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コピバンと恋のリハビリ

この体験談は約 7 分で読めます。

童貞捨てた話から今まで経験した事が結構面白いと思う。
ちなみにオッサンです。
田舎生まれで特定されると・・なのでフェイク多数。

まだ携帯もない時代。
高校生だった俺は音楽の魅力に取り憑かれ、ギターかぶれになっていた。

しかし、田舎の地元では楽器屋が無いため、月一で都内まで行き、楽器屋巡り。
タワレコなどのショップで輸入盤チェックなどをしていた。

ここまで前フリです。

いつも通り行きつけの楽器屋で買えもしないギターを眺め、次に買いたいギターを物色しつつ、お約束の都内まで来た記念に買うピックを探していた。
その時、さっきから店内をウロウロしていた女性がいきなり話し掛けてきたんだ。

「◯◯◯のコピーバンドやりたいんですが、ギターは何を買ったらいいですか」

ちょいビビりつつも冷静に・・・。

「俺は店員じゃないんで・・あのエプロンしている人に聞いて下さい」

そう言ったところ、慌てたようにその場から離れて行った。
(楽器屋店員は基本的に私服だけど、スタッフTシャツかエプロンをしている)

その後ピックを何個か買い、ギターの弦も購入。
これからどうしようかな?なんて思いながら店を出て少し歩くと、後ろから声を掛けられた。

「あの・・すみません・・・」

“は?”と思って見てみると、さっきの女性がいた。

俺「何でしょう?」

女「さっきはすみませんでした。あの・・間違えちゃって・・・」

俺「別にいいですよ。気にしないでください。じゃあ」

女「あの・・よくこのお店来るんですか?」

俺「まあ、月に一回ぐらいかな」

女「そうなんですか。私、楽器屋に初めてきたので・・・」

・・・などと店前で立ち話。
女性の方は大人しい系っていうか、若干オドオドしている。

そんな感じでしばらく話した後、女性の方から「お昼ご飯食べました?もしよければ一緒に食べませんか?」と言われた。

当時、映画の券売られるとか壺買わされるなどの話があったので警戒したが、財布にはそんなお金入ってなかったし、興味の方が上回ったのでお昼を食べに行くことに。
近くのマックに移動し食べながら色々話した。

女性は今大学1年。
地方から上京し、大学の知り合いしか話相手がいない。
あるバンドが好きで自分でも弾いてみたくなった。
でも相談相手がいない。
勇気を出して楽器屋に入ったがどうしていいかわからない。

その時、優しそうな俺を見て“この人なら話せそう”と思ったらしい。

ここでスペック。
俺:高校1年生、175cmで55kgのフツメン。

女:大学1年生、160cm位、ややポチャ。
顔は今から思えば井上真央に似ていた、体型は磯山さやかくらい。
(※ここからは女性=『真央』にします)

マックでの話でだいぶ打ち解け、真央の方も敬語をやめ、楽しそうに笑っていた。
俺もまだ騙されるかもと思いながらも緊張は解けた。

で、また楽器屋に戻り、俺のアドバイスで楽器を見ることに。

好きなギタリストのコピーをしたいならそのコピーモデルを買うのがてっとり早いけど、そんなものはなかったので近い形のモノを探し、手に取ってみる。
真央はまだギターを弾いた事が無かったので、俺が試し弾きをする。
凄く嬉しそうに笑って、「バイト代出たら絶対買う」って言ってた。

