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そうしてしばらくしていると、やっと射精が止まった。
何度か深呼吸の後、深い息を吐く。
「・・・出たよ・・・」
報告するみたいに言う俺。
無言の彼女。
反応がないからキスしてみた。
そして訊いてみる。
「どう?」
彼女はしばらく喘いでいて答えなかったが、待っているとようやく言葉を発した。
「・・・すごい」
「何が?」
「何かねぇ・・・はぁ・・・ビクビクして・・・」
息を整えながら続ける。
「奥の方で・・・震えているのが・・・わかった」
「気持ち良かった?」
「わからないけど、これが中出しなんだぁって・・・思った」
「えっ?初めてなの?」
そう言うと彼女は怒ったように言った。
「当たり前でしょ!」
少し睨んで言う。
「それとも・・・あなたは経験あるのかしら?」
「いやー・・・ないよ。ないない!」
そう答えた。
嘘をついた罪悪感が少しあった。
彼女は続ける。
「なんかね、あー中に出されてるなーって思って、なんとなくあったかい気持ちになったよ」
そう言って両手に力を入れる。
俺は引き寄せられて、彼女と唇を合わせる。
そうして、さっきみたいにディープキスを繰り返した。
俺の唾液を彼女に送って、彼女はその逆をする。
入れたまま何度かそれを繰り返していたら、放出したチンコが復活してきた。
根元の方から力が漲ってきて、徐々に彼女の膣内を押し広げていく。
俺はそれに気付かないふりをしてキスを続けた。
「・・・ぅふっ、なんか、また、おっきくなってきたよ?」
嬉しそうに言う彼女。
「もう1回、出しとく?」
そう言って俺の頬に両手を合わせる。
犬をあやす時みたいだ。
「いいっすか?」
なぜか敬語の俺。
ちょっと普通じゃない精神状態なんだろう。
「どうぞー、好きにして下さい」
微笑んで言う。
「・・・あなた専用ですから」
そうして、解いていた足を俺の背中でまた組んだ。
それを聞いてさらに硬くなる俺のチンコ。
1度目より感覚が鈍くなってきたけど、十分満足のいく快感を得られると思った。
慎重に引き上げて押し込むと、ジュブッっていう音がする。
さっき出した精液と彼女のが混ざってグショグショになっているのだろう。
まるで、ぬかるみに突っ込んでいるみたいに。
寒天とか、コンニャクとかゼリーとか似たものが浮かんだけど、そのどれとも違う。
突っ込みながら掻き混ぜて膣内を味わう。
そのたびに彼女は喘ぎだした。
「ぁあっ・・・ああん、あんあん、・・・はぁはぁ・・・」
2回目なのに反応が変わらない。
小さく何度か出し入れをしていると、時折ビクビクしているから、(軽くイッてるんだろうな)と、彼女の反応を見ながらそう思った。
そうしながら、自分の中の精液が残っているのか確かめてみる。
すると、ピストンするたびに奥の方から、せり上がってくる精液を感じた。
(まだまだ残っているみたいだ)
そう気付くと、残りの精液を集めるように、ゆっくりと溜めながら吐き出さないように注意して挿入を繰り返していった。
出し入れをしている音に耳を澄ます。
ズブッ・・・ズブッ・・・ズッズッ・・・。
気のせいか、さっきより水気が増した気がした。
さっき出した精液と彼女の粘液とどっちだろう。
彼女の反応は1度目の時とあまり変わらない。
両手は俺の首に、両足は腰に回っている。
2回目はバックで出そうかと思ったけど、体勢を変えるのが面倒くさいので、そのままで出すことにした。
もうお互いグチョグチョだ。
口はさっきからのキスでドロドロだし、マンコは言うに及ばず。
空調も効いているが、2人とも若干汗ばんでいた。
(このまま一体になってしまいたい・・・)
そんな気になった。
そうやっていると抑えていた精液が根元の方でグツグツと吐き出して欲しそうに訴えているみたいに感じる。
彼女の喘ぎは繰り返し続いていた。
俺はもう限界が近いのを告げた。
「もう・・・出そうだ・・・」
そう言うと無言で頷く彼女。
「いいの?・・・出すよ?」
確かめるように言った。
「・・・うん、・・・ぃぃよ・・・ぃぃっ・・・」
息も絶え絶えだ。
「・・・だひっ・・・てぇ・・・」
その返事を聞いた瞬間、射精していたと思う。
ドピュッ、ドピュッ・・・。
一撃目の勢いは1回目と変わらなかった。
それからチンコはドクドクと振動しながら、残りの精液を吐き出すようにして後から後から放出を続けた。
「・・・ふぁぁん・・・またぁ・・・ビクビク・・・して・・・るぅ・・・」
そう言いながらしがみついてくる彼女も震えていた。
俺もそれに同調しながら射精を繰り返す。
残しがないように根こそぎ出そうとして、何度も彼女のマンコに自分の腰を擦り付けた。
やがて射精が収まると、ゆっくりとチンコを抜いていく。
半分まで抜いたところで、枕元にあったボックスティッシュを取った。
何枚か取った後で、マンコの下に添える。
そうしてから、さらに慎重にチンコを抜いていった。
