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ダーツバーが入るビルの非常階段で肉弾系のマリエとの濃厚な一戦を終え、終電に間に合うよう帰っていく彼女を見送ると、菜摘から送られてきたメールを読み返した。
俺の大好物とも言える全身ムチムチ、肉布団系のマリエとは違い、菜摘はどちらかと言うとスレンダーで目鼻立ちのはっきりした美形かつ小顔。
共通点といえば新社会人だということと着慣れしていないスーツの上からでも男の視線を否応なく集めてしまう胸の大きさくらいだろう。
『終電を逃した』というメールを送ってくるということは勝率8割は固い。
(あんな可愛い子と・・・)なんて考えると、ついさっき濃厚なのを出したばかりなのに再びムクリと起き上がるのを感じる。
連れの裕也はすでにマリエの同僚である長身モデル系の女の子と店を出てしまっていた。
使い勝手の良いこの店に呼び出してもいいが、先程関係を持ったマリエの同僚がもう2人ほど残っていたので店を変えることにして、すぐ近くのコンビニで待ち合わせた。
居酒屋で別れてからだいたい3時間ぶりくらいだろうか、手を振りながら小走りに近づいてくる菜摘はやっぱり可愛い。
が、小走りな歩調に合わせて大きく揺れる胸にどうしても視線が行く。
ぽってりとした唇と意志の強そうな目元、どうしても目を引く巨乳。
さっき会った時はピシっと新社会人らしい緊張感がまだ残っていたが、スーツは少し着崩れ、表情も学生時代に戻ったかのような柔らかな笑みになっている。
少し汗ばみ、首筋まで熱を帯びたようにほんのりピンクに色づいた肌に言いようがないエロさを感じる。
「お疲れー、だいぶ飲んだの?あの後どこ行ってたー?」
「すみませーん、こんな時間に付き合ってもらっちゃって、大丈夫でしたか?さっきのお店を出てからカラオケ行ってたんですよー、気付いたら終電なくなっちゃっててw」
「一緒に飲んでた子たちは?」
「ギリ終電間に合ったみたいです。ほら私、◯◯じゃないですか、□□で乗り換えるのに11時には出なきゃならなかったのに完全遅れちゃいましたーw」
それなりに飲んできたのか口調もどこかカジュアルで距離が縮んだように感じられるのが嬉しい。
そしてもちろん、菜摘がどこに住んでいるかなんて話は初耳だ。
「住んでるの◯◯なんだー。そういや△△大行ってたんだもんね、そりゃちょい遠いね」
「あれ、そういえばどこに住んでるかとか言ってませんでしたよねwすみません、タクシーだと5000円くらいかかっちゃうから普段は乗り過ごしたら漫喫なんですけど、今日は隆さんがいてくれて良かったです。あっ、時間も遅いので帰らなきゃならない時間になったら言ってくださいね、全然漫喫で朝まで1人でも居れるタイプなんで!」
「いやいや、さすがにこんなとこに放置して帰んないよw明日は休みだし、始発出るくらいまで付き合うくらい余裕~っ、自分まだまだ若いんでw」
「ありがとうございます、さすがですw、それで、あの、誘っておいて申し訳ないんですけど、私もうあんまり手持ちがないんで安いお店にしたいんですけど?」
「いやいやいや、さすがにご馳走するよ、新社会人さんw」
「いえ、いやほんっとそれは悪いんで、自分のぶんは自分で!」
「あ、じゃあさ、入社祝ってことでどう?今度お返しに週末コーヒーでも付き合ってくれたらいいからさ、それならいいでしょ?」
「いいんですか?こんな時間に呼び出してなんかすっごい甘えちゃって、ホントすみません」
「そういう時は『ありがとうございます』って言ったほうが大人っぽいよw」
「すみません、ありがとうございます。じゃあ今度、絶対お茶付き合ってくださいね!私のおごりで!」
もちろん俺は最初からご馳走するつもりだったし、菜摘が元々奢られるつもりだったのかどうかは知る由もないが、そんな軽い押し問答の末に少なくとも朝まで一緒に過ごす前提付けはできた。
後はどう持ち込むか?
