その恋はパンチラから始まった[第2話]

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2日後くらいだったかな?
5クラスくらい先に友達と2人でいるYを発見した。
Yに見せるため、少し気取ったポーズをしながら俺は思った。

(これで俺の顔は分かっただろ。あとは月曜が来るのを待つばかりだ)

そして2度目の電話である。
今日は緊張することなく10桁の番号をダイヤルする。

Y「はい、Y(苗字)です」

俺「あ、俺。今日電話する約束だったからさっ」

Y「そうですね」

俺「で、見に来てくれた?」

来ていたことは知っていたが、俺は敢えて聞いた。

Y「行きましたよ。2年のクラスに行くのは緊張しましたけど」

(来た時の感想なんかどうでもいいんだよ!それより俺の感想だよ!)

俺「そう?別に緊張することないでしょ?」

Y「いやいや、緊張しますって」

俺「そんなもんかね?で、(俺を見て)どうだった?」

Y「先輩、格好いいじゃないですか~」

俺「いや、そんなことないよ・・・」

あまり言われ慣れていない言葉を聞き、照れて返事をした。

Y「そんなことないですよ~。一緒に行った友達も言ってましたよ。顔は期待するなって言われてたから、ホントあまり期待してなかったんですよ」

期待するなって言っておけば、多少ブサイクでも見れるようになるだろ?
俺の作戦はまずまず成功したとみえる。

俺「友達も一緒に来たんだ?」(知ってたけど)

Y「1人じゃ行けないですから、友達と2人で行きましたよ」

俺「そうなんだ?で、返事は?」

Y「う~ん、今日返事しなくちゃダメですか?」

(えっ!?)

これは意外な返事だった。
俺はすぐにOKの返事がくると思っていた。
前回の電話での会話は、そこそこ盛り上がっていたし。
そして今日は俺のビジュアルについてまずまずの評価を頂けた。
他に何が必要なの?
その疑問を解決すべく俺は尋ねた。

俺「今日、返事はもらえないの?どうして?」

Y「そんなにすぐは無理ですよ~」

俺「なんで?」

Y「だって、まだ話すのも今日で2回目ですよ?顔は見ましたけど実際に会ってはいないじゃないですか?やっぱりちょっとは不安ですよ」

言われてみればもっともだ。
逆の立場だったら俺もきっとそう言うだろう。
しか~し!
今回は時間をかけている暇はない!
ここで時間をかけていては夏休みに入ってしまう。
そうなったら1人寂しく夏の思い出を作らなくてはならないではないか。
それだけは避けなくてはいけない。
絶対に避けなくてはいけない。

俺「確かに不安な気持ちは分かるよ。でもさぁ~、それじゃいつまで経っても同じじゃない?よく知らないって言っても、一体どこからがよく知ってることになるわけ?どれくらいの時間をかければいいわけ?よく知る意味で付き合ってみてもいいんじゃない?別に結婚してくれって言ってるわけじゃないんだし、付き合ってみてやっぱ性格とか合わなければ終わりにすればいいんだし。試食って感じでどう?やっぱどうしてもダメ?」

「試食」って・・・、我ながらむちゃくちゃなこと言ってるな~と思ったが、俺も必死だった。
しかし意外や意外、俺のこの無茶な言い分が通じた。

Y「確かに、先輩の言うことも一理ありますよね」

相手が食いついてきた。
このチャンスを逃してはいけない。
俺は食いつき返した。

俺「そうでしょ?俺、いいこと言ってるでしょ?」

Y「いや・・・いいことかどうかは分かりませんけど・・・」

俺「がくっ。なんだよそれ。そういう時はノリで『そうですね』くらい言ってよ」

Y「あっ、そうですよねぇ~。ノリが悪くてごめんなさい」

笑いながら答えるY。

Y「う~ん・・・じゃ、いいですよ」

俺「えっ?」

Y「だから、付き合ってもいいですよ」

俺「・・・」

Yの突然のOKの返事に俺は一瞬固まった。
しかしすぐに復活!

