オナ禁5日目の夜にお姉ちゃんと[中編]

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思いがけない姉の発言に瞬間的に体温が上昇する。
顔の紅潮を痛いほど自覚しながら俺は慎重に言葉を発した。

「お前は、なんでそういうことを(弟の前で)臆面なく言うんや・・・!」

「臆面あるよ、恥ずかしいよ!・・・たぶん姉ちゃん酔ってるんやと思う」

転がる空き缶。
着崩れた制服(学校をサボったくせになぜ着ている)。
上気した頬。
焦点の揺れる眼差し。
そして・・・。

「酒くさぁ」

「うるしゃい」

若干呂律も回らないようだ。

「つーかお前、これ全部1人で?」

部屋全体を見回しながら聞く。

「ローソンで購入しました。へへ」

「こいつは・・・」

呆れもピークに達したその時、不意に姉がこちらにススィと寄ってきた。

「な、なんや。酒臭いねん!」

「勘弁してーな、ちょっとの我慢や。・・・タツ、聞きたいことあんねんけど」

(あれ、なぜに俺の心拍数は上がっているのだろう?)

「タケ先輩に、なんか・・・あった?」

体育座りで俺に寄り添うチビ姉。
答えを求める眼差しで、こちらを見上てきた、その姿。
よく分からないが、(な、なんか・・・まずい)と思った。

「まずい」
「え?」

「あ、いや」
「まずいて何?」

「こ、こっちのこと」
「え、え?何なん?言ってよ。こっち?」

(くわーーーこっち来んなーーー)

まずいと感じた理由。
今ではもうハッキリと分かる。
イメージ的には、『総員、第一種戦闘配置』『了解。主砲展開』みたいな。

(な、なんでや。なんでこんな奴に・・・)

これが5日間の封印から来るバックドラフト?

「先輩のことと関係あんの?」

「いや、関係ないわけではない、つーか接点はあるって言うか」

「はっきりしぃ!」

かつて無い追撃を姉が放つ。
というか必死だった。
そしてついに服を強引に引っ張られた拍子に・・・。

「あ」

それまで股の間に隠していたモノが露わになった。
なってしまった。

「・・・あ」

姉の呟きが聞こえた。
午後10時23分、気まずい沈黙が支配する空間。
乱雑な散らかりっぷりの室内で、俺と姉はなぜか向かい合っていた。
と、とりあえず釈明開始!

「あ、あのな?」

「え、えーと」

見事なシンクロ。

「・・・何?」

俺は姉に発言を促した。

「え、えとな、その、実の姉に欲情するんは、姉ちゃんどうかと・・・」

「ちゃうわ!」

全力で否定した。

「ちゃうわって、でもタツ、それ・・・」

「ああ分かっとる分かっとるわ。そう思われてもしゃーないわな、コレじゃあ!」

屹立する我が半身は、姉にその姿を拝まれてもなお股間にそびえている。
素で晒しているわけではない(誰が晒すか)。
しかし学生ズボンの黒地を突き破らんという勢いは、まざまざと見て取れる。
逆にそれは素チンを晒すよりも赤面モノな光景だった。

(せやかてしゃーないやろ・・・こいつかて一応、女・・・なんやし)

全生物の♂の本能。
こいつにゃ・・・永久に抗えん!
なんかもう訳が分からない。
姉に勃起してるところを見られ、しかもその原因が自分だと姉に気づかれてしまった。

「は、ハズい」

何とかそれだけを口にする。

「姉ちゃんかてハズいし・・・」

赤面してしまう姉。

「・・・ごめん」

率直に謝りながらも一応の理由がこちらにはある。
それでなんとか弁明しようとする。

「その、大会前やんか?今」

「う、うん」

「だからつまり、・・・精力を貯めとかな、アカンねん」

ぐっ、恥ずかしっ!

「せーりょく・・・?」

そして姉よ。
そこで首を傾げるのは非常にイケナイ。

「せいって、『青い米』の?」

それも反則だろう。

「う・・・そうや」

「ふーん・・・そっか。安心したわ」

「は?」

不意打ちの姉の笑みに間抜けた声を上げる俺。

「な、何で?」

「だから、先輩も“そういうこと”なんやろ?」

「あ、ああ。そう、そういうことなんや」

「良かった~。あたし、もう捨てられたんかと・・・」

「せ、先輩はそんな人とちゃうやろ!」

「わかっちゃうて。けどなぁ、ホンマにショックやったんやで?」

「・・・む」

恋人に拒絶される気分ってのは、『いない歴=年齢』の俺には曖昧にしか分からない。
そのことが、無性に俺を苛立たせた。

「あーそうかよ、ごちそうさん。んじゃもう行くわ」

その場で立ち上がり、ドアへと進もうとする。

「あ!ちょ、ちょっと待ちぃな」

その腕を姉が突然掴んできた。
細くひんやりした両腕が俺の無骨な左腕に絡んでくる。

(う・・・)

それだけで俺と俺の半身は直立不動で麻痺してしまうのだった。

「な、なんや。もう問題は解決したやろ。ええか、これ以上先輩に迷惑かけんためにも、明日は朝一で学校に行けよ」

「あたしはそれでええよ。ん、あたしの問題はこれでお終い。・・・けど、タツのんはまだやろ?」

そう言って姉はチラリと視線を下げる。
ビクリと俺の体が痙攣した。

(ま、まさか)

「しんどいんとちゃう?それ・・・」

(しんどいって)

「なんだかんだ言っても姉ちゃんが原因やし・・・」

(お前は何を言ってるんだ?)