店を出たら真央が・・・。

「俺君ありがとう。付き合ってもらっちゃったから、今度は俺君の行きたい所に行こうよ」

そこでタワレコでCDを見に行くことになったが、そこでもずっとギターの話。
アンプも必要だしエフェクターもあった方が・・・って、話が長いか・・・。

夕方、落ち着いた喫茶店に入りお互いのことを話した。

砕けた話もできるようになった頃・・・。

真央「俺君は彼女いるの?」

俺「いないっすよ」

真央「え~格好良いのに何で?」

俺「出逢いが無いんですよ。高校も男が多いから」

真央「そうなんだ。勿体無いね」

俺「真央さんはどうなんですか?」

真央「私もいないよ。まだ知り合い多くないし。学校もつまんないし」

俺「勿体無いっすね」

真央「俺君は年上ってどう思う?」

俺「好きっすよ。今まで好きになった人は皆、年上でしたし」

真央「・・・私のことは?」

俺「可愛いっすよ。イヤだったらこんなに一緒にいないっすよ」

真央「アリガト」

そう言ってしばらく俯いた後・・・。

真央「俺君、時間大丈夫?一緒に行きたい所あるんだけど・・・」

そう言われて、二人で店を出ました。
店を出てから俺の手を繋いで若干早歩きで進む真央。

「ちっ、ちょっと」と声掛けても俺の方を振り向いてくれない。

(やばいな~これどっかの事務所連れて行かれるのか?)なんて思ってマジでビビっていた。

でも・・・着いた所は・・・ラブホテルだった。

本気でビビる。

俺「ちょっとどういうこと?」

そう言うと、真央は小声で「いいから、一緒に来て」と若干あたふたしながら鍵を貰っていた。

終始無言だったが強引に部屋に入った。

このとき俺は最悪の事態を想像していた。

これから男が入ってきて・・・ヤクザだったらどうしよう・・・。
財布に一万も入ってないよ。許してくれねーよな。
実家の電話番号、住所は絶対に言わん。
110番するタイミングあるかなぁ。

気持ちを落ち着かせるために火を付けたタバコが震えていた。

しばらくしてから真央が口を開いた。

「俺君・・・ごめんね」

「何が?」しか言えなかった。

喉もカラカラだし足も震えている。

「俺君しかいないと思ったの」

この瞬間、オヤジとオフクロの顔が浮かんだ。

殺されるかも知れない。

俺を生んでくれたのにごめんね・・・。

でも真央の口から出た言葉は違った。
段々俺も冷静になっていった。

真央の話を要約すると・・・。

高校の時、先輩から告白され付き合った。
だけど、その先輩はかなりのイケメンだが女遊びが激しい人だった。
友達から注意を受けたが、心はバラ色で聞く耳を持たなかった。
すぐに体を求められ、何度か抱かれた。

しばらくするとその先輩が違う女の人と話すのを何度か目撃する。
気になって聞いてみると、その違う女性が今は気になっていると言う。
じゃあ私は何なのと聞いたところ、『お前はただの遊びだよ。俺に抱かれてよかっただろ?』と言ったらしい。

元々大人しい性格のため友人に相談もできず塞ぎこむ毎日だった。
先輩からは真央に振られたとのデマを流され、少ない友人も失った。
そんな自分を変えるために地元から絶対に人が来ない大学を選び上京した。
でも大学でも友達ができず、唯一の趣味である音楽鑑賞から視野を広げたく、ギターに興味を持った。
で、初めて行ったショップで俺を見て話してみたいと思った。
『この人に話しかけなければ、私は一生このままだ』と思ったらしい。
自分から男子に話し掛ける事自体初めてで、全身震えていたとのこと。

(じゃあなんでラブホなの?)

そう思っていると、向こうから言ってきた。

「こんな話、外ではできないし人に聞かれても困る。二人っきりになれるところはラブホテルしかないと思った」

(当時カラオケボックスなんてなかったし、逆ナンなんて言葉もなかった)

喋り終わると真央は・・・

「ごめんね。こんな話して。こんな所に連れてきて」

・・・って謝っていたが、俺もその話を聞いて先輩ってヤツにムカついていたので・・・。

「俺でよければ相談相手になりますよ。俺を頼ってくれて嬉しいです」なんて、年下のくせに偉そうに言ってしまいました。

緊張が解けるとトイレに行きたくなり、場所を探して用を足し、洗面所で手を洗い、そのまま水を飲む。

(ラブホに自販機があるなんて知らなかったし、あっても一本千円位すると思ったので水道水っす)

