バイト先の2人のお姉さん[第4話(終)]

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ふと目が覚めた。
いまいち状況が掴めない。
隣で眠る京子さんを見つけてすべてを理解した。

そういえば昨日は・・・。
あのまま寝てしまったのか・・・。

昨日の記憶と今の状況を考えるだけで幸せな気持ちになった。
時計を見ると朝の5時だ。
目覚まし時計がセットされている。
おそらく京子さんがセットしてくれたのだろう。
それを解除し、ゆっくりと起き上がった。
ちょっと体がだるく感じた。

服を探しに行くと洗濯機の中に入っていた。
乾燥機も兼ねているようで、くしゃくしゃではあるが着れる状態ではある。
浴室に入って軽くシャワーを浴びた。
浴室を出て体を拭き、服に袖を通してリビングに戻った。

「おはようー」

「あっ・・・おはようございます。すみません、起こしちゃいました?」

京子さんはバスローブのようなものを羽織っている。
まだ眠いのか少しぼーっとしている。
そのせいかなんとも色っぽく、女性らしかった。

「私もシャワー浴びていいかしら?」

「はい、でも僕はそろそろ行かないと・・・」

「大丈夫。駅まで車で送ってあげるから。10分もあれば着くわ」

そう言うと京子さんは浴室に入っていった。
駅からバイト先までは歩いて3分くらいだ。
時間に余裕はありそうだ。
京子さんがシャワーを浴びている間、リビングのソファーに座って待つことにした。
辺りをなんとなく見回していると、テレビの横にフォトスタンドを見つけた。
その中には幸せそうな2人の笑顔の真が納まっていた。
1人は京子さんだ。
もう1人は・・・僕はこの人を知っている・・・。
バイトの先輩の川崎さんだった。
確か大学の4年で、僕がバイトに入ったばかりで不安な時も、親切丁寧に仕事を教えてくれた本当に良い先輩だった。

(どういうことだ・・・そういう事なんだろう。おそらく・・・)

自問自答しているうちに気が動転してきた。
顔が青ざめてくるのがわかる。
すると京子さんが浴室からTシャツに短パンの簡単な格好で出てきた。
写真を見て固まっている僕に気付いたのだろう。

「ごめんね。実はそういう事なんだ・・・昨日、山崎くんに『好き』って言われて嬉しかったのは本当よ」

「川崎さんには・・・」

「言える訳ないわよね」

「昨日のことは2人だけの秘密よ」

「は・・・い」

なんかすごく辛く、悲しくなってきた。

「今支度するから待っててね」

「あっ・・・大丈夫です。やっぱり歩いて行きます」

「・・・なんか気悪くさせちゃったかしら」

「いえいえ・・・とんでもないです」

手を横に振りながら努めて明るく笑った。
涙が出そうだった。

「じゃあ行ってきます」

「本当に大丈夫?」

「はい。大丈夫です。まだ早いですから京子さんはまた寝たほうが良いですよ」

「うん」

京子さんは少し不安な顔をしていたが、僕は作り笑いを浮かべながらドアを閉めた。
直感的に、ここにはもう来ないだろうと思った。
来てはいけないとも思った。

外に出るともう明るかった。
夏の朝は早い。
少し歩くとバス停があった。
時間を見ると始発までだいぶ時間があるのがわかった。
住所を見るとおおよその到着時間がわかる。
なんとか間に合いそうだった。

とぼとぼと歩きながら、色々と考えた。
昨日のこと、川崎さんのこと、京子さんのこと。
昨日一日で京子さんのことがとても好きになっていたのに気付いた。
そしてその想いは粉々に砕け散った。
しかも川崎にまで迷惑をかけてしまった。
自分がすごく悪い人間に思えてきた。

(全部僕が悪いんだ・・・僕がいなければ・・・僕は何をやってるんだ・・・)

そう思うと涙がどんどん溢れてきた。
物事をネガティブに考えてしまうところが僕にはある。
声を上げて泣いた。
悔しいのか悲しいのか、なんだかよく判らなかった。
しばらく泣いて涙は止まったが、意識は朦朧としていた。
自分が今どこを歩いているのか分からない。
分かろうともしなかった。
女の人のことが分からなくなってた。
いやむしろ知らなかっただけなのか・・・。
なんか人が信じられなくなっていた。
頭がおかしくなりそうだ・・・。
あーーー!