正直ここまで魅力的な子だ、焦らずゆっくり構築するのも悪くないという気持ちが強まる。
「どう、お酒まだ飲めそう?あ、お腹は減ってたりしない?」
「はい、まだ飲めますよ、結構強いんですwお腹はぁー、この時間だけどちょっと小腹な感じです、マズイですよねぇw」
「頼もしくていいじゃないですかwじゃあ食事もあるお店にしよっか、近くにスペインバルあるんだけどそこでいいかな?」
「スペインバルとかオシャレすぎて緊張するんですけど!じゃあ、そこに連れて行ってください!」
「オシャレすぎってw大学生くらいのお客さんもよくいるよ、んで朝までやってるから飽きるまで居られて便利でしょ」
俺はじっくり距離を詰める作戦に出た。
大人な雰囲気のバーで一気に口説くのもいいが、菜摘の顔を見ていると楽しい時間を過ごしたい気持ちのほうが勝り、料理もワインも美味しく、またひと通りのカクテル類も揃うお気に入りのスペインバルに連れて行くことにした。
カジュアルに肩肘張らずにリラックスできる店だ。
乳白色の漆喰壁に白熱球の温かい灯りが映える居心地の良い空間に食欲をそそるガーリックやオリーブの香りが満ちている。
カウンターの立ち飲み席もいいけど、ころころと豊かに表情を変えるその可愛い顔を眺めつつ対面で飲みたくなり、2人掛けのテーブル席に座った。
1杯目に軽くスペインのスパークリング、カヴァを頼み乾杯する。
「美味しいぃ!カラオケのお酒って美味しくないですよね、薄くて甘ったるくてみたいな、なんかお店もすっごい可愛いし、いい匂いするし!やっぱりちょっとお腹減っちゃいましたねw」
凝った内装は女性受け抜群だし、接客は絶妙な節度を保ったフレンドリーさを持っている。
菜摘はキョロキョロと目を輝かせて心底楽しんでいるようだ、店のチョイスはバッチリはまった。
なるべく菜摘の目を見ながら話すが、メニューに目を落とす時、店員に目をやる時、さりげなくその胸の膨らみに目をやらずにはいられない。
「軽くサラダと生ハムあたりを頼む?」
「はい、もう完全お任せでお願いします、私全然わかりませんw」
「お酒、ペース早いねwもう一杯いく?」
「あ、はい、いっちゃいますw」
恥ずかしさを含ませてはにかむ菜摘。
これまでも結構飲んでるはずなのに菜摘のペースはなかなかのものだ。
顔こそ色っぽく赤みを帯びているが、堅苦しさがほとんど抜けた甘え気味の口調が混ざる以外、呂律もしっかりしている。
「ほんと強いよねー、普段もこんなペースで飲んでるの?」
「そうですねー、大学ではサークルが山岳部だったので飲み会が激しかったんですよ、私はほとんど山には登ってませんでしたけどw」
「山岳部か、それはお酒をいっぱい飲みそうだねw、今、女子多いんでしょ?昔は男子の巣窟ってイメージだったけど」
「はい、ちょうど入学する頃から、ほら山ガールのブームとかあったじゃないですか。私はニセ山ガールでしたけどw」
「うん、山っぽくないわ菜摘ちゃんwでも山岳部とかにいたら男子部員で取り合いになったんじゃない?菜摘ちゃんのこと」
「全然ですよ、4年間ずーっと付き合ってた彼氏がいたので他の人とは全然です」
「いたってことは別れちゃったの?」
「あ、まだ付き合ってるので過去形はマズイですよねw」
「あららw彼氏いるのにこんな時間まで飲み歩いちゃって大丈夫?」
「はい、彼氏は院に進んでるんですけど今日は大学の近くで新歓、きっともう完全に酔っ払いですよ、メールも帰って来ませんし」
うーん、やっぱりこんだけ可愛いもん、彼氏いるよなー。
面と向かって飲みながら話しているうちにすっかり本気モードに入りそうになってしまっていた俺は、急に冷水を浴びせられたように一瞬テンションが落ちてしまった。
普段は、「彼氏いる子や人妻は遊ぶには最適!」なんて嘯いている俺だが、この時ばかりは少し凹んでしまった。
それでも前向きさを失わないのが俺の持ち味だ。
「そかそか、最悪飲み疲れたら俺の家で寝ちゃってもいいかなーって思ってたんだけど、あ、変な意味じゃなくてね。でもさすがに彼氏さんに悪いね」
変な意味もなにも連れ帰るからには当然そのつもりなのだが、いつものように紳士に、あえて押さず引いてみる。
