スナックで出会ったF姉さんとの思い出[後編]

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そんなとき、おっさんのボロアパートの玄関で大きな音がした。

(なんだなんだ?)

そう思ってドアを開けると、ドアの外、すぐ横に色彩豊かなスーツの人がうずくまっていた。
Fお姉さんだった。
そして顔を上げて、おっさんと目を合わせると、Fお姉さんが二カッといたずら小僧のように笑った。
おっさんも二カッと笑い返した。

手を引いて部屋に招き入れ、何も発さず抱き寄せた。
タバコと香水の混ざった匂いがして、髪の毛は少し汗臭かった。
だけど、それを嗅いでなんだかホッとした。
Fお姉さんの大きな胸が当たるせいもあって、おっさんの股間はギンギンになっている。
玄関でディープキスをして、Fお姉さんの舌を夢中で吸った。

その後、何を話すわけでもなく、Fお姉さんが「お風呂借りていい?」と言ってシャワーを浴びに行った。
バスタオルを手渡した後、おっさんは部屋を薄暗くしてからベッドに向かって、パンツ一丁になって待っていた。
15分くらいして、Fお姉さんが体にタオルを巻いたまま風呂から出てきた。
そしてそのままおっさんに近づいてきて、キスをして押し倒された。
Fお姉さんが上のまま激しくキスをして、おっさんはタオルの上からFお姉さんの体を弄った。
Fお姉さんがおっさんの顔を掴んで夢中でキスをして、キスをしては顔を掴み、掴んではおっさんの顔を見つめ、見つめてはキスを繰り返した。

おっさんはいよいよFお姉さんのタオルを剥ぎ取った。
もう何ヶ月も夢にまで見たFお姉さんの巨乳が眼前に現れた。
本当に巨乳だった。
少し釣鐘型というかそんな形で、しかし美しいラインだった。
乳首は大きく、少し色素があったが、いやらしいオッパイ。
それを言葉通り鷲掴みして、思いきり舐めた。
Fお姉さんはとても感じやすい体質で小刻みに震えながら耐えていた。
おっさんはそんなFお姉さんの姿を見て興奮が絶頂に達し、上に乗ったままのFお姉さんに潜り込み、夢中でマンコを舐めた。
テクニックとかなんとかはもう一切頭になく、本当に食べてしまうのではないかというくらいに吸い付いて舐めた。
舌で中を掻き回し、下品な音を立てて、クリトリスもビラビラも尿道も、全部まとめて口の中に詰め込んで舐め倒した。
Fお姉さんは、すごい近所迷惑な大きな声を出して、マンコに吸い付いているおっさんの頭ごと、やらしい肉感のある太ももでギュッと挟んで喘いでいた。
おっさんは今まで抑えていた気持ちが大きくなりすぎていて、穴という穴に舌を突っ込んでいた。
アナルにも舌を突っ込むと、さすがにFお姉さんは体をくねらせて逃げようとしたが、尻や腰を掴んで離さなかった。
本当に腹が空いて飢餓状態の動物が久しぶりの肉にありついたように、ひたすらFお姉さんの秘部に食らいついた。

もう我慢できないと、ベッドの横をガサガサしてゴムを取り出して、そのままゴムをつけたとき、Fお姉さんがおっさんのチンコからゴムを取り、そのままおっさんのモノを口に含んだ。
Fお姉さんとのセックスは今でも色々なことを覚えているが、特にフェラチオは丹念に吸い付き、ゆっくりゆっくりと動かす、とてもねっとりとしたものだった。
フェラの最中、Fお姉さんの巨乳を掴んで、乳首をコリコリしながら弄った。
少し弾力が衰えていたが、とても柔らかく気持ちのいいオッパイだった。

たまらなくなってFお姉さんを仰向けにして、そのまま突き刺した。
そこはものすごい濡れていて、カチンカチンで光沢が出るほど大きくなっていたおっさんのものを挿れても、まだもっと受け入れられるほど濡れて、大きく開いていた。
思い続けたFお姉さんの感じている顔を前に興奮を抑えきれず、何も考えることなく、そして何も遠慮することなく、ひたすら激しく突いた。
Fお姉さんの唇の色艶がとてもセクシーで、それに何度も吸い付いた後、ガンガンガンガン突き上げて、そしてイッた。
時間にしてわずか2分くらいだったと思う。
2分間絶えず近所迷惑な声を張り続けたFお姉さんも、おっさんの脈打ちと合わせて体全体を震わせ、イッたようだった。

