はしごでお互いの部屋に行き交う仲の幼馴染と[前編]

この体験談は約 8 分で読めます。

友達に浅野いにおの『うみべの女の子』を借りて見てみたら昔を思い出したので書く。
漫画みたいだと言われると思うが、本当の話。

<スペック>
自分:女、当時高2、帰宅部。
幼馴染:男、同じ年、帰宅部、目つきが悪い。

幼馴染とは家が横で、小さい頃から仲が良かった。
家と家の間は結構あったんだけど、自分たちの部屋は隣同士(意味分かるかな?)にあったので、鉄製のはしごを1つ部屋と部屋の間にかけておいて、1回はしごで地面まで下りる→はしごを相手のベランダの方にかける→上るって感じで部屋に行き来したりしてた。
部屋に行ったら一緒に宿題してゲームしたり2人だけで人生ゲームしたりしてた。
時々、夜(8時くらい)に部屋暗くして怖い話大会とかした。

まあよくある話だけど、毎日一緒に登校してたのが小学校高学年になると自然となくなった。
普通に部屋には行き来してたけど。
で、部屋に行くのも中学生になると急激に減った。
だから2週間に1回くらい、どっちかの部屋に集まるのがすごい嬉しかった。
ゲームもあまりしなくなってて、「誰々はあの子が好き」とか、そういう話ばっかりになった。

中学校時代の私たちは・・・。
私:派手でも地味でもない普通な感じ、バスケ部のマネージャー。
幼馴染:派手グループに属してるけど、そんなチャラチャラはしてない。
帰宅部だけど、校外のバスケクラブに所属って感じ。

2人とも3年の夏に部活とクラブを引退。
で、受験シーズン。
私たちが住んでるところの近くにある私立高校があって、大概の人たちはそこに専願で行くか、電車で30分くらいの遠い公立を受ける。
私は近くの私立高校の制服がださくて嫌だったので公立、幼馴染は最後まで悩んで、結局あみだくじで公立。
秋になると部屋に行き来するのはほとんどなくなって、2人とも勉強に専念した。

そんで受験。
2人とも無事合格。
私はギリギリだったけど。
結果発表の日、私の家に小さいいとことかおじさんとか来てたから、幼馴染家と一緒にバーベキューをした。
超楽しかった。
普通に肉を食いながら幼馴染と話してるとき、唐突にこう言ってきた。

「そういや俺、◯◯に告られたw卒業式にw」

相当びっくりした。
恋バナはしていたが、お互い自身のそういう話はしていなかった。
幼馴染はそういうことに興味がないのかなって思ってた。
私は友達とかっこいい先輩を裏できゃーきゃー言ったりするけど、好きな人っていうのはできていなかった。

私「うそ!!!まじ!???なんで言わないの!???」

幼馴染「恥ずかしかったしw俺もびっくりしたー」

私「付き合ってんの!?」

幼馴染「なわけねーだろ。話したことないもん」

ここで自分がほっとしてることに気付いた。
で、その後、よく漫画で見る表現みたいに、幼馴染の目を見ることができなかったり、誰か他の人と話したりすることに集中できなかったり、幼馴染のことをぼーっと考えたりしてバーベキューどころじゃなかった。
で、(ああ、幼馴染のこと好きだわ)と気付いた。
いつから好きだったかは謎だけど。

その日からずーっと意識してて、今まで普通に接してきた幼馴染をそういう風に思うことが気持ち悪かった。
だけど自分のベランダの方からはしごが掛かるガンッて音がしたらドキッとてして、(やばいやばい来る来る)って思ったり、自分からあっちの部屋に行く時は、(よーし行くぞー!普通に話すぞー!)って思ったり、すごいめちゃくちゃ恋してた。

そんで入学式。
お互い不安だからって小学校以来初めて一緒に登校。
めっちゃ嬉しかった。
電車は満杯だったけど、空いてるところに座らせてくれた。
もう、めっちゃキュンってした。
そんなやさしい男になってたんだなー!って感動もした。
ちなみに中学校は学ランだったんだけど、高校はブレザーで、初めて見るブレザー姿がかっこよすぎて(好きな人補正あると思うけど)、一緒にいる時はずっとドキドキしてた。

高校では朝の通学とかにも時間がかかるからって理由で、2人とも部活には入んなかった。
ちなみに違うクラス。
だから放課後、電車で同じ時間になると一緒に帰った。
嬉しかった。
マックで勉強を見てもらったりもした。
周りの人から、「付き合ってるんでしょ?」って言われることも多かったけど、別に付き合ってるわけじゃなかった。
だけど友達ともなんか違った。