「ええー、悪いことなくないかもしれないですけど、全然嬉しいです。隆さんの部屋ってすっごいオシャレそう、行ってみたかったですー!でもさすがにそこまで図々しいお願いはできないですよー、それに彼女さんとかお家で待ってるんじゃないですか?」
「それがもうしばらく彼女いないんだよね、男の一人暮らしだから全然オシャレとかじゃないよ、なんか趣味部屋って感じw」
彼氏に悪い云々の件はさらっと流された、連れ帰ってもさほど悪くないのかもしれない。
「えぇえ、彼女さんいないんですか、全然見えない!そっかー、でも隆さんの趣味の部屋ってやっぱりオシャレそう、どのあたりに住んでるんですか?」
「こっからでもタクシーワンメーターくらい、お陰で仕事帰りにすぐ飲みに出ちゃうw」
「近いですねwすっごくいいところに住んでるんだー、えぇー、見てみたいなー」
なぜか食いつき抜群の菜摘、どうにも今日はツイてるらしい。
さっき肉欲を思い切りぶつけたばかりなのに今度は見惚れるような美女、しかも爆乳の新人OLがガッツリと食いついてきている。
「なんか全然ご期待に添える気がしないんだけどwオーダーしたものを食べちゃったらウチに来てみる?家にワインとかウイスキーだけどお酒もあるし、朝までのんびり飲もっかー」
「ホント?いいんですかー、嬉しいです!なんかほんと図々しいんですけどお邪魔させてもらおうかなー」
今日は悪友とナンパに繰り出す予定だったので当然部屋は万全の状態だ。
連れ込んでさえしまえばいかようにもしようはある。
食事にもひとしきり「美味しい、美味しい」を連発した菜摘を連れてタクシーに乗り込み、一路我が家へと向かった。
「凄い、やっぱりめっちゃオシャレじゃないですかー、うわぁ、スピーカー大きい、あ、DJとかやるんですか?」
「家で飲むときとか友達のお店で遊ぶ程度だよ、アナログレコード使うわけでもないしね、あ、ソファーとダイニングテーブルどっちがいい?」
「ええと、じゃあソファーで、ここ座っちゃっていいですか?」
「うん、座ってて。えっとー、また泡のワイン飲む?甘いのも辛いのもあるよ。あと赤も白もあるかな、あと日本酒とウイスキーとビール。他にも適当にいっぱいあるわw」
「ちょっと、お酒多すぎじゃないですか?どれだけ女の人連れ込んでるんですかー?w」
「いやー、独り身の寂しい夜を過ごすためのお酒だよw」
「またーwええと、じゃあおすすめの白ワインいいですか?」
「オッケー、あ、ジャケット掛けようか」
菜摘がジャケットから腕を抜くために両手を後ろに反らすと、まるでこちらを威嚇するように2つの膨らみが突き出る。
ちょっとした動きでシャツがはちきれてしまいそうだ。
ジャケットを脱ぐことを想定していないのだろう、ブラウスは薄手で突き出した胸に圧迫されて、ブラのレース柄が薄っすらと浮かび上がっている。
全身がぷよぷよと心地よかったマリエとは違い、細い腕とその巨乳のコントラストがたまらない。
コルクを抜いたワインとグラスを2脚、ローテーブルに置くとテレビをケーブルの音楽チャンネルに合わせた。
ソファーに落ち着いてしまう前に一応準備しなくてはならない。
先ほどマリエと過ごしたあの時間の残滓を処理して、その時の備えておきたい。
グラスにワインを注ぎ、「カンパーイ」と軽くグラスを合わせて一口飲む。
「ちょっと飲んでて、お手洗いに行ってくるね」と部屋を出た。
寝室からさりげなく下着を持ち出し着替える。
思った通りこびりついたカウパーで下着のその部分が白くなっている。
アルコールを含んだウェットティッシュでチンコを素早く清める。
絶対に見られたくない滑稽な姿だなーと自嘲気味な笑みが出る。
何食わぬ顔でリビングへと戻った。
これでどんな展開でもウェルカムだ。
「こんないい香りの白ワイン、飲んだことないです!どうしよー、美味しい、もしかして高いのを開けさせちゃいました?」
なんのことはない1000円台のイタリアワインだが、ライチや金木犀のような香りが特徴的で、かつ飲みやすく女性受けがいいので常備しているものだ。
「全然そんなことないよ、高いワインなんて飲める身分じゃないっすよw」
これは本音、今や随分差がついてしまった裕也の家に行けば10倍の値段のワインを飲めたことだろう。
