パンツと初恋とブラデビュー[前編]

この体験談は約 10 分で読めます。

小6の時、クラスに『M彦』という男子がいて、これが気持ち悪いセクハラ君でした。
行動がジメジメしてるので気持ち悪いです。
例えばスカートを、捲るというより、後ろからこっそり摘んで下から覗く。
ブラしてる子の背中(ホック)を撫でて、段差を確認できるとニヤニヤする。
あと、生理の子をからかうとかです。

気持ち悪いやつだけど、顔はむしろイケメンで勉強の成績も良いほう。
でもしゃべり方はナヨナヨしてたりするので、だからこそセクハラも気持ち悪い。
(ここまで「気持ち悪い」を4回言いました)
大人しい子を狙うので強く拒否できる子はいないし、騒がれたりもしなかったです。
私も大人しいけど、体が未熟だからか可愛くないからか、狙われませんでした。
直接被害を受けなかったから、あまり気にしないように努めてました。

ところがある日、M彦はついに女子のおっぱいを揉む行動に出ました。
おっぱい揉まれた『チチ子』という女子が、あとで人知れず泣いているのを見ました。
これはさすがに黙ってられない。
気弱なくせに正義感に燃えた私は、制裁を加えることにしました。

数日後、私とチチ子と、他女子1人、男子1人、合計4人でM彦を呼び出しました。
場所は学校内のとある人気のない場所。
男子を1人連れてきたのは、もしM彦がキレて暴れたら女子だけだと怖いから。
と言っても私がこんなことを頼める男友達は、やっぱり気弱な子しかいなかったけど・・・。
いないよりマシだと思って、見張りと立ち会いを頼んだカカシみたいなもの。
私がセクハラを咎めて謝罪を要求すると、M彦はあっさり泣き出しました。

「ごべんなさい、ごべんなさい」

なんだか拍子抜けしてホッとすると同時に、急に張り合いがなくなりました。
でも私はとにかく、M彦を死ぬほど恥ずかしい目に遭わせてやりたい。
意外と怖くなかったっていう安心感と怒りに任せて、強気に制裁を実行。
家から持ち出した、大学生のお姉ちゃんのピンクのブラとパンツを投げつけました。

「ここ、これ着けて、下着姿で校庭を1周して来なさい」

当然拒否するM彦。

M「勘弁してー、無理だよー!」

私「えーと、じゃあ、この場で着替えて土下座するなら許してあげるよ」

M「うう、わ、わかったよ」

これは、あれです。
着で校庭1周は最初からさせる気はないです。
最初に無茶な要求を提示しといてから、もともとの要求を言うと受け入れられやすい。

「100万貸して」「無理!」「じゃあ10万でいい」「しょうがないな、ほら」っていう、あれです。

こっちも鬼じゃないので、パンツを穿き替える時は目を逸らしてあげました。
というより、M彦のちんちんなんか見たくないので。
もっこりパンツを笑ってやろう、くらいは考えてたけど。
ブラのホックは、小柄なお姉ちゃんのブラはM彦にはきつそうだったので、「留めなくていいよ」と言いました。

着終わって、立って背中を向けたままのM彦。
外れたままのブラのホックが妙にセクシーで気持ち悪いです。
パンツはキチキチでした。
はみ出したお尻も気持ち悪い。
ゴム、大丈夫かな・・・。
ここまで来て私は、ちょっと悩み始めていました。

これ、ちょっとやり過ぎかなあ・・・。
なんかすごい悪いことしてるみたいだなあ。
M彦は泣いて謝ったんだから、これ以上は・・・。
でもここで許すのもなんか物足りない・・・。

そんな時、この状況でなんかが弾けたのか、チチ子がいい感じに壊れてくれました。

チチ子「はーい、M彦くん、いい子だからこっち向いてねー」

台詞はやさしいのに、ものすっごい冷たい抑揚のない声でした。
普段真面目で大人しく、セクハラで泣いてしまったチチ子からは想像もつきません。
この時、私よりもチチ子のほうが報復に燃えていたことに初めて気付きました。
M彦は震えながら、パンツの前を両手で隠してこっちを向きました。

