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女性はいくつになっても美しい人は美しいと思えます。
本当に魅力的と感じる女性は、歳を取ると円熟というか、妖艶で色気のある熟女になっていたりします。
そう感じたのは小学校の同窓会の時でした。
四十路になってからの同窓会だったので、実に30年近く経過しての会でした。
これだけ時間が経ってからよくこれだけ人が集まったなと思うほどです。
しかし、おかしなもので、頭の薄い人、白くなっている人、シワの目立つ人。
そんな人を見ても、ひと目で誰かすぐに分かるから同期なんだなと。
ここで一際、目立っていたのが、当時でもマドンナ的存在の女性でした。
「お久しぶり。田中くんも全く変わってないね」
「よく分かったね」
たまたま私の横に座ったのですが、お世辞でもそんな言葉を出されたら楽しいものです。
それから、とりとめもない話で盛り上がっていたのですが、時間が経つとマドンナの所に男性が集まってきます。
やはりモテる人はモテるのです。
しかし、他の男性がしつこく口説いているのですが、彼女は迷惑そうな感じでも上手く話を合わせていました。
その時の彼女は私に助け船を出してほしいのか、視線を飛ばすのです。
「そういえばさぁ」と私は男性の友人に声をかけて話題をワザと逸したのです。
同窓会も終わり、2次会に移ったのですが・・・。
マドンナはやはり私の隣に座って耳元で囁いたのです。
「さっきはありがとう。嬉しかった」
(嬉しかった?)
その言葉に戸惑いを感じたのですが、その意味は3次会で分かりました。
3次会はマドンナと二人きり。
そう、ラブホのベッドの中が3次会だったのです。
2次会が終わった後に彼女は私の腕を掴み、他の人達に気づかれないように街の暗闇に飛び込んでいったのです。
歩きながら・・・。
「さっきはすごく嬉しかった。だって子供の頃、気になっていた。あなたに助けられたんだから」
その時に初めて彼女の気持ちが分かったのは不思議な感じでした。
それからは大人の恋です。
お互い四十路のおじさんとおばさんで、お互いに家庭もあり普通の生活を営んでいるのですが、この時は何も考えず結ばれたのです。
ホテルに入り静かな部屋で彼女は服を脱いでいくのですが、とてもスタイルがよくてバストの張り出した姿は私でなくとも夢中になるでしょう。
「抱いて」
その一言が今夜の同窓会の締めくくりでした。
優しく愛撫するうちに彼女は段々と濡れていきます。
そして私が彼女の中に滑るように入った時・・・。
「ああっ」
そんなあえぎ声が私を一層、燃えさせてくれました。
何度も何度も愛しあったのです。
それからは密かな大人の熟年恋で彼女とは縁が続いて密会を重ねています。
同窓会で再会したマドンナ。
二人きりでいると子供の時に戻ったような気分になれる時もあるんです。
甘酸っぱい思い出・・・彼女は私の青春そのものです。