「こんないい場所にこんなに広い部屋とか十分凄いですから!いいなー、こんな部屋に住んでみたいな~」
「ありがと、まぁ築年数が古いからそんなに高くないんだよ。彼氏さんと喧嘩したらいつでも逃げ込んでいいからねw」
これも本音だ。
ソファーに座る菜摘の隣にすぐ座ればいいものを柄にもなくタイミングをはかりかねて所在なくグラスを持ったままウロウロする。
それほど菜摘は魅力的で俺が落とされてしまいそうな危険を感じていた。
「えぇ、いいんですか?じゃあその時はよろしくお願いしますw」
「いつでもいらしてください!なんなら終電逃した時また誘ってよ、いつでも飲みに付き合うし、ウチに遊びに来てくれてもいいし」
「そんな優しいこと言われたらホントに押しかけちゃいますよ?w」
「おいでおいでー、俺も菜摘ちゃんと一緒に飲めるのすっごい嬉しいし!」
なんとなく予定調和な展開を2人でぐるぐると遠回りしながら核心に近づこうとしているようだ。
もどかしいけど悪い気はしない楽しいやりとりだ。
時計はまだ1時前、時間はたっぷりある。
「じゃあ今度はお泊まりセット持参で遊びに来ちゃってもいいですか?お酒を飲み干しちゃうかもしれませんよw」
「もちろんだよー、いつ泊まりに来ても歓迎しますwあ、なんなら今も楽な格好する?Tシャツとハーフパンツとかだけど」
「あ、ありがとうございます、未だにスーツって慣れなくて、あとー、シャワー借りれたら嬉しいんですけど、カラオケとか結構はしゃいじゃったので・・・」
上目遣いに申し訳なさそうに聞く菜摘。
スーツを脱がして・・・の醍醐味はなくなってしまうが、着衣のままのシチュエーションはマリエと十分堪能した。
「もちろん、遠慮なく使って、シャワーでもお風呂でも、なんならお背中流しましょうか?w」
冗談めかして距離を測るジャブを放つ。
「あー、洗いっこも楽しそうですねw」
ジャブに対してキレイなカウンターをキメてくる。
直接否定するわけじゃなく、こういう上手な返し、慣れているんだろうか?
「さすがに菜摘ちゃんと2人で入るのはドキドキし過ぎだけどねw」
「えー、隆さんのほうが慣れてるんじゃないですかー?wドキドキするのは普通私の方ですよー」
悪戯っぽく笑みを浮かべてソファーから立ち上がる菜摘。
浴室へ案内しろと促すようだ。
「だってさ、ほら、男子は菜摘ちゃんみたいに可愛い子の裸を前にしちゃったらドキドキがわかりやすい形でバレちゃうじゃんwお風呂場、こっちだよ」
正直に言うと裸を前にしなくても菜摘をお風呂場に案内しながらもう半分以上起き上がっている。
「またまたーw私なんかじゃそんな風にならないんじゃないですか?w」
「ぜーったいなるwってか菜摘ちゃんでそうならない男はゲイでしょw」
「隆さんってゲイにもモテそうですよねwでも私でそうなってくれたら嬉しいですよw」
実際、女性よりもむしろゲイにモテてしまうのは真実だ。
まぁノンケである旨を伝えれば実害がないし、遊び方のセンスがいいやつが多く友人としては楽しめる。
何よりゲイの友人と連れ立つと、女の子が引っかかってきやすいという実益もある。
「菜摘ちゃんが嬉しくても俺が恥ずかしいじゃんw実際ほら、こんな話してるだけでももうヤバイからw」
俺は正直になるべくあっけらかんとした雰囲気で起き上がりつつあるチンコの現状をその部分に目線をやり、加えてわざわざ指を差しながら告白した。
バスルームへ歩きながら俺の指先を辿ってあからさまに目をソコに向ける菜摘、スラックスはこんもりと盛り上がっている。
「ホントだw、ちょっとキツそうになってるw隆さんエッチですねーw」
「いやいや、そうなるでしょwはい、ここがお風呂場ね。そんなこと言ってるとホントにお風呂に乱入しちゃうよw」
バスタオルを用意しながらそう言うと、ふと目を伏せる菜摘。
少しだけ照れているのか、その素振りを見せるための演技なのかは判別がつかない。
「・・・いいですよ、背中、流してくれるんですよね?」
そう言いながら顔を上げた菜摘の顔にはもう小悪魔的な笑みが戻っている。
「じゃあ、俺も一緒に入っちゃおうかなw」
予定調和的にぐるぐる回っていた2人の会話はようやくひとつの核心に触れた。
<続く>