そしたら後ろから真央が喋りかけてきた。

真央「俺君はこういう所来た事ある?」

俺「無いっすよ~、彼女いないって言ったじゃないですか~」

真央「そうだよねごめん。でも私も初めてなんだ。こっちお風呂かな?」

俺「うわっ風呂広い!すげーなラブホって」(緊張でやや大袈裟に)

真央「そうだね。部屋も広いし」

そう言われ、改めて部屋を見てみる。
ダブルベッドに間接照明のスイッチ、もうこれだけで“すげーエロ本に書いてあった通りじゃん”と変に感動してしまい、キョロキョロしてしまう。

真央がしょぼいソファーに座ったので対面のベッドに腰掛ける。

真央「俺君、女の子と・・その・・・経験ある?」

いきなり聞かれたのでテンパった。

俺「なな・・無いっすよ。で、でもキスぐらいならありますけど」

真央「俺君の隣に行っても良い?」

俺「あ、ははい、いいすよ」

真央が隣に座り、下を向いている。

俺は人生最大の緊張で心臓が張り裂けそう。
自分の鼓動でベッドが揺れると思った。

真央も喋らないし、俺も何を言っていいか分からなかったので真っ直ぐ壁を見ていた。

5分くらいした時真央がいきなり俺に抱きついてきた。
俺の胸にある顔を俺に向けるとお互い目が合い、それが当然かの流れでキスをした。
ただ唇が触れるだけのキスを長時間した後、どちらからでも無く舌を絡ませたキスをした。

唇を離しお互い見つめ合ったまま無言でいると、いきなり真央が泣きだした。

「ど、どうしたの?ごめんね」

意味もなく謝ってしまった。
すると真央がブンブンと顔を横に振り、違うのと言った。

「私汚れてるよね、あんな人に体許して、自分が自分でイヤなんだ。この汚れ・・洗っても落ちないんだよ」

「でもその時は好きだったんでしょ?真央さんは汚れてなんかいないよ」

俺がそう言うと更に大号泣。
泣き止むまでずっと胸に抱いてた。
泣き止んだら俺のTシャツがビッチョビチョになってた。

泣きやむと同時に真央からのキス。
さっきのキスが子供騙しに思えるような激しいキス。
正直、俺はこんな状況になっても真央とセックスする気持ちはゼロだった。
ただ真央の心にある暗いモノを取っているんだって思ってました。

長いキスが終わり、真央が俺の目を見ながら言ったんだ。

「俺君、私を抱いて」

その時俺は顔は冷静でも心の中で“へっ?”って思った。

すると真央が・・・。

「俺君が経験無いの知ってる。でも今日俺君に出会っていっぱいお話していくうちに私が探していたのは俺君なんだって思った。私の心の汚れを綺麗にしてくれるのは俺君しかいないって思った。自分での変なこと言ってるのは解る。でも俺君お願い!今後迷惑もかけないし、しつこくもしない。私の心の中に俺君の存在を入れて。こんな私じゃダメですか?」

それを聞いた瞬間、真央を力いっぱい抱き締めた。
真央の骨が折れるんじゃないかってぐらい抱き締めた。

また激しいキスをし、今度は俺が言った。

「真央は綺麗だし、とっても可愛いよ。真央は全然汚れてなんかいないからね」

そう言いながら二人でベッドに倒れ込み、ずっとキスをしたままお互いの服を脱がしあった。
二人全裸になり、掛け布団の中に潜り込み、ただ抱き合いながらずっとキスをしていた。

ベッドの中で真央の上になり、手を伸ばし真央の顔を見た。

無言で見つめ合った後、俺が「俺初めてだから、うまくできないかもしれない」って言おうと思ったら、真央が自分の指を俺の唇に当て、「そういう事は言わなくていいよ」と泣いているような笑顔で先に言ってくれた。

そのまま何度目かわからない激しいキスをし、真央を抱きました。

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