Fお姉さんの腹の上に出し、それを拭き取って、腕枕をしたあとで、「好きだ好きだ」と言いながらキスを続けた。
Fお姉さんはまだほのかに感じていて、少しだけ物足りないような態度をとっていた。
そんなおっさんも当然、物足りていない。
素晴らしい若さの回復力で、15分ほど経ってまたすぐに挿れた。
挿れる前にFお姉さんの口に指を入れて、唾でびちょびちょにさせてからそれをFお姉さんのマンコに塗りつけた。
そして再び挿入してピストンを再開する。
またも何も考えず、ひたすら打ち付けた。
両足を持って、上からFお姉さんの体を眺めた。
少し肉付きがいい体だが、それがとても柔らかくてとても気持ちよかった。
Fお姉さんの両足を閉じさせ高くあげて、思い切り奥に入る格好でガツンガツンと打ち下ろした・・・。

今考えると本当に下手くそなセックスだが、ひたすらな情熱を込めて打ち付けたせいで、それがFお姉さんにも伝わってくれたようではあった。
何度か大きく震えて絶頂しているFお姉さんを見ながら、最後はベッドが壊れるくらい激しく動き、2人で大きな声で叫びあいながら果てた。
今も記憶に残る、とても印象の強いセックスだった。

そんなわけで、深い関係になったおっさんとFお姉さんは、なんとなく付き合うことになった。
なんとなくというのは、Fお姉さんは以前、なんとなくの彼氏がいるみたいな話をしていたことが関係する。
おっさんは昔からあんまり独占欲がないので、そういうのはどうでもいいのだが、その類の話をすると逆にFお姉さんが辛そうな表情を浮かべてしまう。
それが嫌だったので詮索しなかった。
もしかしたら女の人はそのへんを強引にこじ開けて欲しいと願うのかもしれない。
だが、若いおっさんはそれをするとなんだかこの関係が壊れてしまいそうで、その方が怖かった。
というか、セックスをして愛しあって仲良くする時間があればそれで十分だったという方が正しい。

まあ、とりあえずそのへんのところは置いといて・・・。
それからしばらくFお姉さんと会うようになった。
会っては求め、若さをぶつけた。
今考えてみてもおっさんのセックスは下手くそだったが、大好きなFお姉さんにはおっさんの情熱の部分は伝わってくれたと思う。

ただそんな中でも釈然としなかったのは、Fお姉さんの働いていたスナックは日曜日は休みだったが、日曜日はなかなか会えなかったということだった。
いつも何か用事があると言っていた。
たとえば正統派美人のお姉さんと遊ぶだとか、その他誰それと用事があるとか。

ところでその頃、正統派美人のお姉さんとはスナック以外で会うこともあった。
少しおっさんに対する態度が軟化していて、みんなで一緒にカラオケに行ったことなどもあった。
おっさんは圧倒的に年下だったのでパシリ的な扱いのような気がして、ときどきイラっとしたが、Fお姉さんのために我慢していた。

とはいえ、正統派美人のお姉さんもプライベートで酔っぱらいになると面白い。
Fお姉さんの前でわざとおっさんと腕を組むとか、そんな下らないちょっかいを出したりして遊んでくれた。
微笑ましい雰囲気だった。
また腕を組まれる際に、正統派美人のお姉さんのおっぱいも肘でつつけたので、若いおっさんには嬉しい遊びだった。

Fお姉さんは、日曜日とあともう1、2日休むことがあり、大体その日曜以外の休み、つまり平日の夜に会うことが多かった。
おっさんは昼間仕事だったので、デートはいつも夜で、どこかにドライブに行ったり酒を飲んだりしてからおっさんの家に来るのがパターンだった。

Fお姉さんとのセックスは楽しかった。
何が楽しかったかって、プレイの内容もそうだが、普段は6歳年上で大人なFお姉さんが、セックスのときには可愛い女に変身することが何より楽しかった。
普段はまるで先輩のように振る舞い、何か気に入らないことがあるとおっさんの若さを貶したりして、大体Fお姉さんが主導権を持つのだが、セックスとなるとそれが逆転する。
いつもの気の強いヤンキーチックな空気がガラッと変わり・・・。
ときには少女のようになり・・・。
ときには猫のようになり・・・。
ときにはおっさんの奴隷女のようになり・・・。
セックスの最中、おっさんに対して敬語を使うこともあった。
そんな姿に変身するお姉さんをハメ倒すのが、おっさんのオスとしての征服欲をとても満たした。
そしてもちろん、ときには妖艶な大人の女性になっておっさんを惑わす。