そうこうしているうちに駅が近づいてきた。
正直、誰にも会いたくなかった。

お店には割と早く着いた。
階段を上がってドアを開け、事務所に入った。

「おはようございます・・・」

呟きながら歩くと美子さんが椅子に座っていた。

「おはよー。早いな。んっ?山崎~、昨日と服が同じだなぁー。さては痴漢して捕まって留置場から出勤ですかー?このー」

「いいえ、違います」

「え・・・?」

いつもと違うリアクションに美子さんは少しびっくりしたようだった。
泣き腫らした顔も見られたと思う。
正直僕も精神的に余裕がなく、相手をするのが辛かった。
鬱陶しいとさえ思った。
さっさと着替えて店に入った。
開店のための作業を黙々とこなし、開店に備える。
正直帰りたかったが、最小限の理性がそれを思い留まらせた。
もしかしたら美子さんがいるからなのかとも思った。
しばらくしてゴミを捨てるためにゴミ袋を持って裏口を出た。

(昨日は振り返ると京子さんが立っていたんだよな・・・もうどうでもいいや・・・)

ドアがバタンと閉まる音がした。
振り返ると美子さんが立っている。

「なんかあったの?」

「いえ、別に」

直視できない。

「私で何か力になれることがあったら・・・」

あまり優しい言葉をかけられると泣きそうになってくる。
ちょっと顔を上げて美子さんの顔を見ると心配そうな顔をしている。

「今日も休憩一緒だから・・・」

そう言うと美子さんは店に戻っていった。
休憩時間になり、美子さんと近くの喫茶店に行った。

「実は昨日、京子と山崎が一緒にいたところを見ちゃったんだけど・・・同じ店にいたの気付かなかった?」

「え・・・」

「なんか盛り上がってて楽しそうだったから声は掛けなかったんだけど・・・その事は関係あるの?言いたくなかったらいいけど、全部言ったらすっきりするかもよ」

ちょっと躊躇したが、全てを美子さんに話した。

「それは辛いな・・・川崎ね・・・しかし・・・あいつ・・・」

美子さんは少し怒っていた。
言われた通り、全てを話したら少し楽になった。
美子さんの言葉や態度が少し嬉しかった。
なんかこの人は味方のような気がすると思った。

事務所に戻ると京子さんがいた。
これから仕事のようで着替えたばかりのようだ。

バシンッ・・・。

いきなり美子さんが京子さんの頬を引っ叩いた。
ふいを突かれて京子さんは吹っ飛ぶ。

(え・・・?)

「理由はわかるよな。帰れ!」

マジでビビった。
怒った美子さんは本当に怖かった。
京子さんは何も言わず、着替えた格好のままで荷物を持って事務所を出て行った。

「美子さん・・・。僕は別に・・・」

「お前が許せても私は許さない。絶対に許さない」

美子さんがなぜこんなにも怒っているのかが僕には判らなかった。
仕事が終わって、美子さんと駅の反対側の喫茶店に行った。

「なんか・・・今日はすみませんでした」

「いいんだよ。あーいう世間知らずはあれくらいでちょうどいいんだよ。もしかしたらそっち系に目覚めちゃったりして。ははははは」

僕は少し反省していた。
傷ついたとはいえ、少しの時間は良い思いをしたのは確かだし、何より表向きではないが店の雰囲気を悪くしてしまった。
美子さんが努めて明るく振る舞ってくれてるのが本当に嬉しい。

「あの・・・ありがとうっていうか・・・すみませんでした」

「全部過ぎたことだ。忘れちゃいな」

「あっ・・・はい」

「それにあいつ、やり返してこなかったところをみるとマゾだな。ありゃ」

「そっ・・・そうですかね」

少し吹き出してしまった。

「おっ・・・やっと笑ったな。よし、少し付き合いなさい」

美子さんの車の助手席に乗って国道を少し走った。
運転を始めると美子さんの口数が減った。
運転が苦手なのかと思ったが、逆だった。
結構なスピードでガンガン行く。
国道を逸れて峠のような所に入った。
スピードが落ちない。
カープにも結構なスピードで入っていく。
少し怖いような気もしたが妙な安心感があった。
きっとかなり運転は上手いのだろう。

「怖くないのか?」

「はい。なんか大丈夫のような気がして」

美子さんね横顔が笑顔になった。

「着いたぞ」

そこは山の中の駐車場だった。
広い敷地なのに車は数台しか停まってない。
車を降りて少し歩いた。
林のような所を通る。
人が結構通るのだろう、地面が少し固まって人が歩くのに不自由がないようになってた。
しかし暗い。
街灯がないので自然と手を繋いで歩いた。
美子さんの手は意外に華奢に感じた。
さっぱりした性格と言葉遣いで男っぽいイメージがあるが、指の一本一本は細くしっとりとしていて、女性を感じられた。
林を抜けると堤防のような所があり、両側が湖のような人工貯水池になっていた。
堤防はかなり高い所にあり、真下の湖面は見えない。
片側の遠くには街の灯りがちらちらと見える。

