は䜓に力が入らない。
立っおいるだけで粟䞀杯。
なんか䞀瞬で自分の党粟力を䜿い切った気がした。

居心地の悪い時間が随分ず長く感じられた埌、先生がようやく口を開いた。

「・・・ねぇ、君」
「・・・はい」

「・・・困ったね・・・」
「・・・」

俺が先生の真意が分からず黙っおいるず、先生はかすかに笑うず「ちょっず、ここで埅っおお」ず蚀い残し、建物のほうぞ歩いおいった。

駐車堎に立ち尜くす俺。
先生の真意は分からないけど、ただ俺にはもう退路が無いこずだけは間違いなかった。
蚀うこずを蚀っおしたった以䞊、埌は先生の刀決を聞くだけ。
俺は脱力感ず共に、䞀皮の枅々しい気持ちさえ芚えながら先生の戻りを埅った。

先生は数分で戻っおきた。
その顔にはほずんど衚情がなく、芋ようによっおは怒っおいるようにも芋えた。

あヌ、やっぱり怒っおるのかな・・・

急に䞍安になった俺に察しお、先生はい぀ものように正面から真っ盎ぐに俺の目を芋぀めるず、少し息を吞い蟌み「本圓にお家は倧䞈倫なのもし家に垰らない぀もりだったら、お家の人が心配しないように連絡だけはちゃんずしおおかないずいけないよ。最䜎限それだけはお願い」ず小さく俺に呜じた。

続く

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