その恋はパンチラから始まった[第5話(終)]

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キスをしながら左腕で腕枕、右手は胸に手を置くような体勢で俺はYの中に入っていこうとした。

(うん?どこ?)

なかなか穴が見つからない。
あまり濡れてないこともあってか、どこを突ついても同じような感触しかない。
こうなると焦ってくる。
嫌な汗が出てくるのも分かった。

ヤバイ!どうしよ?
無様な姿は見られたくない!

気ばっかりが焦る。
もう頭の中は真っ白な状態に近かった。
今なら唾液で濡らしたり、ジュニアに手を添えて入り口にあてがったりと知恵がついているが、当時は経験も浅く、スマートにことを運びたかった俺はそんなことは考えもしなかったし、思いつきもしなかった。

Yとセックスしたいと思う気持ちとは裏腹に、焦るほどに俺のジュニアも萎えてきた。
超ヤバイ!
ここで萎えたら出来なくなる。
そればかりか、Yに対してトラウマになるかもしれない。
そう思った瞬間、ジュニアの先が僅かな窪みを発見した。

(よし!)

早くしないと萎えてしまう。
俺はそう思い、腰を前に突き出した。
濡れていないせいだと思うが、かなりきつい。
硬度90%のジュニアで突破できるかと不安になったが、構わずさらに腰を突き出した。

ぐっ。

先っぽが入った。
入った途端、安心して緊張が解けた俺のジュニアは完全復活した!
完全復活したのも束の間、次の瞬間、俺の体がベッドの上方に大きく移動した。
それと同時にガツンッと大きな音がしてベッドが大きく揺れ、上に置いてあったジッポなどの小物類が落ちてきた。

Y「い・・・」

あまりにも痛かったので、反射的にその痛みから逃げようとYは上方に大きく移動し、ベッドに頭をぶつけたみたいだった。
いくら痛いとはいえ、俺の体ごと移動させるそのパワーは大したものだ。

俺「大丈夫?」

あまりにもすごい音がしたのでびっくりしてYの顔を見ながら尋ねた。
Yは両手で顔の下半分を覆うようにして目に涙を溜めている。

俺「・・・どうしたの?頭痛いの?」

Y「ごめんな・・・さい・・・」

目に溜まった涙がポロポロとこぼれ落ちる。

俺「ごめんなさいって・・・?どうしたの?えっ!?何を謝ってるの?」

Yが謝る理由が分からず、俺は訪ねた。

Y「ごめんなさ~い、T・・・」

俺「ホントどうしたの?泣いてちゃ分からないよ?何?どうしたの?」

泣きながら謝る理由が俺には全く分からなかった。

Y「T~、私・・・」

泣いていて、その後の言葉が続かない。

俺「・・・」

Yの顔を見つめながら俺は次の言葉を待った。

Y「・・・怖いの・・・ホントは怖いの・・・」

手で顔を覆い、涙を流しながらそう言うYを見て俺は胸が苦しくなった。
締め付けられるような切ないような、なんとも言えない気がした。
背伸びをして強がっていてもYは俺から見れば年下だ。
普段は年齢など気にしたことなどなかったが、改めて考えるとそうである。
今まで同じ年の子としか付き合ったことのなかった俺は、無意識のうちにYのことを(今まで付き合ってきた子と)同じように見ていた。
しかもYは初めて。
そんなYの不安な気持ちを察せない無神経な自分に腹が立った。

俺「俺、Yの不安な気持ち、全然考えてなかったよ。ごめんね」

Y「Tが悪いわけじゃないよ・・・謝らないでよ~」

首を横に振りながら涙声で答えるY。
あ~なんて可愛いんだろ。
俺は我慢できずにYを思いっきり抱き締めた。
愛しくて可愛くて、もうどうしようもなかった。
(俺は後にも先のもこんなに可愛い泣き顔を見たことがない)

