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バレンタインの日に、なぜかどーも君から和菓子を貰ったのを覚えています。
どーも君「本場アメリカでは別に女からとか決まってないから。いつも世話になってるから」
そういう理由だったと思います。
そう言われて袋を開けると、どら焼きが入っていました。
甘いものは好きなので遠慮なく頂いたのですが・・・。
私「これってホワイトデー返すの?」
どーも君「そんなのは要らない」
私からのバレンタインは毎度のことでチョコ以外。
どーも君「俺、甘いものとか苦手だし」
そういうので最初に渡したのはプリッツだったと思います。
それ以降も毎年、「チョコとか苦手」と言うので、せんべいだったり、おかきをあげるようになりました。
学校で渡したりしないのは二人の暗黙の約束でした。
私はバレンタインには誰かにあげたりする風習が無かったので、基本的にはどーも君にお菓子(甘くないの)をあげる日という認識でした。
どーも君はそれでも結構色々な女の子からチョコレートとか貰ったりしていましたが・・・。
どーも君「俺、チョコとか喰えないし、代わりに食べてくれよ」
そう言われてどーも君が貰ったチョコの処分はもっぱら私と妹ちゃんでした。
と言っても、2、3個でしたが。
その割には律儀にお返しをちゃんと用意してるのがマメだなと感心はしていました。
お互いの誕生日にはプレゼントを贈り合っていたのですが、「何がいい?」と聞くと、「なんでも」と言うので、よくわからないなりにプラモデルをプレゼントしたら・・・。
どーも君「・・・どうしてアッガイなんだ?」
私「なんとなく可愛かったから」
その翌年から、「プラモデルの場合は・・・」と指定が入るようになりました。
フィギュアとかが飾ってあったので、そういうのが欲しいのかと思って探してみた事もあるのですが、予算的に高すぎてやめたことも覚えています。
その逆に私に対するプレゼントは割と普通じゃない感じのプレゼントだったように思います。
どーも君「嫌がらせをしてやる」
そう言って私に・・・。
どーも君「貰って困るものを言え」
私「部屋に入らないものは要らない」
どーも君「よーし、大きなぬいぐるみをやろう」
私「要らない」
どーも君「他には?」
私「別になにも」
そういうやり取りを経ると最終的にはみんなで食べれる物に落ち着くのがどーも君という人物でした。
中学の頃に貰ったものは“福井県の蟹”や“活きた伊勢海老”、“海栗”・・・。
地方の名産品等をよく貰いましたが・・・。
私「誰が調理するの?」
どーも君「・・・お願いします」
結局私が調理することになるし、結局みんなで食べることに。
美味しかったのは美味しかったんですけどね。
中学の頃はその程度で、一番大きかったのが援交してるとか疑いをもたれたこと。
それ以外は本当に平凡な中学生だったと思います。
私もどーも君も同じ高校を受験して、そつなく合格して同じ高校に進学しました。
高校になると何か変わるかと思ったら、なぜか私は二度、上級生に告白されました。
告白してきたのはそれぞれ別の人なのですが、正直に言えば見知らぬ人から、「試しに付き合ってみない?」と言われる事に対して、(どうしてそうなるのか理解できない)という感覚に陥ったのを覚えています。
男女の交際に興味があったわけでもなく、上級生に呼ばれて行ってみたら、そういう告白と交際の半ば強要でした。
上級生「付き合ってる人居るの?」
私「いえ」
上級生「じゃぁさ、試しに俺と付き合ってみない?」
私「え?」
普通にそうなると思うのですが・・・。
上級生「いいじゃん。な」
何が『な』なのかわからないのですが、同級生に援交を持ちかけられた時以上に嫌な空気でした。
私「ごめんなさい」
どうして断る私が謝らなくてはいけないんだろう、そう思いました。
相手がお願いしてきているわけだし、それって断られることも前提に入れてないとおかしいと思うのに、なぜか断っても先輩は喰い下がっていました。
上級生「どうして?試しでいいから」
嫌だって言ってるのに喰い下がられて、正直怖かったです。
先輩の論調は、『先輩がこんなに頭を頼んでいるのにどうして聞けないんだ』という感じでした。
そういう事があって私は精神的にも疲弊していました。
その話をどーも君にすると・・・。
どーも君「じゃぁ俺と付き合ってるって事にしないか」
