見た目は普通でもサイコな女はいるんです

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俺が一人暮らしをしていた時のことなんだけど、夏休みにバイトしたコンビニで、目のぱっちりとしたAさんっていう1コ上の女の先輩がいた。
あまり男と話すようなタイプじゃないっていうか、ちょっと暗い雰囲気の女だったから、俺もあまり意識したことなかった。

だけど、バイトのシフトが俺とAさんの二人きりだった時に世間話をしていたら、二人とも同じ大学に通っていることがわかったんだ。
それで俺たちは、なんか意気投合っていうか盛り上がって、それからはよく話すようになった。
話してみると面白いし気が合うし、あっという間に仲良くなって休みの日にも一緒に遊ぶようになった。

Aさんも、「◯◯君がバイトに出てない時は働きたくない」って言って、シフトを全部俺に合わせた。

Aさんのことを好きになりかけてた俺は、それが特別なことみたいに嬉しくて、勢いで告白し、付き合うことになった。

彼女になったその日から、実家暮らしだったAさんは俺の部屋に入り浸るようになった。
俺が友達と電話していると、「誰と話してたの?」って、ちょっとした束縛してくる以外はすごく優しくて、どんなにわがままな注文でも聞いてくれるような彼女だった。

夏休みが終わって一緒に大学に登校するようになった。
学年も学科も違ったから、校門で別れ別れになって、昼とかバイト前に合流。
そんなバカみたいに幸せな時間を過ごしていた。

でもある日、女友達の一人に忠告された。

「余計なお世話かもだけど、彼女、変だよ・・・」

俺は、(はぁ?)って思った。

でもその女友達が言うには、彼女が俺と別れた後、ずっと図書室に篭ってるらしい。
女友達はレポートを仕上げるために4日連続で図書室に行ったらしいのだけど、いつも彼女は同じ席に座っていて、ボーっとしているらしい。
俺には信じられなかったけど、図書室に行ってみたら本当に彼女が座ってた。

たぶん悩みがあるんだと思い、「大丈夫か?」と声をかけたんだけど、なんか俯いたままブツブツ言い訳するだけだった。

その日はとりあえず俺の部屋へ。
部屋で彼女を問いただしたら、彼女、なんと俺の学校の生徒どころか女子大生じゃないことがわかった。
しかも妹の保険証を使ってバイト先に受かってて、年齢も誤魔化してた。
1コ上じゃなくて、5コも年上。

俺は騙されてたショックで、その日はもう顔を見たくなかった。

「ちょっと考えたいから・・・」と、彼女を追いだし寝ながら考えた。

(一緒にいて楽しいんだから騙されてたことは忘れよう、きっと何か事情があったんだ・・・)

必死にそう考えるようにしてた。
それで、いつの間にか眠ってしまってたんだけど、なんか寝苦しくってフッと目を覚ましたら、暗い部屋の中で彼女が俺を覗きこんでた。
俺は叫び飛び起き、「何してんだ!」って叫ぶと、黙って布団に入ってきた。

「おい、何やってんだよ、やめろ!」

俺は錯乱したみたいに言った。
だけど、彼女は俺に痛いくらい抱きついてきて、耳元で「ダメだよ。◯◯君は寝てなきゃダメだよ」と、甘ったるい声で言ってきた。
俺はすごくゾッとして、彼女を振り払うと、「勝手に部屋に入って何してんだよ!?とにかく、今日は一人にさせてくれ!」と捲し立てた。
でも彼女は動かない。
幸い、彼女は小柄で軽かったので、引きずるように玄関まで連れて行き、外に出した。
両手に毛布を握ったまま、離そうとしなかった。

俺はなんだか怖くなって・・・。

「もういい、出てけよ!訳がわからないよ!」

そう言い放って、玄関のドアを閉めた。
鍵を掛けて、扉に寄りかかるように外の様子を窺ってたんだけど、カタリとも音はしなかった。

1時間近く経って、そっと外を覗いたら彼女はもう居なくなってた。
毛布も無くなってた。
ホッとして、布団に戻ると合鍵を取り返してないことに気が付いてまたゾッとした。

次の日、情けないんだけど友達に事情を話し、彼女の家まで鍵を取りに行った。
携帯に何度かけても出なかったから、仕方なく実家まで行ったんだ。

チャイムを鳴らし、対応に出てくれた女の子(たぶん妹さん)に事情を話すと、「本当にごめんなさい!」って言ってドタドタ階段を駆け上がり、鍵を取り返してくれた。

俺がバイト先のことを話すと、泣きそうな顔で「いつもこうなんです・・・本当にごめんなさい」と、何度も謝ってた。

なんかすごく疲れてたけど、その日はバイトの日だったから仕事先へ行った。
彼女はシフトに入っていたけど、バイトには来なかった。
そして、そのままバックレた。

それからしばらくして、俺の部屋のベランダに生ゴミがめちゃめちゃに投げ込まれていた。
彼女の仕業だと思うと、普通の女に見えていただけに、すごく悲しかった。
泣きそうになりながら掃除した。
そしてさらにしばらくして、学校から帰ってくるとテーブルの上にシチューが作ってあり、そばに俺宛の封筒が置いてあった。
もうガクガクしながら封筒を開け、恐る恐る中に入っていた手紙を読むと・・・。

『◯◯君が無くさないようにって、鍵を何本もくれたから助かっちゃった。シチューを作ったから食べてね』

そう書かれていた。

俺、声もあげられずに震えてた。
それから、シチューがまだ温かいことに気が付いた。
俺は泣きそうになりながら部屋を飛び出し、友達の家へ逃げ込んだ。
それからもう怖くて仕方なくなってしまい、すぐに引っ越してしまった。

幸い、それからは何もない。
普通に見えても怖い女はいるんだと思うと、人となかなか付き合えなくなった。

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