でまあ、普通に高校生活送ってて、1年の2月、幼馴染のお母さんが事故で死んだ。
小さい頃からよくしてもらってたし、うちの親が仕事で2人ともいないときとか預かったりしてもらってて、本当親みたいだったから悲しかった。
めっちゃ泣いた。
幼馴染は葬式の時、茫然としてる感じで全然泣いてなかった。
葬式の間、どう声をかけていいか分かんなくて、ずっと見てるだけだった。
で、骨を焼く間の時間に、「大丈夫?」って話しかけた。
それ以外思いつかなかった。
幼馴染は、「んー、実感ない。分からん」と言った。
私にとっても大事な人だと思ってたけど、やっぱり血の繋がった親となると、簡単には事実を受け止められないんだなって思った。
その後は「そっか」としか言えないで、隣に座って無言でずっとお菓子を食べてた。

葬式が終わった次の日、私は普通に学校に行ったけど幼馴染はしばらく休んだ。
家に帰ってからも、普段は空いてる幼馴染の部屋のカーテンが閉まってたから部屋にも行かなかった。
で、2週間くらい経ってやっと登校してきた。
親戚とかに挨拶に回ってたらしい。
登校して来た日は普通にやってるように見えた。
だけど、次の日から幼馴染は学校に来なくなった。
私が学校から帰ってきて幼馴染の部屋を見てみても、カーテンはずっと閉まってた。

学校に来なくなって結構経ってから、私は熱を出して早退した。
部屋に入ってベッドに倒れ込んで、ふと幼馴染の部屋を見てみるとカーテンが開いていた。
しばらく幼馴染の顔を見てなかったからすごく嬉しくなって、ベッドから身を乗り出して部屋を見た。
そしたら幼馴染は・・・オナニーしてた。

(ぎゃあああああああああああああああ!!!)ってなって、すぐベッドに転がった。

一瞬しか見てなかったけど確かに擦っていた。
心なしか顔も、きつそうな、切なそうな顔してた。
可愛かったけど。
で、幼馴染もやっぱそういうのするんだなーって感心した。
6時頃の私が普段家に帰ってくる時間に見てみると、カーテンはもう閉まってた。

次の日も学校を休んで、こっそり幼馴染の部屋を見てみるとカーテンは開いてた。
幼馴染は机の椅子に座って携帯を触りながらなんか食べてた。
その後もちょこちょこ見たけど、しこってるところは見なかった。
とりあえず、ごめんって心の中で謝っておいた。

幼馴染が言うには、お父さんと口論になって、殴られたらしい。
お父さんに殴られるのは初めてだったし、あっちも殴ったことに驚いてたと。
それ以来会話がなくなって、学校に行けって言われることもなくなって、幼馴染が起きてくる頃にはお父さんはもう会社に行ってて、夜遅くに帰ってくると。
学校の時間はネットをしたり漫画を読んだり考え事をしたり寝たり。
馬鹿にならないように時々教科書を読んだりしてるらしいけど、意味あるのそれ?
なんていうか、幼馴染は前と違う人みたいだった。
暗いっていうか、闇を背負った人間みたいになってた。

全快して学校に行って、授業中に幼馴染のことを考えた。
やっぱお母さんが死んで悲しいのかなと思って、気を遣ってメールも控えてたし、部屋に突撃するのもやめてたのに、私が必死に勉強してる間にあんなことしてるとか何だよ、って怒りが湧いてきた。

で、その日、学校から帰って部屋に突撃した。
幼馴染はびっくりしてた。
久しぶりに見たら心なしか痩せて、髪が伸びてた。
それと、私に対して冷たくなってた。
びっくりした後に「・・・何」って言われて、えーって思った。

「なんで学校に来ないの?」って聞いたら、「行きたくない」って言われた。

以下会話。

私「やっぱ悲しいよね」(←食い気味に)

幼馴染「うん、まあ、うん」

私「◯◯(共通の友人)とか心配してたよ」

幼馴染「今はあいつらと会って大騒ぎする気が起きん」

私「あー、まあ、そうだよね。お父さんは?」

幼馴染「父さんとは全然話してない」

それからまた部屋に行くのを控えるようになって、幼馴染は保健室登校を始めた。
進級はしたいからって。
けど、それも1ヶ月くらいしたらまた学校に来なくなった。
私はどうにかして幼馴染を元気づけたかった。
もうずーっと考えてた。
考えてるうちに、前みたいに適当な話をしてたら前みたいに戻るんじゃないかって思った。
そうとなったら突撃。
だけど一応メールで、『行っていい?』と聞いておいた。
『うん』とだけ返事が来た。