そう言われました。
どーも君が、「あくまで“ふり”だからな」と言うので正直それは妙案のように思えました。
ただ、中学からの知り合いには、「やっぱり付き合ってたんだろ」と言われる可能性がありましたが、それでもそういう“ふり”をすることで、煩わしさから解放されるのは当時の私にはありがたく感じていました。
こうして私とどーも君は付き合ってるふりをすることになりました。
だからといってどーも君との関係が何か変わったというとそういう事は全くありませんでした。
対外的な冷やかしも思った程なく、上級生からの告白にも、「ごめんなさい、付き合ってる人がいるんです」と言うと確かに角が立ちませんでした。
私自身、高校生にもなって・・・と言われそうですが、男女交際はせいぜいが手を繋ぐまでだと思っていました。
そういう漫画や雑誌を目にすることはあっても、本来それは大人のする行為で、子供や未成年がしちゃいけないと思っていました。
援交とかは犯罪と同列の、あり得ない事と思っていました。
冗談のように思われるかも知れませんが、高校時代の私の恋愛観はそういうものでした。
なので、“恋人らしいことをする”というのは手を繋ぐ事かなと真面目に思っていたし、どーも君に対してもそう提案することで“付き合ってるふり”が果たせてたと思っていました。
ですがどーも君の認識は私のそれとは違っていて、事あるごとに私に触れてくるようになりました。
正直それがこそばゆいというか、くすぐったかったのです。
触り方が鳥肌が立つような感じというか、とにかく、くすぐったかったとしか言いようがありませんでした。
私「なんでそんなにくすぐったりするの?」
どーも君「くすぐってるつもりはないんだけど」
私「でも、不快なんだけど・・・止めてくれる?」
どーも君「じゃぁどう触ればいいんだよ」
私「触る必要あるの?」
あの頃は本当に何かの嫌がらせだと思っていました。
どーも君は最初の頃は腕や太ももをくすぐるように触ってきたりしていたのですが、普通に後ろから胸なども触ってきていました。
料理を作っているときや、勉強をしているときにそういう事をしてくるので・・・。
私「もう、邪魔っ!!」
そういう感想が多かったと思います。
でも、触られることは基本“不快”でしたが、小学生の悪戯程度の認識で、いやらしいことをされてるという風には思っていませんでした。
私がようやくどーも君がおかしいと気がついたのは、押し倒されて服を乱暴に捲り上げられた時でした。
(そっか、付き合ってるんだからそういう事がしたいんだ)
なんとなくそういう認識でしたが、だからどうしようという考えはありませんでした。
私「よく分からないけど、したいようにすれば?」
そんなことを言ったと思います。
結局どーも君はそれ以上何もせず、「ごめん」と謝って、その日はそれだけでした。
ロリコンなのに私のようなので性欲を発散したいと思うものなんだと、男子のそういう思春期特有の性欲の暴走なんだと、本当にあんまり気にしてなかったんです。
というのは、どーも君が自慰をしていることは知っていましたし、思春期を迎えた男子がそういう性欲を抱くという話は知っていましたし、告白してきた先輩たちもそういう感じだったので、(どーも君もお年頃なんだ)くらいの認識でした。
自分に対して性欲を向けられたことに対しては・・・。
(変わってるなー)
本当にそんな感じの認識でした。
もちろん妊娠の概念とかは知っていましたが、現実味がないと言うか、どーも君が私に対して何をしようとしていたのか本当に理解していませんでした。
どーも君も数日の間は借りてきた猫のように大人しかったのですが、数日経てばまた元通り、二人きりのときはベタベタしてくるのでした。
ファーストキスという意味ではその頃にどーも君としたのですが、ロマンチックでもなんでもなく・・・。
どーも君「キスっするぞ」
私「好きにしたら?」
そんな感じでした。
胸を触られて、「気持ちいい?」と聞かれても、「ううん?別に」と普通に答えていました。
その頃には、(ロリコンするのは犯罪だから、犯罪じゃない年齢の相手で性欲を発散させたいんだ)と考えていました。
どーも君なりに色々考えてるんだろうなと。
どーも君「俺のこと嫌いか?」
こういう聞かれ方は良くされたのですが、私は、「別に?」としか言えませんでした。