俺「ホント~!?ホントにいいの~?」

Y「だ・か・ら~、いいですよってさっきから言ってるじゃないですか。その代わり試食して不味かったら、すぐに返品しますよ(笑)」

俺はこの時、少し照れたように返事をするYを可愛いと思った。

俺たちはその日のうちに、お互いをなんと呼ぶかを決めた。
俺は『Yちゃん』(Yちゃんと書くのは面倒なので、以下『Y』とする)と呼び、Yは俺のことを『T』と呼び捨てで呼んだ。
これまで母親と姉以外の女性に呼び捨てされたことはなかったし、しかも相手は年下である。
でも俺はなぜか、この呼び方が妙に気に入った。

こうして俺とYとの付き合いが始まったのであった。
俺にとっては初めての年下の子との付き合いであった。

見た目(とパンツ)しか知らずに始まったYとの付き合いだが、時が経ち、共通の時間を一緒に過ごすうちに、性格も徐々にだが分かってきた。
まず、何事に対してもあっさりとしている。
過ぎたことは気にしないし、常に前向き(俺とは正反対だ)。

次に、社交的であるということ。
Yは男女分け隔てなく接することができる。
同級生の男子とよく話しているのを見かけ、少なからずジェラシーを感じたものだ。
(俺は嫉妬深く、独占欲も強い)

最後に、少し背伸びをしたいお年頃だったのか、それとも年上の彼氏ができて対等の付き合いがしたかったのか、子ども扱いされるのを嫌がった。
大人の世界に憧れている。
いつも強がる素振りをするYの態度から、俺はそのように感じていた。

9月下旬、何度目かのデート(って言っても家でしか会ってなかったけど)の時、Yが俺の部屋の片隅にあるギター(フェルナンデス)に目を留めた。

Y「ねぇ~T、ちょっとギター弾いてみてよ」

ギターを指差しながらYが言ってきた。
(当時同級生とバンドを組んでいて、俺はリードギター担当だった)

俺「別にいいよ」

俺は軽く返事をして、当時流行っていたモッズとセックスピストルズの曲を弾いた。
アンプを通さずしょぼい音しかしない演奏だったが、Yは聞き入っている。
演奏が終わると俺はYに言った。

俺「弾いてみる?」

Y「えっ!?無理だよ!」

俺「無理じゃないよ。簡単だよ。俺が教えてやるから。何事も経験だよ」

そう言いながら俺はYにギターを差し出した。
ぎこちない手つきでギターを手にし、構えるY。

俺「Y、右利きでしょ?それ反対だよ」

Y「えっ?そうなの?わかんないよ~」

あたふたとギターを持ち替えるY。

俺「うん、それでいいよ。じゃ、これがピックね。これはこう持って手はここに置いて・・・」

俺のギターレクチャーは続く。
しかし、どうも音がきれいに出ない。
理由はわかっている。
素人は弦をちゃんと押さえない。
これが音の出ない原因だ。
本気で教えるわけではないが、せっかくならきれいに音を出して自分の指導方法が間違ってないと思いたい。
指導者(?)としての自尊心を満足させるために俺は行動に移った。

俺「じゃあさ、俺が弦を押せえるから、Yは(ピックで)弾いてよ」

Y「えっ!?弾くって?どれを?」

俺「俺が弦の番号を言うから、言われた弦を弾いて」

Y「出来るかな?」

俺「大丈夫だよ。ゆっくりやるから」

俺はYの対面に座ってネックを押さえならが番号を言った。
たどたどしく弦を弾くY。
しかし音が上手く出ない。
いつもとは反対側から弦を押さえているのでどうも勝手が違う。