とても経験豊富そうなFお姉さんのセックスは、男を悦ばすツボを心得ていたように思う。
そして少し肉付きがいいFお姉さんの体は実に抱き心地がよかった。
おっさんは、痩せている人も好きだし太っている人も嫌いではないが、なんというか、柔らかい肉がある女性というのは肌を合わせたときに実に気持ちがいい。
ただ単に気持ちがいい。
心地良く、安心感があって、腕や腹や、少し肉付きがある箇所を触ったり摘んだりすると、女の体を探索している満足が強く、とても興奮した。
そして正常位でイクときは、いつもその肉付きのいいお尻をしっかりと掴んでイッた。
柔らかい尻の肉をおっさんの両手の掌でマッサージするように揉み込みながら、その中心ではおっさんの硬い肉棒がしっかりと挿さっている。
こんな感触がとてもエロく感じて、そして事実、気持ちよかった。

また騎乗位でも確かな密着度を感じた。
痩せている女はそれはそれで恥骨や股関節自体がググっと締まってくるようで気持ちいい。
しかし、肉付きのよいFお姉さんは、しなやかな肉が体重に乗って上手いことおっさんの肉棒を包み込んでくれる。
マンコの奥深くからお尻の割れ目のところの肉まで、肉棒が長い時間Fお姉さんの中を擦れているようで、その深く長いフィット感がエロくてたまらなかった。

Fお姉さんはとても喘ぎ声が大きく、短い喘ぎや長い叫びのような喘ぎを織り交ぜて、おっさんの性感を刺激した。
Fお姉さんはセックスに夢中になるタイプだが、ときどき上に乗るときなどは、挑発的におっさんの目を睨みつけて、喘ぎを耐えながらその気持ちいいマンコをおっさんに味わわせた。
おっさんが耐えきれず、騎乗されたままイッてしまうと、どくんと鼓動を打つ瞬間から急に声をあげて、髪の毛をかきあげたり、上を向いて喉を鳴らすような絶頂の声をあげた。
またときに自分の大きな胸におっさんの手を誘って、その上からFお姉さん自身の手を被せ、自分の柔らかい胸を揉ませるようにしてイッたりもしていた。

特に印象的なのは、Fお姉さんはイクとき、ぎゅ~っと内腿を内側に絞りつける癖があったことだ。
太ももでおっさんの骨盤を締め付けるようなその癖は、まさにおっさんから絞り出すような動作で、動物的な快楽の求め方だった。
Fお姉さんとのセックスは本当に満足するものばかりだった。

ところで、Fお姉さんと付き合っているときに、どうしてもやってみたいことがあった。
それはパイズリ。
それ自体がたいして気持ちよくないことは黄金町で経験して知っていたが、愛する彼女が相手となると少し勝手も変わる。
仰向けにさせたFお姉さんの顔へチンコを持っていって、そのまま口に突っ込み、軽くゆるく腰を振り落とす。
こういった行為は普段なら叱られる侮辱行為だが、セックスの最中のFお姉さんは言いなりになった。

ねっとりとゆっくりとフェラをするFお姉さんのペースに合わせながら、チンコの先から根元まで、ゆっくりゆっくりFお姉さんの口に差し込んだ。
何度かそれをしていると、徐々にFお姉さんの口から唾液がこぼれてきて、それをしっかり集めておっさんの手のひらに置く。
そしてそこからまたおっさんの唾を手のひらに垂らして、まとめた唾液をFお姉さんの口に注いだ。

「飲んじゃだめだよ」

そう言ってFお姉さんを反転させると、それを下から受けるおっさんの口に垂らしてもらう。
より多くなった唾液をまた膨らませて、Fお姉さんの口に戻す。
ねっとりとして、粘度の強い液体がおっさんとFお姉さんの口を何往復もした。

人によっては汚いと感じるかもしれない。
でも好きな人と愛しあっているときに是非やってもらいたい。
高い位置からゆっくりこぼされて、それを自分の口で受けると、それはもう興奮する。
そのとき、お互いの乳首や下半身を優しく優しく擦りながらして欲しい。