俺「ねぇ~?Y、怖いなら怖いって言ってよ?」

Y「だって・・・だって・・・」

小さい子供みたいにしゃくりあげるようにして必死に話そうとするY。

俺「うん?だって何?」

Y「だってT、いっつもいっつも子供、子供ってバカにするように言うじゃん?怖いなんて言ったら、またバカにされるんじゃないかと思って・・・」

俺「本気で言ってるわけじゃないじゃん?だから、かってるだけだよ」

Y「そうかもしれないけど、私は気にするの」

俺「何をそんなに気にするわけ?」

Y「だって・・・」

言い淀むY。

俺「だって、何?」

ようやく落ち着いてきたYが言った。

Y「・・・なんだか前の彼女と比べられているみたいで嫌だったの」

Yの意外な返事に俺はハッとした。
Yとの付き合いに限ったことではないが、俺は他の人と比べるような発言はしたことはない。
確かにYのことを子供扱いする発言が多かったかもしれないが、それは本気で言っているわけではい。
しかしYにはその発言が元彼女と比べられているように思えたのだろう。
自分ではそうは思わなかったが、Yにはそう感じられたのだろう。
背伸びをして、大人のふりを演じるYを見て、俺へ元からそういう子だと思っていたが、そうではなかったのだろうか?
俺に合わせようと必死だったのだろうか?

俺「ねぇ、Y?腕を俺の首に回して」

俺はそう言いながらYの腕をとり、自分の首へと回した。

俺「俺は別にYと誰かを比べるなんて、そんなことしてないよ。そんなこと言ったことないでしょ?YはYなんだし。それに今の俺の彼女は他の誰でもなくYなんだよ。不安に思うことや、言いたいことがあれば遠慮なんかしないで言ってよ。我慢したり無理したりすることなんて何もないんだから。いい?」

俺のその話を聞き終えたYは口を『へ』の字に結び、潤んだ目で上目遣いに小さく頷いた。

俺「今日はもうこれで終わりにしよ?無理することないんだし」

こんな展開になり、今日はもうこれ以上出来ないと思い、俺はYにそう言った。

Y「だって、それじゃTに悪いじゃん・・・」

俺「全然悪くないよ~。別に今日が最後ってわけじゃないんだし」

Y「・・・」

俺が横にずれようと動きかけた時、それを制するようにYが俺の脇に腕を回してきた。

俺「どうしたの?」

Yのその行動が分からず俺は聞いた。

Y「・・・もう大丈夫だから・・・」

俺「大丈夫だからって・・・何が?」

Y「我慢する」

俺「我慢するって・・・」

えっ!?続きをしろってこと?
さっきまであんな話をしてたのに?

正直言って、もう俺のテンションは下がっている。
テンションは下がっているが、その思いとは裏腹にジュニアはまだまだ十分元気だ。
精神と肉体の回路があまりにも違う。
あぁ~思春期の悲しい性だ・・・。
セックスしたい気持ちもあるし、さっきの話を聞いて相手を思いやらなければならないという気持ちもある。

(どうしよう?)

俺はかなり迷った。
ホントに迷った。
自分では結論が出せない。
無言でYを見つめているとYが言ってきた。

Y「ねぇ~T、して」

首を少しかしげるようにそう言うY。
可愛い、なんて可愛いセリフなんだ。
これが俺のセックス経験のなかでNO.1の名台詞だ。
こうまで言われて断るようでは男ではない。

俺「分かった。できるだけ優しくするけど、痛かったら言ってね?」

俺のその問に小さく頷き、Yが言った。

Y「ねぇ~T、抱きついていい?」

もう今日は萌えるセリフのオンパレードだ。
エッチな気持ちより、愛しい気持ちのほうが遥かに大きい。

俺「うん、思いっきり抱きついて」

俺がそう言うとYは俺の首に腕をまわして力いっぱい抱きついてきた。
話している最中に俺は乾いていなかと心配になり、手を伸ばしてYの秘部に触れた。
濡れが少ないのは相変わらずだが、乾いているってほどでもない。
もう少し濡れていた方がいいかと思い、俺は指で少し刺激をした。
クリを弄って穴の中に指を入れた。
外側とは違い、穴の中は結構濡れている気がした。
これだけ濡れていれば大丈夫だろう。
俺はそう思い、右腕をYの脇の下に通して肩を抱いた。
さっきみたいに穴が分からなかったらどうしようかと一瞬不安になったが、さっき少し入ったおかげで多少は拡がってたのだろうか、今回はすぐに分かった。
先っぽが、ほんの少し入った。