「結構涼しいな」

美子さんが口を開いた。
高台を風が抜けて少しヒンヤリとする。
手は繋いだままだった。

「綺麗ですね・・・」

「何だよ急に?」

「ほらあそこら辺、ちかちかとして」

町の灯りの方を指差した。

「山崎~!」

はっとした。
意識して言ったのではないのだが・・・。

「美子さんは綺麗ですよ。前から分かってることです」

「え・・・」

薄暗くて分かりにくいが少し動揺したように感じた。
すると、いきなり手を引っ張られ唇を重ねられた。
優しい感触が終わったあと、問いかけてみた。

「美子さんはなぜ僕に・・・」

「山崎はホントに鈍感だな」

「え・・・」

「夏休みに入ってからずーっと、バイトに入る時間も休憩の時間も上がる時間も全部、誰かと一緒だとは思わない?」

「あっ・・・」

「ちなみに今バイトのスケジュール組んでるの私なんだけど」

「・・・」

「私もこんな16歳の小僧に入れ込むのもどうかと思うがな・・・」

「・・・」

「しょうがないよな。好きになっちゃったものは」

「え・・・いつもからかって遊んでるんじゃ・・・」

「はじめはそうだったんだけどな」

「・・・」

正直、気持ちの整理がつかなかった。
昨日から色んなことがありすぎた。
でも何か嬉しい気分だった。

「京子のことだって・・・余計に腹が立った。でも、不謹慎で申し訳ないが正直な気持ちとして、上手くいかなくてちょっと嬉しかった。山崎・・・私じゃだめか?」

ちょっとびっくりした。
美子さんが珍しく自信のない顔をしている。

「とんでもない。美子さんこそ、僕なんかでいいんですか?」

もう一度キスをした。
さっきより長い甘いキスを。
お互いの舌が行き交い、刺激しあう・・・。
キスが終わると抱き締めあった。
お互い強く。

「ん・・・?」

純粋に心で求め合って抱き合ったのだが、体は正直だ。

「あらら、元気ね」

美子さんがもう大きくなったそれを撫でる。
そのままチャックを下げられ、外に出される。
吹き抜ける風が少しひんやりとする。
そのまま冊に寄りかかり、美子さんに身を任せた。
手でしばらく上下動を繰り返したあと、美子さんはおもむろにしゃがんだ。

「もうおつゆが出てるな。しかも凄く硬い・・・」

そう言うと舌を裏筋に這わせてきた。

「う・・・っ」

この感触は何度味わっても気持ちいい。
そしてチロチロと鈴口をなぞり、先走り液を啜り取った。
次に唇が亀頭を包み、一気に奥深く咥え込んだ。

「おぅ・・・っ」

思わず声が出るたびに美子さんは上目遣いで僕の顔を見上げ、反応を楽しんでいるようだった。
そのままピストン運動を繰り返す。
ひんやりとした風と股間の温もりが対照的で快感を倍増させる。
そしてこの景色。
遙か遠くの街の灯りと満天の星空。
なんか馬鹿みたいだが、全てを手に入れたような気分になった。

美子さんの手が伸び、ズボンのボタンが外された。
するするとパンツも膝まで下げられ、丸出しになってしまった。
お尻を風がすり抜ける。
美子さんは玉袋を持ち上げ、その下に舌を這わしている。
その間も手でペニスをしごいている。

「うぅ・・・」

早くも絶頂が近づいてきた。
亀頭が膨張する。
それを悟ったかのように美子さんは亀頭を唇で包み、頭を激しく前後に動かした。

「んっっっ・・・!」

耐えきれずにドクドクと美子さんの口内に絶頂の証を注ぎ込んだ。
搾り取るように吸い取られ、口がペニスから離れた。
そしておもむろに立ち上がり、両手で僕の顔を押さえて顔を寄せてくる。