俺「う~ん・・・上手くいかないね。反対側からだと上手く押さえられないよ」

Y「どうする?もう止めにする?」

俺「いや、せっかくだから一曲は弾こうよ。俺、後ろに回って押さえるから弾いてよ」

そう言いながら俺はYの後ろに回り、ネックに手を伸ばした。

俺「1・・・4・・・1・・・5・・・3・・・」

普通に弾けば4分くらいの曲だったと思うが、15分以上かけて完奏した。

Y「ふぅ~疲れた。ねぇ~ねぇ~もしかして弾けた?」

弾き終わるとYはしゃぎながら後ろを振り向き言った。
ギターを弾くためとは言え、絵的には後ろから抱きついている格好だ。
振り向いたYの顔は10センチと離れていない。

Y「・・・」

Yの動きとおしゃべりが止まった。
動きが止まったのはYだけではなかった。
想像さえしなかったこの状況をどうすればいいのか分からず、俺も一瞬固まった。
時間的にはほんの数秒だったと思う。
これはチャンスだ。
このチャンスを逃しては末代までの恥だ。
俺はそう思い、Yの唇を見ながら顔を傾げ、Yに顔を近づけた。
少し顔を引くようにして、俺から距離を置くような仕草をするY。

2人「・・・」

俺は無言でYの目を見つめた。
二重まぶたのパッチリした大きな目の奥にある瞳が潤んでいるように見えた。

Y「・・・」

Yも無言である。
このYの態度をどう判断したらいいんだ?
抵抗しているのか?
それとも恥ずかしいのか?
微妙な態度だ。
相手の思っていることなど分かるわけもない。
そんな時は聞くのが一番だ。

俺「・・・嫌?」

Y「・・・」

相変わらず無言である。
俺は続けて聞いた。

俺「もしかしてY・・・初めて?」

小刻みに頭を動かすY。
しかしこれが微妙だった。
頷いているのか、横に振っているのかが分からないくらい微妙な動きだった。
俺はここで考えた。
Yの性格を利用することにした。

俺「やっぱ初めてなの?」

笑いを交えて少しバカにするように言った。
この言い方が巧を奏した。

Y「違うわよ!初めてじゃないわよ!」

ムキになって言い返してくるY。

俺「分かった、分かった」

そう言いながら俺はYから離れ、ベッドに腰掛けた。

Y「あぁ~!何よ、その言い方~?信じてないでしょ?」

俺「そんなことないよ。信じてるよ。ムキになっちゃって可愛いとこあるじゃん」

Y「全然ムキになってないじゃん!」

どう見てもムキになっている口調でYが言い返してきた。

俺「あぁ~そうだね。全然普通だね。ごめんね~」

からかうのが楽しくて、俺はさらに煽る発言をした。

Y「ちょっとぉ~!そんな言い方やめてくれる?」

俺「そんな言い方?ごめんね~こんな言い方しかできなくて」

(あぁ~楽しい~)

Y「もう!ホントに初めてじゃないんだから!中2の時に1つ年上の先輩としたことがあるんだから」

俺「それってTのこと?」

Y「そんなわけないじゃんかっ!あの先輩、なんか嫌だしっ!」

俺「あっ、違うの?」

Y「違うに決まってるじゃんか!」

俺「ふぅ~ん、そうなんだ?妙に緊張してるみたいだったから、初めてかと思って」

Y「別に緊張してるわけじゃないわよ」

俺「じゃあ何?」

Y「何って・・・」

俺「もしかして俺のことが嫌いとか?」

煽りから一転して母性本能をくすぐる発言をする俺。
嘘みたいな話だが、この作戦も効果テキメンであった。

Y「嫌いじゃなけど・・・」

俺「じゃ、どうしてよ?」

我ながら無茶な質問だと思った。
しかし俺のこの無茶な質問にYはこう答えた。

Y「ギターを持ってて邪魔だったし、落としたりしたら大変かと思って・・・」

俺「邪魔なら下に置けばいいじゃん?」

至極もっともな答えを言う俺。

Y「そう思ったけど、さっきの体勢ではそれ出来ないでしょ~?」

俺「じゃあ、今置いたらどうですか?」

Y「置くわよっ。で?次は(どうすればいいの)?」

俺の子供扱いする発言に、少々むっとしたように返事をして立ち上がるY。

俺「ねぇ~Y?そんなに怒ることないだろ?俺の言い方も悪かったよ。謝るから機嫌直してよ?ごめんね?」

そう言いながら俺はYの方に歩み寄った。
ふくれっ面をして、俺を叩こうと振りかざしたYの手を掴み、俺はYを抱き寄せた。
俺はYの怒った顔が好きだった。
怒り顔が好きというのも変な話だが、Yの怒った顔は魅力的だった。