そして、おっさんはその溜まった唾液をFお姉さんの胸に垂らす。
そこからFお姉さんの豊乳を絞って、おっさんの肉棒を挟み込んだ。
唾液にまみれた胸の谷間に肉棒を滑らすと、途中からなんだか卑猥な音が立つ。
そしてときどきFお姉さんの口まで持っていって、また咥えさせる。
ヌルヌルの唾液を使いながら、両方の乳首を親指でクルクルと回して愛撫することも忘れない。
その状態は、女を支配している気持ちが漲る。
そして女はきっと、それをして興奮している男を見て、支配されて身動きできない下卑た感情に陥るだろう。
きっとそこからまた一段階、快楽は深くなっていく。

若かったおっさんは、Fお姉さんに飲精させたことも何度かある。
ていうか、今現在もときどきやるが。
フェラからの流れではなく、肉棒とマンコがぐちゃぐちゃに格闘したあとのフィニッシュで、お姉さんの口に持っていく。
きっとFお姉さんは自分の愛液を強く味覚に感じるが、それをするときにはおっさんは思いきりお姉さんの顔を両脇から掴んで、お姉さんに有無を言わせない。
無理やり押し込んで、無理やり出すのだ。
喉の少し手前で止めて、喉に的当てするように発射する。
声にならない音を発し抵抗しようとするお姉さんを労らず、おっさんの大きな唸り声ですべてを掻き消して発射する。
無理やりに。
発射したあとで、その精子をティッシュに出していいなんていう甘ったれたことは言わない。
口を塞いで、飲み込むまで離さない。
Fお姉さんは、おっさんの太ももを掴んでバタバタと抵抗することもあったが、何度か無理やりするうちに、抵抗していた手がおっさんの太ももや尻ごと抱え込むような手に変わった。
Fお姉さんの中で、『私の口で受けるもの』とインプットさせたのだ。

ただし、そういう時のセックスは頑張らなくてはならない。
Fお姉さんはとてもイキやすい体質で、1度のセックスで複数回イクが、そんなフィニッシュのときは頭を朦朧とさせるほど突き続ける必要があった。
とても勝気なFお姉さんを征服するには、恰好のプレイだったように思う。
もう一度言うが、Fお姉さんはそれを数回するようになった後、自分から吸い出し飲み込むように変わった。
それがやらしくて愛おしかった。

少し調子に乗っていたおっさんは、ある日はFお姉さんに対し・・・。

「もし今日もセックスしたいなら、おっさんが帰るまでおっさんの布団で裸で待っていろ。そしてすぐにぶち込めるように濡らして待っていろ」

と命じたこともあった。
当然、日常の2人の関係ではあまりできることではないが、ときどきFお姉さんがしょーもないことで腹を立て、それに対しておっさんが冷酷になったとき・・・。
そしてそのことで、Fお姉さんがおっさんに謝罪の気持ちを持っているときなどには命じたりした。
そうしておっさんが仕事から帰ると、Fお姉さんは屈辱にまみれながらも部屋の明かりを暗くして、布団にくるまってベッドで待っている。
帰宅したおっさんが布団を剥ぎ取ると本当に全裸で寝て待っているのだ。
すぐにズボンに手をかけ、ベルトをガチャガチャすると、Fお姉さんは少し股を開いておっさんを待っていた。

「ちゃんと濡れてる?」

聞くとFお姉さんは再び布団を顔に掛け、首を縦に振った。
そのまま肉棒をあてがって、クリトリスにぶつけながらグリグリした5秒後、勢いよく奥まで突き刺した。
顔に布団をかぶせながら全身をよじらせて、自分の淫乱ぶりと、おっさんからの辱めを感じていたに違いない・・・と思う。
そのまま乱暴に突き続けて、そういう時はまた最後は口の中に発射した。
そういう時のFお姉さんは特に奉仕的におっさんの精子をすすり飲んだ。

そんなFお姉さんとの関係が5ヶ月くらい続いた頃だろうか。
Fお姉さんが改まった面持ちで、おっさんに話があると伝えてきた。
即座にFお姉さんの例の彼氏のことだと悟った。
だが、実際は違った。
Fお姉さんとは何十回かセックスをしている。
そんなおっさんだが、実はあまりFお姉さんのことを知らなかった。
交遊関係は正統派美人のお姉さんやその他スナック関係の人、そして話に聞く人は何人かいたが、それ以外のことを知らない。
住んでる家は知っていたが、ちょっとおっさんと似たようなボロアパートの2階に母親と同居していると言っていた。
家まで送ることはあったが、いつも家の近くまでで中に入ったことはない。
Fお姉さんの給料がどのくらいで、どのように生活していたかもあまり知らない。
まあとにかく、よく知らなかった。

そんなFお姉さんから発せられた言葉。

「実は、私、子どもがいるの」

(えっ?)