「んー・・・んー・・・」

強引にキスをしようと迫ってきた。
口の中には放出したばかりの僕の精液が・・・。
勝手ではあるが、なんとも気持ち悪い。

「んー・・・んー・・・」

すごい力で顔を押さえつけてくる。

「勘弁してください・・・」

なんとか逃げようとする。
しかし顔が迫ってきた・・・。
唇と唇が数センチに迫ってくる。
もうだめだ・・・。

「コクン・・・」

美子さんが喉を鳴らして飲み込んだ。

「冗談だよ・・・フフ。次はマジで口に返してあげようか?」

「勘弁してくださいよ~」

「はははは」

2人で笑った。

「ていうか、山崎丸出し・・・」

ズボンとパンツは膝まで下がったままだった。

「おわっ」

慌ててズボンとパンツを上げた。

「これからどうする?山崎は昨日も家に帰ってないよな」

「えっ・・・いきなり泊まりですか」

「そういう訳じゃないけど・・・」

「うちは放任だから全然問題ないですよ」

「美子さんは・・・?」

「私は一人暮らしだから問題ないよ」

「あっ、そうなんですか~・・・美子さんの部屋に行きたいです!」

「ずいぶんとまぁ・・・毎日違う女の部屋に寝泊まりか?大した高校生だな」

「いやっ・・・それは勘弁して下さいよ」

「はっはっはっ・・・悪い悪い」

その日は美子さんの部屋に泊まり、一緒に寝た。
貪るように求め合い、そして果てた。
次の日は2人とも休みだったが、悲しいかな早起きの習慣から目が覚めてしまった。
美子さんが朝立ちのペニスを頬張っている。

「昨日2回も出したのにもうカチカチだな」

上目遣いでいやらしく見つめる。

「いやいや・・・その刺激が・・・ぅっ」

しばらく口で弄んだあと、ゆっくりと跨がってきた。

「ん・・・はぁ・・・」

一気に奥まで挿入された。
入り口の締め付けがきつい。
そして美子さんは僕の胸に手をつき、ゆっくりと腰をグラインドさせた。
膣壁にペニスが擦れる感じが敏感に伝わってくる。
美子さんが唇を求めてきた。
唇を重ねたまま美子さんの首に手を回した。

「んんっーー・・・」

そして急に下から腰を何度も突き上げた。
美子さんの顔が快感に歪む。
あまり調子に乗って突きまくっていると、こちらの快感曲線も急上昇していった。
なにしろ膣が狭いのである。
動きを止めるとゆっくりと吸い付いてくるような感覚さえある。

「ちょっと・・・気持ちいいじゃないの・・・」

そう言いながら今度は腰を前後に動かし始めた。

「ん・・・ぁ・・・ん・・・ぁ・・・」

結合部からはヌチャッヌチャッと淫靡な音が聞こえる。

「あー・・・もう駄目です・・・」

限界が近づいてきた。

「私も・・・気持ち・・・いい」

腰がさらに激しく動いた。

「うぅぅ・・・」

発射寸前、美子さんはさっと腰を浮かせてペニスを抜き、すぐに口に含んだ。
そして一気に手でしごいた。

「んんっ・・・」

ドクドクと放出が始まった。
我ながらよくこんなに出るものだと思う。
寝てる間にまた製造が進んだようだ。
思春期の製造能力はたいしたものだ。
放出が終わり、口に含んだまま顔を近づけてきた。
また・・・である。

「おわっ・・・」

慌てて逃げようとしたが、「コクン」。
また飲んでしまったようだ。

「フフフ・・・また来ると思った?」

「まじでビビりました」

「冗談よ。シャワー浴びましょ」

そう言うと行ってしまった。
2人でシャワーを浴びて体を拭き、ぼーっとしていた。

「朝ご飯作るわね」

「ありがとうございます」

なんかこういうのいいなっと思った。
そこでふと気付いた。

(着る服がない・・・)

昨日の服は脱ぎっぱなしでくしゃくしゃだ。

(このまま裸で朝ご飯?)

そんなこんなで夏休みの間はほとんど家に帰らずに美子さんの家で寝泊まりしていた。
夏休みが終わり、学校が始まるとクラスの女の子たちがやたらと幼く感じた。
しばらくは家から通っていたが、美子さんの家のほうが学校に近いこともあってほとんど家から通うことはなくなった。
親も相変わらずで、「誰かいい人でもできたの~?」といった感じで適当だ。
学校の友達にも話すタイミングがなく、話すことはなかった。

その後、僕は大学受験を迎え、幸いにも割と近い大学に合格した。
大学4年のときに彼女が妊娠、それを機に退職・結婚の運びとなった。
今は仲良く3人家族で暮らしています。
どういうわけか京子さんとは今では仲が良く、たまに家に遊びに来て、子育て談義に花を咲かせています。
僕はといえば当然のように尻に敷かれて幸せに暮らしています。

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