2ヶ月ぶりくらいに顔を見た。
げっそりではないけど痩せてた。

「何してんの」って聞いたら、「別に何もしてないけど」って言われた。

けど、冷たい返事だったけど、あっちがベッドの上を片付けて(幼馴染の部屋にいるときはいつも私がベッドに座ってあっちが机のイスに座ってた)飲み物も持ってきてくれたから、いてもいいのかな?って思って嬉しかった。
それからまた毎日部屋に行くようになった。
適当なことを話したり、2人でひたすら漫画を見たり、どっちかが寝てしまうこともあって、前より会話は断然減ってたけど、なんとなく居心地がよかった。
大体いつも私が6時頃に学校から帰ってきて、ご飯を食べて7時頃に部屋に行って、10時頃に帰るって感じ。
毎日、学校が終わるのが楽しみだった。
お父さんともいまだに会話はないみたいで、自分だけが今の幼馴染を知ってるって思ったらなんか感動した。

夏の初めくらいだったかな、それくらいの時。
暑くなり始めた頃だったから私は幼馴染の部屋に行く時、ブラジャーを付けてる上にパーカーと短いズボンだった。
普通だったら男の前でそんな格好はしないけど、幼馴染は私を女として見てないだろうと思ってたから気にしなかった。
普通にしてたらパーカーの中は見えないし。
普段通り変わらず話したり漫画見たりする日が続いた。
けど、今思うと幼馴染はなんか冷たくなってた気がする。

ある日、いつも通り、パーカー+ズボンで幼馴染の部屋に行った。
幼馴染はこっちをチラっと見て、またゲームを始めた。
いつものことだから気にしないで私も漫画を読んだ。

そしたら突然、「お前、もう来んで」と言われた。

最初何言ってるかまったく分かんなかった。
で、しばらく何も言えなかったけど、なんか言わなきゃと思って、なぜか、「うん・・・ごめん」とだけ言った。
そしたらあっちはなんか、「いやさー、そういうことじゃなくてさ・・・」とかモゴモゴ言い出して、少し経って、「お前に色々してしまうかもしれんやん」って言った。
今考えたらどういうことか分かるけど、そのときは頭がこんがらがっててどういうことか分かんなかった。
なぜか少し泣けてきて涙目になってたら、「お前、とりあえずもう今日は帰って」って言われて帰らされた。
その日はずーっと泣いてた。
やっぱずっとうざいと思ってたのかなーとか、もう行かないほうがいいかなーとか考えてた。

3日くらい、いかなかった。
もう絶対に行かないって心に決めて、他に好きな人を作ろうと思ってた。
そしたら幼馴染からメールが来た。

『俺、別にお前のこと嫌いなったわけじゃない』

ただそれだけ。
で、結局、部屋に突撃。
前と同じようにパーカー+ズボンで。

「ごめん、来た・・・」って言ったら、「ああ・・・うん」って言われて、あっちは漫画を見だした。

やっぱつめてーと思ってぼーっとしてたら、幼馴染が話し出した。

幼馴染「俺が『来んな』って言った意味、分かってる?」

私「うざいってことやろ?」

この時点で自分馬鹿すぎるな、今思ったらw
っていうか、うざいね。

「うざいとかじゃなくてさ、お前女やん。で、俺男やろ?だからどうしてもお前のことそういう目で見てしまうんよ」

「・・・そういう目って、エロい目ってこと?」

「お前、そういう格好だったらさ、少し屈んだだけで中が見えるって分かってる?俺、お前に何するか分からんもん」

こんな感じのことを言われた。
言われてやっと気づいて、めちゃくちゃ恥ずかしくなった。
で、また泣けてきた、恥ずかしさで。
そしたら、それが幼馴染の火をつけたらしく、「俺、お前の涙目の顔、すっごい好き」っつってベッドに軽く押さえつけられた。
で、めっちゃ焦ってたら幼馴染が私の顔の横(肩の上?)に顔をやって、私と逆方向を見て言ってきた。

「つーか、その格好がどうとかじゃなく、普通は男と同じ部屋に何時間もおらんやろw」

私だって幼馴染以外にはこんなことせんわって思った。
で、ちらっと見たら、心なしか幼馴染は勃ってた。
けど、何も言わずにスルーした。

しばらくそのままで、このままどうなるんだろーと思ってたら、突然耳を舐めてきた。
耳を舐められるのって、ほんとやばい。
脇をくすぐられるよりくすぐったい。
意識してなかったけど声が出てたっぽい。
めっちゃ恥ずかしくてまた涙目になってたら、頭を撫でられて、「もう帰り」って言われて、帰った。

また行くのをしばらくやめた。
つっても3日くらいだけどw
だけどやっぱり会いたくなって、制服に体操服の短いズボンを穿いて行った。
これなら文句ないだろうと。
バカだった。

<続く>

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