嫌いと言うほどの嫌悪感というのはどーも君に持った事はなく、それこそ先輩たちよりかはよく知っている分信用してるし信頼してる、そんな感じでした。
高校卒業まで数度、どーも君には同じように押し倒されたりしましたが、その都度どーも君は途中で止めてしまっていました。
おちんちんも何度か見ましたが、それこそ立ってはいませんでした。
(私がロリータじゃないから駄目なのか?)とか、(駄目だけど何度も挑戦したくなるものなのか?)とか、(一体何がしたいのかな?)と、正直よく分かっていませんでした。
同じことを繰り返す姿は私にそう思わせるのに十分でした。
私がどーも君に好かれているという考えは基本的にはあったのですが、自分がどーも君に対して“弟みたいなもの”という認識を持っていたのもあって、好かれてるだろうけど、それは男女の感情じゃなくて単純に身近にいるからって思っていました。
それに、相変わらず読んでいるのはロリコンぽい、少し犯罪っぽい漫画とかばっかりだったから、やっぱりそういう感じの女の子が好きなんだと思っていました。
高校時代は本当にそれだけ。
たまにスケートに出掛けたり、映画を観に行ったりはあったけど、本当に平凡で受験のための時間という感じでした。
一応どーも君と付き合ってるという既成事実があったのですが、他の友達がどういう男女の交際をしているのか興味を持っていませんでした。
一番仲のいい友達も彼氏を作ったりはしていなかったので、別に高校生で彼氏がいないからといっておかしくはないって思っていました。
高校を卒業して私が最初にしたのは運転免許を取ることでした。
特にすることもなく、まとまったお金もあったので教習所に通い、免許を取りました。
車を借りてどーも君と二人でドライブに出掛けました。
その帰り道、「スピードを出し過ぎだ」とどーも君に叱られました。
私はその当時は流れに乗って運転するのが正しいと思っていました。
高速道路で120キロ近く出すのは別におかしくないと思っていました。
左車線をゆっくり走るより、右車線を流れに沿って走るほうが効率がいいと思っていました。
どーも君「その運転、速度を出しすぎる」
運転をどーも君に窘められました。
付き合いは長いのですが、どーも君が私に対して本気で怒ったのはそれが初めてでした。
どーも君「次のパーキングで降ろせ。こんな運転する車に乗ってられるか」
ショックでした。
どーも君は何があっても、最後には私を肯定してくれる。
そんな風に思っていたんですよね。
それがそういう風に強く叱られて、たぶん初めて私はどーも君に謝りました。
私「ごめんなさい」
そう言って、左車線をゆっくり運転して帰りました。
自分が間違ってたと強く思いました。
おかしなことを言うようですが、そのとき初めて、(どーも君って男の子なんだな)って思ったんですよね。
叱られて相手を男性だと認識するのって変ですよね。
でも、そういう男らしさを見せてくれたのはそのときだけで、翌日にはまたいつものどーも君に戻っていました。
変わったのは私の方で、少し、どーも君を見直していました。
見る目が変わったというのか、思春期が私にも遅まきながら来たのか、少しどーも君を意識してみると、なんとなく落ち着かない感じがしました。
一緒にいるとなんとなく恥ずかしい気がしたり、触られると過剰に反応してしまったり、憎まれ口を前よりも叩くようになったりしていました。
「どーも君のくせに生意気」って、そんな感じでした。
その頃から触られてくすぐったい感じも微妙に変化していたように思います。
くすぐったいのはくすぐったいのですが、恥ずかしい感じがなんとなくしていました。
ぞわぞわする感じだけじゃなくて、なんとなく恥ずかしくてイラッとする感じ、とでも言うのでしょうか。
その頃はそのせいもあって結構キツい言い方をどーも君にしていたようにも思います。
「臭い」とかそういう言い方をするようになったのは、どーも君の体臭がそんなに嫌だったわけじゃないけど、その臭いを意識している自分が恥ずかしかったからでした。
どーも君に対してドキドキさせられる事にその頃は戸惑いを感じていました。
結局、色々考えてそれが発情期というものかなと自分なりに考え、その頃から自分で慰めるようになりました。
慰めることで、なんとなくもやもやした気持ちがすっきりするような気がしていたし、疲れるとすっと眠りに就くことが出来たので、ある種の眠る前の儀式めいた行為という感じでした。