その間も締め付けてくるマンコの快感にうっとりする。
(まだ気持ちいい・・・)
内心、呟きながら、意識を両手に集中させる。
全部を抜くと同時に、下にあてがっていたティッシュでマンコを塞いだ。
しばらく待っていると、2回分の精液が溢れ出てくるのがわかる。
ティッシュはそれを素早く吸収していった。
染み込んだティッシュを傍にあったゴミ箱に投げ捨てて、次のと交換した。
用意したティッシュもすぐに精液で染まっていく。
(こんなに出したんだ・・・)
ぼんやりと、そんな事を考えた。
2度目のティッシュを投げ捨てて、3回目でようやく綺麗になったところで自分のチンコを拭いた。
彼女はさっきから放心したようにベッドで寝ている。
最後にもう一度、綺麗なティッシュでマンコを拭いてやると、ビクッとした以外は無反応だった。
全部のティッシュを捨ててしまうと、俺は気になったことを確認したい衝動に駆られた。
ベッドを下りてクローゼットに向かう。
スライド式のドアを動かすと、目の前にハンガーに掛けられた洋服が現れた。
目線の高さにそれがあって、その上部に棚が備え付けられている。
小物とかを置いておけるようにしてあるスペースだ。
そこに大小のケースがある。
彼女のアクセサリーなどもそこに置いてあった。
その一角に目を走らせる。
あるはずの物がなかった。
今まで常備していたコンドームが消えている。
楽しみのために色んな種類を何個ずつか買っていたが、それがない。
どうやら、「捨てた」というのは本当なのだろう。
頭を振ってベッドに戻る。
彼女の右隣に横になった。
「捨てちゃったのかぁ・・・」
誰に言うともなく呟いた。
吐息と共に漏れる小声だ。
「だから言ったでしょ」
彼女の返事に驚く。
薄闇の中、2人で仰向いている。
ぼんやりとした天井に2人の声が吸い込まれていくような気がした。
上気した2人の熱が部屋の中に溶けていく。
照明を少しだけ明るくした。
「さっきの話だけどさぁ・・・」
彼女に問いかける。
「何?」
「仕事」
「あぁ・・・」
「本当にいいの?」
「いいよ」
「だって、・・・頑張ってきたんじゃないの?」
「んーー」
「勿体なくない?」
「まぁね」
「子供は、もうちょっと後でもいいんじゃないかな?」
2回も中に出しといて言う台詞じゃないのはわかっている。
「でもさ、欲しいのは欲しいよ」
「・・・そっか」
彼女がそう言うなら考えた上でのことなのだろう。
これ以上言うことは何もない。
それくらいの信頼関係は持っているつもりだ。
なんとなく色々なことを思い出す。
初めて会った日のこと、それから付き合いだすまでのこと、結婚してからのこと、そのどの思い出にも順調だった記憶なんてない。
付き合うまでだって大変だった。
結婚に漕ぎ付ける時も色んなことがあった・・・。
もしかしたら、いい事の方が少なかったかもしれない。
辛いことの方が多かったのかも。
だけど不思議と、嫌だと思ったことはなかった。
彼女の人柄なのかもしれない。
そんな事を考えていたら不意に言葉が口をついた。
「・・・愛してるよ」
呟くように天井に向かって言った。
微かな声。
闇に消えそうだ。
彼女は何も答えない。
聞こえなかったのかもしれない。
それでもいい。
無言の2人。
お互いの呼吸。
胸を上下に喘がせながら息を落ち着かせる。
彼女は不意に左手を伸ばして俺の顔を自分の方に傾けた。
強引に左を向かされる俺。
「なーにー?聞こえないなぁーー」
笑顔の彼女。
「そういう事は、こっちを見て言うものだよ」
俺もなんだかおかしくなってきた。
つられて、こっちまで笑いそうになる。
顔だけ寄せて彼女に近づく。
甘い匂いがした。
耳にかかる髪。
それを口で掻き分けるようにして囁いた。
「・・・」
そうしてキス。
彼女は黙ってそれを受け入れている。
俺がゆっくりと離れて元の位置に戻ると、それまで黙っていた彼女が言った。
「聞ーこーえーなーいー」
そして続けた。
「もっと大っきな声で、あと名前付けて言ってよ」
明るい声だ。
微笑む彼女。
俺は観念したように、そっちへ向き直った。
彼女の瞳を覗き込む。
あどけない表情。
昔から変わってないな・・・。
改めて、そんな事を思い出す。
初めて会った日のことを思い出した。
まだ、お互い学生だった。
懐かしい。
身近にいて、一緒に暮らすようになってからは、当たり前に傍にいてくれた。
そんな事も忘れていた。
あれから何年も経つけど俺達は何も変わってない。
そう思った。
(俺が忘れていたのは、記念日だけじゃなかったのかもしれないな・・・)
ゆっくりと右手を彼女に伸ばした。
柔らかい髪に触れる。
それを撫でてから頬に触れた。
相変わらず彼女は微笑んだまま。
俺の言葉を待っているのだろうか。
そして、見つめ合った。
静かな時間。
今は2人だけの時間だ。
「・・・愛してるよ、ミホ」
今度は聞こえただろう。
「私も」
そう言って彼女は笑った。