チチ子「あれー、なんで隠してるの?だめだよー?はい、きをつけ、ピッ!」

M彦が恐る恐る手を離すと、そのちんちんがとんでもないことになってました。
いきり立って充血して、パンツから完全に顔を出している状態。
お父さんの剥けてて黒い大人ちんちんを見たことあるけど、勃起は初めて見ました。
最初は、ちんちんで膨れたパンツをからかってやろう、くらいのつもりでした。
まさかM彦のちんちんがこんなに大きくて、しかも勃起してるとは思ってもみません。
適当に持ってきたパンツが、ローライズ気味の小さいやつだったのも計算外。

(気持ち悪い!)

皮の生白さ、ピンクの肉(亀頭)のツルツルした感じとか。
これは生き物の気持ち悪さ。
これは、あれです、アゲハ蝶の幼虫を観察した時のことを思い出しました。
気持ち悪くはあるけど、大人しくしてる芋虫。
だからと言って安心してうかつに刺激するとあれが出ます。
生々しい、にょろっとした、肉のツノみたいのが突然出てきます。
あれにびっくりして、うええってなる感覚と似てました。

私たちは引きました。
文字通り、2歩くらい後ろに引き下がりました。
でもちんちんから目が離せなくもありました。
カカシ君はというと、最初から離れた所でぼんやり立って見てるだけ。
見張りなので。
カカシ君が何を思ってるのかはわかりません。
クールなS女に変貌したチチ子もちょっと動揺してました。

チチ子「信じられない!それって勃起でしょ?なんで?気持ちわっるーい!変態!」

罵って喜ぶよりも、単純に本音として気持ち悪がっている感じでした。
私も、なんでM彦が勃起しているのかまったくピンと来ませんでした。
マゾや露出狂の心理なんて考えたこともなかったです。
いじめられて、見られて、興奮して勃起する?
わかりませんでした。
M彦は恥ずかしさと恐怖で怯えて震えてるようにしか見えません。
エッチな気分になってるとは思えません。
思えませんが、性的に興奮してることは直後に証明されました。

「ごめん、ごべん、なんか、はうあうあ」

M彦はふるふると体を震わせて内股の足をガクガクさせてました。
パンツのゴムで押さえつけられたM彦のちんちんが、震えたように見えました。
そして突然!
白っぽい黄色っぽい、ドロドロした膿が、でゅるっでゅわー!っと湧いて出てきました。
飛んだりはせず、ただただ溢れてきました。
M彦はちんちんに手も触れていませんでした。
私を含め、女子はパニックになりました。

「うげー!何これー!うげー!」

私たち女子は慌てて逃げ帰りました。
M彦とカカシ君は置き去りにしてきました。

(見たのは初めてだけど、あれは、たぶん、射精というもの・・・)

時間を置いてじわじわとそれを理解しました。
その夜はなかなか眠れませんでした。
ちんちんが勃起して、精液を出すものだということは、知ってはいました。
でも具体的なことは何も知りません。
どうやったら出るのかとか、どんなふうに出るのかとか、どんな色をしてるのかとか、男のオナニーってどんなのとか。
考えたこともなかったし、こんなに突然射精を見せられるとは思ってませんから。

私は、その日の自分の行動をちょっと後悔し始めてました。
M彦をいじめた罪悪感とはちょっと違います。
単純に、気持ち悪いものを見るハメになってしまったという後悔。
そして・・・、黙って持ち出した姉ちゃんの下着。
どうしよう・・・?

浅はかだった私は、M彦を一通り笑い者にしたら下着を返してもらうつもりでした。
そして、またこっそり姉ちゃんの引き出しに戻しておくつもりでした。
洗濯をどうするかさえ深く考えてませんでした。
男の気持ち悪いモノで汚された上に、そのまま返してもらわずに帰ってきちゃった・・・。
どうしよう・・・?