「その・・・タツさえ良ければ、あたし」

(いや待て!?)

そこで、はたと気がつく。

「お前・・・やっぱ酔っ払っとるやろ?」

「そうやなぁ。あたし・・・今ちょっとおかしいねん」

「十分承知。とりあえず水飲んで来い!」

「いや」

「・・・はい?」

意味不明な姉の言動に困惑する俺。

「タツも・・・して欲しんやろ?」

「なっ」

(あかん。こいつ、なんかスイッチ入りよる)

鼓動が痛い。
顔が熱い。
下半身など言うまでもない。
トンと俺の胸に伸ばした姉の手が触れた。

「お、おいおいおい!」

「静かにしい。下にお母ちゃんらいてるんやで」

(ならこの行為を止めろ!)

とは、なぜか言えなかった。
どころか姉が手に力を込める。

「あ?」

ただそれだけで俺は背後のベッドまで倒れてしまった。

(マジで・・・体が麻痺しよる)

前代未聞の出来事に神経の大半がイカレてしまったのだろうか。

「言うわりには抵抗せんやん」と悪戯っぽい微笑を見せる姉。

(嘘やろ・・・そんな馬鹿な。これではまるでエロ本の世界やないか?!)

姉は容赦ない。
倒れ込んだ俺の上に覆いかぶさるように乗っかってきた。
小柄な体格通り、体重はほとんど感じない。
しかしやはり、人が乗っているという感覚は十分あるわけで。
しかも、女。
しかも、姉。

(うわぁ・・・!)

狼狽する俺をよそに、こともあろうに姉は、己の身体をピタリと密着させてきた。

(ぐわわわ!)

当然、とある部分が当たるわけである。
身長はあれだが、こっちはまあそれなりに発育してるようだ安心安心、とか思っていた部分が。

「ちょっ、ちょまずいやろ。マジ」

「ん~?柔らかい?姉ちゃんのおっぱい」

完全に発情猫と化している。

「んふ。嬉しいな~、弟にそう言ってもらえると」

「何も言ってへんやろ・・・ってオイッ!」

何を思ったのか、姉は俺のシャツをごそごそし始めた。
どうやらボタンを外しているらしい。

「こうしたほうが、よー感触が分かる」

「!!」

全てのボタンが外れ、その下の地肌が現れる。

「ふぅ。でわでわ」

注意する間もなく、姉が自分の制服に手をやった。

(ま、まじ?)

劣情を煽る衣擦れの音。
生唾すら飲み込んで俺はその音を聞いていた。
音が鳴るたび、少しずつ裸体に近づいていくその姿を、半ば夢のような心地で見る。
それほどの時を待たず、目の前には下着姿となった姉がいた。

(・・・白色)

しばらく俺の脳は、その単語以外の進入を拒んだ。

「ほい」

そして妙な掛け声と共に姉が再度身体を密着させてくる。
しかしその感触は、確かに先程とは比べ物にならなかった。

(うわっ・・・やらかいやらかいやらかい)

ひたすらフニフニするそれが、可及的速やかに理性の崩壊を促していく。
しかも!

「・・・っん・・・!」

姉、なんか喘いでるんすけど。

「わぁぁぁぁあっ!!」
「ひゃ」

(愛と正気を取り戻せ!)

最後の踏ん張りで俺は叫び、身体を起こした。
その拍子に乗っていた姉がしがみついてくる。

「あ、危ないなーもう。それに、静かにしってゆーたやろ」

「やかまし!これ以上はほんま怒るで、俺」

「ブラも外そか?」

「いやいい!そのままでいい!!・・・あれ?」

耳元でクスリという笑い声が聞こえる。

「もう観念しい」

囁くような言葉と共に生温かい吐息が鼓膜を振るわせた。

(ああ、もう・・・無理だな)と。

「ほれ、続き続き」

また覆いかぶさる体勢に戻される。
半ば諦め口調で俺は言う。

「・・・ええんかよ、こんなこと」

「ええんよ」

姉の言葉が脳髄に深々と突き刺さった。
初めはただ押し当てるだけだったのが、今では擦り付けるようにして感触を与えてくる。
知らずに俺の呼吸は乱れ始めていた。
そして姉も。

「お前も」
「ん?」

「気持ち、ええんか?」
「うん。ええよ」

ふっと浅く息を吐きながら身をすり寄せてくる姉。
思えば、ここまで間近に迫ることは今までなかった。
まじまじと顔を覗き込む。
姉はこちらの視線に気づかず、目を閉じて身体を動かしている。
時おり強く目を閉じるタイミングがあった。

「ん・・・うぅん!」

その何かに耐えるように歪められた眉が、より一層俺の興奮を高めていく。

(・・・こいつ、可愛い)

自分より遥かに小さいその姿は、今では1人の女の子として俺の目に映っている。
女の子が自分の性欲を処理しようとしてくれている。
もはや血の繋がりがどうとか、実姉に性衝動は持たないとか言っていたことなどを棚に上げて・・・。

<続く>

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