それこそ性欲が自分にあったのかはわかりませんが、ほとんど毎日、横になるとするようになっていました。
慰め方は、当初は指でこりこりとクリトリスを弄るやり方でしたが、友達にローターの存在を教えてもらってからぐっと効率が上がりました。
便利というよりも指よりももどかしさがなくて、振動させて触れさせていれば簡単に達することが出来たし、なかなか今日はイケないなとか、そういう不確定要素が大幅に削減されて満足していました。
ただ意外にもにローターは壊れやすいのか、断線しやすいのか、毎日使っているからか、半年くらいで初代のローターはご臨終されました。
その頃からローターは予備機を含めて2台常備するようになっていました。
私はそれを一台は箱に入ったまま机の中に、一台はすぐに使えるように不透明なビニール袋に入れた状態でベッドの下に保管し、使った後は翌朝ウェットティッシュで拭いていました。
私の部屋には母もどーも君も入っては来なかったので、それが見つかる心配はありませんでした。
妹さんが中学生になった頃、どーも君と妹さんの仲は壊滅的に悪くなっていたように思います。
小学生の頃は結構「お兄ちゃん」と慕っていた妹さんが、『兄貴』という単語の前に『糞』という言葉をつけ始めたのが中学入学後くらいだったと思います。
理由はなんとなく想像できるのですが、「キモ」とか「さわんな」「へー」といった返事があるときは機嫌が良いときで、大半が沈黙、あるいは無視という感じでした。
その反面、私と妹さんは結構日頃は話していたのですが、「あんなののどこがいいんですか?」とは何度も聞かれました。
私「別にそういうのじゃない」
妹「ですよねー」
笑顔で返されると、なんとなく複雑な気持ちでした。
私「あんたねー、妹ちゃんの目の届く所にこういうの置くなって言ったでしょ!」
そういう文句は四六時中になっていました。
私は私なりに妹ちゃんとどーも君を仲直り・・・とまでは行かないまでも、下げ止まらない評価を少しでも改善してあげたいと思ってのことでした。
妹ちゃんにロリコン扱いされて気持ち悪がられるというのはさすがに可哀想で、多少のフォローは入れたものの、そういうものを読んでいる時点で気持ち悪いと思うのもよく分かるのです。
どーも君「そもそも、あいつが勝手に部屋に入ってくるのが悪い」
その点はどーも君の意見にも一理あるのですが、「それでも年頃の女の子に対する配慮は必要だ」って言い続けていましたが、どーも君はあまり素振りを改めようとはしていませんでした。
実の兄がロリコン趣味だと知った妹ちゃんの心情は察して余りあるのですが、「所詮漫画だし」とか、「さすがに実際にそういうことしたら私が警察に突き出すから」というくらいしかフォローできなくて、でも妹ちゃんは、「糞兄貴以外のいい人を見つければいいのに」って、ずっとそう言われていました。
妹ちゃんもその頃には少しは家の手伝いも出来るようになっていましたが、妹ちゃんは部活に忙しく、買い物や料理なんかは相変わらず私とどーも君の仕事でした。
実際、どーも君が私に触れてきている場面を何度か妹ちゃんに見られてはいますが、そのたびに、「警察に通報していいんですからね」と妹ちゃんに言われていました。
私が優しいから拒んでないとか、どーも君に甘いからとか、そういう風に妹ちゃんには映っていたのかもしれません。
どちらにしても、「妹ちゃんに見られるような場所で変なことをしないの」と、釘を刺してからはどーも君はドアに鍵を掛けるようなったのですが、今度は私の方がなんとなくですが、どーも君がそれこそ単なるエッチな人のように思えてきていました。
ロリコンなのに節操がない人とか、触れれば私なんかでもいいんだとか、その頃はよく胸を揉まれていたのでそんなことを良く思っていました。
どーも君「おっぱいっていいよな」
私「触られてる私の感情は?」
どーも君「嫌?」
私「どっちかといえば」
そう言ってもしばらくするとまた隙あらば触ってくるので、単に触りたいだけなんだなって思ってました。
考え方によっては、節操節度があるから妹ちゃんとかに手を出さずに、私なんかに手を出してると思えなくもないのですが、手を出される身になると、なんだかなって気分にはなっていました。
それこそ、メンタルが小学生の頃から成長していないのかな?って心配もしましたし、そんな状態で彼女とか出来るのかなと、自分のことは棚において心配したりしていました。
<続く>