俺「だからごめんって言ってるじゃん。いいかげん機嫌直してよ?」

Y「もう、Tはぁ~・・・」

俺の胸に顔をうずめるようにしてYが言った。
いい雰囲気である。
再びチャンス到来!
そう思った俺は左腕をYの肩に回し、右手はYの頬に添えるようにして上を向かせた。
ほんの少しの間だったが、お互いはにかむような笑顔の視線がぶつかった。
先程と同じように俺は首を傾げ、Yに顔を近づけた。
今度は顔を後ろに引くことなくYは静かに瞳を閉じた。

薄い唇の感触が伝わってきた。
初めての相手とするキスの感触。
今までに3人しか経験のない俺は妙に興奮した。
鳥肌が立つような、ゾクゾクするような、なんとも言えない感覚に囚われた。
経験の浅い俺が言うのもなんだが、俺はただ唇を合わせるだけの行為はキスとは認めない。
舌を絡めてこそキスである。
自分のその信念に沿って行動しなければと思い、俺は行動に移った。
最初は遠慮がちにソフトタッチでYの唇を突いていたが、一向に口が開く気配がない。
俺は少し強引に舌を入れようとしたがダメだった。
門前払いである。
Yの唇は固く閉ざされている。
まさに難攻不落の城状態。
俺は一旦唇を離した。
少しするとYが目を開けたので、俺はYの目を見つめながら言った。

俺「ねぇ~お願いがあるんだけど?」

無言のまま目を少し大きく開き、『うん?』という表情をするY。
(この顔も可愛かった)

俺「ちょっと、口開いてくれる?」

俺のそのお願いに目をつぶりながら軽く頷くY。
(この仕草は超萌えた、マジで)

再びキスをした。
上下両方のYの唇を自分の唇で挟み、舌で唇を舐めるようなキスをした。
年下でまだ高校1年生、しかも今日初めてキスするのに少し濃厚かと思ったが、今の俺には相手を気遣う余裕などあるはずもなかった。
次に舌を入れるべく、俺は舌を唇の間に割り込ませた。
さっきとは違い、俺が舌を入れるとYは素直に口を開いた。
舌を入れてディープキスをしながら俺は頬に添えた手を徐々に移動させた。
耳の辺りまで移動させると、俺は耳を弄ぶように指を動かした。
少し身震いするように一瞬だが小刻みに震え反応するY。

(もしかして耳が性感帯?)

俺はそう思い、キスをするのを止め、Yを仰け反らせるようにして唇を首筋に這わせた。

(ちょっとやりすぎかな?)とも思ったが、Yに抵抗する素振りは見られない。

そのYの反応を見て調子に乗った俺は次の行動に移った。
耳を弄んでいる右手を胸の上に移動させた。
Yは一瞬ビクッと身を固くした。
今まで手持ち無沙汰にダランと下にしていた手を、俺の胸の辺りに持ってきて押し戻そうとYは抵抗した。
その抵抗に負けじと、俺はYの肩に回した腕を背中に移動させ、力を入れて引き寄せた。
そんな激しい攻防の中、俺は胸に置いた手をYの胸を揉むように動かした。
最初は俺を押し戻そうとしていたYだったが、徐々に力が弱まってきた。
そのうち押し戻す力は完全になくなり、ただ俺の胸に手を添えているだけの状態になった。

(勝った!)

しかし勝利の余韻に浸っているわけにはいかない。
俺は胸に手を置いたままの体勢で勢いよくベッドへと倒れこんだ。

<続く>

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