瞬時に、若いおっさんは混乱に陥った。
今なら、「あっそう」で終わるかもしれない。
そういえば、なんとなくはそういう体だったかもしれない。
でも妊娠線が目立つとかそんな風に感じたことはなかったし、何より若いおっさんはあまり知識もなかった。

Fお姉さんは、「だから今度、子どもと会わない?てか会ってくれないかな?」と言った。

突然のことでどう反応していいのか判らなかったが、そのときは別に断る理由も見当たらなかったので、「いいよ」と返事をした。
Fお姉さんは当時25か26歳かそれくらいだったが、子どもは確か9歳だと言っていた。
つまり16~17歳くらいで出産した計算だ。
別にそのへんに偏見はないが、今さらと思いながらも聞いてみたいことを聞いた。

「旦那は?」

Fお姉さんは首を横に振って、「いない」と答えた。
そうか・・・と思って、次の日曜日に会うことになった。

日曜日が来て、Fお姉さんが子どもを連れて待ち合わせ場所に現れた。
なんだかFお姉さんのDNAを受け継いでない顔をした子どもだったが、純粋に可愛らしい女の子だった。
懐っこい性格の女の子で、おっさんが運転する車の後部座席で色々おっさんに尋ねてきた。

「おっさんはママのおともだち?」

おっさんは、「そうだよ」と言って子どもと色々話をした。

Fお姉さんは助手席で照れながらもニコニコしていた。
その日は3人でファミレスで食事をして、そのままFお姉さんを送って帰った。
Fお姉さんはFお姉さんのお母さんとの約束で、日曜日だけは子どもといることになっていると言っていた。
そんな約束はどうでもいいから、一緒にいてあげなよと普通に思った。

家に帰って、おっさんは色々考えた。

元の旦那ってどんな人だろう?
Fお姉さんと結婚したら、いきなり9歳の子のパパか・・・。
えっと、どこに住むんだろう?

おっさんは間違いなくFお姉さんのことが好きだった。
もしも別れたら、ちょっとやりきれない。
そんな風に思っていた。
別に困ったという感情はなかった。
裏切られたともまったく思わなかった。
そもそもおっさんから近づいたのだし。
ただ不思議なことに、どうしても、何度考えても、Fお姉さんと結婚というものが現実に捉えられなかった。
深く考えて、ということではない。
感覚的に、この人ではない・・・という気持ちだった。
単純に若かったせいもあるかもしれない。

あまりおっさんの生い立ちについては語りたくない。
てなわけで、ちょっと腑に落ちない端折りをするが・・・。
おっさんはあの子のお父さんにはなる自信がなかった。
次にFお姉さんに会ったとき、おっさんはFお姉さんに自分の気持ちを話した。
そして別れる以外に方法がないことも告げた。
それを聞いてFお姉さんは酷く顔を歪めて泣いていた。

「しょうがないことだよね」

そう言って泣いていた。
おっさんは一切、取り繕う真似はしなかった。
心の中で、それでもFお姉さんが好きな気持ちを隠していたが、それは一切表現しなかった。
そしておっさんとFお姉さんは別れた。

別れてから3週間くらい経って、その間は連絡は一切とらなかったが、変な時間に、というか真夜中におっさんのボロアパートの玄関でドン!という音がした。
Fお姉さんだとわかった。
正直なところ、その3週間の間に何回か自分を慰めに黄金町で遊んでいたが、実際には慰めになっていなかった。
相手はたぶんロシアのお姉さんで、顔は西洋だが、とても巨乳で釣鐘型のオッパイを持っている少し肉付きのいいお姉さんだった。
慰めには相応しいお姉さんに違いなかった。
しかしそれでも満たされず、結局はFお姉さんを思っていた。

音がして、そろりそろりと玄関に行き、覗き穴から外を見ると、水色系の鮮やかな色のスーツを着て、少し酔っているように見えるFお姉さんが立っていた。
おっさんはそのまま音を立てず、何もせず、覗いていた。
そして数分してFお姉さんが階段を下りて行った。
ハイヒールの音がカツカツと鳴り響いていた。
おっさんの鼻の奥がツーンとした痛みを発した。

その後、Fお姉さんとは一度も会っていない。
そんなFお姉さんとスナックの思い出でした。

おわり。

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