Y「うんっ・・・いっ・・・」

俺「大丈夫?」

Y「う、うん・・・さっきよりは痛くないかもしれない・・・」

俺「ゆっくりするから、我慢できなかったら言ってね?」

目を瞑ったままYが頷いた。
もう少し奥に入れようと腰を動かすが、やはりあまり濡れてないのか、なかなか奥に入っていかない。
痛み耐えるように目をぎゅっと瞑り、必死に俺にしがみついてくるY。
こんな時に言うのもなんだが、そのYの姿を見て、なんか可愛いなぁ~と思ってしまった。
押しては引いて、引いては押してを何度か繰り返すと、いきなりジュニアに感じていた圧迫感がなくなった。
ジュニアが半分ほど入った。
今まであった圧迫感が嘘のようである。

Y「はぁ~・・・」

若干痛みが和らいだのだろうか、Yはため息のような息を漏らした。
さっきまで感じていた、ちょっとキツい感じがなくなったので、俺はピストン運動をゆっくりと始めた。

Y「うん・・・うん・・・うん・・・」

俺が腰を突き出すたびに短く声をあげるY。
感じているわけでなく、押されて息が漏れている、そんな感じがするような声だった。
痛がる素振りが見えないので俺はピッチを速めた。

Y「うん、うん、うん」

俺の腰の動きに連動するように、Yの声の間隔も狭まってくる。

とくんっ。

ジュニアが少し脈打った気がした。
この時少し出たかもしれない。
これが呼び水になったわけではないだろうが、俺は我慢できなくなった。

俺「イクよ・・・」

俺は小声でYの耳元に囁くように言った。
今思えば処女相手にこんなセリフを言ってもしょうがないと思ったが、これは条件反射だ。
Yもどう反応していいのか分からなかったのだろう、なんの反応も示さなかった。

ドクッドクッ・・・。

大きく脈打つジュニアの動きに合わせるように俺はゆっくりと腰を動かした。
ジュニアの動きが収まると同時に俺も動きを止めた。
一気に汗が噴出す。

俺「んっ!」

俺はジュニアの途中に残っている精液を搾り出すように力を入れた。

Y「んはっ・・・はぁはぁはぁ・・・」

隣にいるYの方を見ると、肩を大きく上下しながら苦しそうに息をしている。
ようやく少し呼吸が落ち着いてきた俺はYに軽いキスをしながら聞いた。

俺「大丈夫?痛かったでしょ?」

Y「最初は痛かったけど、後の方はそうでもなかったかな?」

長い苦しみから解放され、ほっとしたように少し息を弾ませながらYは答えた。
俺はYの中からジュニアを引き抜き、Yの横へと寝転がった。
Yを胸に抱き寄せながら俺は思った。
今日、最初から最後まで一気に行っちゃったけど、こんなことして良かったのかな~?
勢いに任せて行動してしまったことにちょっと後悔した。

俺「ねぇ~Y?後悔してる?」

Yがどう思ってるか気になったので俺は尋ねた。

Y「後悔?う~ん、別に後悔はしてないけど・・・」

俺「してないけど?」

Y「ちょっとびっくりしたかな」

少し照れたように笑いながら返事をするY。

Y「Tは?」

俺「俺?俺も後悔なんてしてないよ。ただ自分でもちょっとびっくりしてるかな?」

Y「真似しないでよね!」

お姉さんぶった口調でふざけるようにYが言った。

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