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「私なんて」
レイコのいつもの口癖だった。
レイコを知るようになって、レイコのこれまでのことが少しずつ分かってくるようになった。
何かと記念日を作ってプレゼントを贈っては少しずつ服装を変えさせて、靴もベタ靴から少しヒールのあるものに変えさせたりしたけれど、結局レイコを支配しているのは、長年積み重なったトラウマだった。
「女のくせに背が高いから可愛げがないって、いつも言われてた・・・。子供なんて正直だから、『わぁ、デカいなぁ』なんて目の前で言われて、顔では笑ってたけど、傷ついてた・・・。運動、得意じゃないのに、背が大きいだけで期待されて、いつも期待に添えなくて・・・」
「なぁ、レイコ。きっかけは人より背が高いことだったのかもしれないけど、全部、身長のせいにしてない?」
「えっ?」
「レイコ、あんまり本音で人と話さないし、些細なことも気にし過ぎるとこあるから、周りにも誤解されてるんじゃないかな」
「・・・」
「ホントはカッコいいのに、いつも猫背で歩いてるから、なんだか卑屈に見えちゃともあるんじゃないかと思う」
「・・・不思議だね」
「ん?」
「お母さんにも同じようなこと言われたことあるんだけど、その時はどうしても受け入れられなかったのに、シュンに言われたら、そうなのかなって・・・」
「身長の事とか、からかう奴もどうかと思うけど、レイコ、いっぱい良いとこあるんだから自信持ちなよ」
「良いとこって?」
「髪はサラサラで綺麗だろ?背筋さえ伸ばせばカッコいいし」
「他には?」
「料理、上手だよね。お弁当、最高だった。それに話せば、素直で聞き上手だし」
レイコはちょっと照れてはにかんで見せたが、甘えた声で言った。
「もっと、言って」
「そうだなぁ・・・、おっぱい、大きいし、アレ、すごく気持ちいいし・・・」
「エッチ!」
そう言いながらもレイコはとても嬉しそうで、僕の背中に回って後ろから抱きついてきた。
「シュンに出会えてよかった・・・」
耳の後ろでそう囁かれて、レイコの手に僕の手を重ねてると僕は言った。
「それは僕のセリフです」
レイコは大きな胸を一層強く僕の背中に押し付けてきた。
僕はレイコをベッドに誘い、優しく丁寧に愛撫した。
レイコは乱れに乱れて、「早く、早く、ちょうだい」と僕をねだった。
「シュン、大好き!卒業したら、シュンの赤ちゃん、欲しいな」
レイコは僕を奥深くまで受け入れながら言った。
僕はレイコに優しく口づけをしながら、ゆっくりと腰を動かした。
同時に昇りつめて果てた時、僕はレイコを抱き締めながら囁いた。
「今度、僕の田舎、見においでよ」
「ホント?嬉しい!」
レイコがいっそう強く抱きついてきた時、僕は自分のこめかみに微かにレイコの嬉し涙を感じた。
レイコが少し自分に自信を持てるようになった頃、ボクはレイコを田舎に連れて帰った。
都会育ちのレイコは田舎の風景が珍しいのか、何にでも感激していた。
「シュン、あの山、桜でいっぱいだね!」
車窓から見えるボクの故郷の山を見て、レイコははしゃいでいた。
無人の駅で降りてボクたちが歩き出すと、すれ違う子供たちは露骨に振り返り、後ろを見ながら歩いているのを母親に引っ張られていた子もいた。
でもレイコはもうそれを気にすることもなく、堂々と胸を張り、背筋を伸ばして歩いていた。
レイコの訪れをボクの両親は喜んでくれた。
特に母は都会の話を聞きたがって、台所を手伝わせながら盛り上がっていた。
レイコは料理が得意なので、苦も無く母の手伝いをしてくれた。
「ほんっと、いい所ねぇ。お父さんもお母さんも気さくな人だし」
お風呂から上がって一緒に敷いてもらった布団に並んで横になるとレイコが言った。
「昔から見てるからよく分からないけど」
そう言ったものの、ボクはレイコが故郷の風景や両親を気に入ってくれたのが嬉しかった。
「こっちへおいでよ」
布団からボクが手を伸ばして誘うとレイコはすぐにボクの布団に移ってきた。
パジャマ代わりの浴衣を脱がし、裸のレイコの胸に顔を埋めると、レイコはくすぐったがって身を捩った。
「シュン、ホントにお嫁さんにしてくれるんだよね?」
ボクは頷く代わりに自分の唇でレイコの唇を覆った。
「あっ・・・幸せすぎて、怖い・・・」
ボクはレイコの硬く勃った乳首を舌で転がすと、一気に顔を長い脚の付け根へと移した。
「シュン、気持ちいいよぉ」
レイコが軽くイッたのを確かめると、今度はボクの怒張したモノをゆっくりと挿入していった。
「シュン、もう赤ちゃん欲しいよぉ。ダメかな?まだ学生だから、ダメかな?」
レイコはボクを受け入れながら悶えながらも訴えた。
「レイコのお父さんとお母さんが、ボクでいいって言ってくれたら作ろっか?」
「嬉しい!」
僕の首に抱きつきながらレイコは今度はさっきより深い絶頂を味わうと、レイコの中が収縮してボクを締め付けた。
(危ない!)
咄嗟にボクはレイコから引き抜くと、レイコの白くて平らなお腹に放出した。
レイコはボクの吐き出した白濁液を指で自分のお腹に塗るようにすると、ぺロッと指先を舐めた。
「私、変態だね」
そう言って笑うレイコが愛しくて、ボクはもう一度強くその身体を抱き締めた。
それから1ヶ月後、僕達はレイコの実家を訪れた。
レイコのご両親もボクを大いに歓迎してくれて、ボクと付き合い始めてから娘がどんどん良い方に変わってきたと言ってくれた。
どちらの実家からも、「孫の面倒は見させてくれ」と言われていて、嬉しい悲鳴だ。
その夜、ボクは約束通りレイコの中で、とびきり濃い精液を放出した。
高身長のレイコのお腹が大きくなって、本当に大柄な女性になってしまったけど、レイコは臆することなく、ボクと子供との幸せだけを見つめて生きている。