翌日、学校に行くと、M彦は休んでいました。
一緒にいじめた女子2人はなんだかよそよそしくしてます。
昨日のことがショッキングで、“なかったことにしたい”ように見えました。
私もです。
いじめた場所に行っても何の痕跡もなく、姉ちゃんの下着もありません。

M彦が持って帰った・・・?
みすみす変態にエサを与えることになってしまったかも・・・?
どうしよう?

放課後になって、この日初めて、カカシ君に話しかけられました。

「あとで祥子(私)の家に行っていい?」

昨日のことを話したいのかな?
あのあとどうなったのか、誰にも聞かれないところで確かめないといけない。

私「いいよ、じゃあ一緒に帰ろ」

カカシ君「1回帰ってから行くから、待っててね」

方向が逆なのになんでかな、と思ったけど、言う通り家でカカシ君を待ちました。
カカシ君はなんと、姉ちゃんのブラジャーとパンツを持って来てくれました。
しかもちゃんと洗ってある。

カカシ君「一晩で乾かなかったから、朝は持って来れなかった、ごめん」

私「なんで謝るの!ありがとう!」

私は嬉しいのと感謝の気持ちでいっぱいになりました。
そして、姉ちゃんにバレなくて済むという安心感で泣きそうに。
カカシ君、ありがとう。
勝手に立ち会いをお願いしておいて、勝手に置き去りにしてきたのに。
それにまだカカシ君に謝ってもいません。
自分が情けない。
そして・・・。
友達ではあったけど、ただの頼りない子だと思ってたカカシ君。
なんだか急に、優しくて気が利く、かっこいい男の子に見えてきました。
衝動的にだけど、(好き!)って思いました。
初恋だったかも。

私たちが逃げた後のことを聞きました。
M彦もさっさと元の服に着替えて、カカシ君を置いて泣いて帰っていったらしいです。
そこに残されたブラジャーと、精液に濡れたパンツ。
カカシ君は拾って持ち帰り、しかも洗ってくれました。
相当ばっちかったはずだし、こっそり洗ったはずだから手洗いだったかも。
カカシ君はそこまでは言わなかったけど、そうに違いないです。
それを思うと私は申し訳ないやら嬉しいやらで、また泣きそうに。
一瞬でカカシ君の優しさに惚れ込んでしまいました。
カカシ君が言いました。

カカシ君「返さないと祥子が困るかと思って。持って来てよかった」

私「私のため?」

カカシ君「あ、えっと・・・、う、うん・・・そうだよ」

カカシ君が照れたように無言になりました。
見つめ合う。
ドキドキする。
家にはまだ誰も帰って来てなくて、居間でカカシ君と2人だけ。
自惚れちゃいけないけど・・・、今にも「祥子が好き」って言ってくれるんじゃないか・・・。
その前に無言のままキスされちゃうんじゃとか、考えてしまってドキドキしました。
ほんの数秒だと思うけど、無言の時間が長く感じました。
なんだか耐えられなくて私は声を出しました。

私「と、とにかくありがと。とっても嬉しい」

カカシ君「う、うん、その代わり、お願いがあるんだけど」

(来た!「付き合って」とか「好き」とか言われる!)

私は心の準備をしながら、「うん、もちろん、いいよ、何?」と、ゆっくり答えました。
カカシ君はこう言いました。

「昨日のはやり過ぎだと思う。M彦がちょっと可哀想、許してあげて」

あ・・・そっちか。
心優しいカカシ君は、あんな嫌なやつにも情けをかけて欲しいと言ってるんだ。
私はあんなやつどうでもいいと思いたいけど、罪悪感がなくもない。
カカシ君にお願いされたら、「わかった」と言うしかなかったです。
カカシ君の手前、深く反省してるふりをしました。
どっちみちセクハラさえなくなれば、これ以上M彦をいじめるつもりはありません。
でも、カカシ君の言う「お願い」は、それだけじゃありませんでした。

カカシ君「俺も女のパンツ穿いてみたい」

私「・・・。はい?」

私は頭の中が真っ白になりかけました。
そのお願いが何を意味しているのか、まったくわかりません。
私の動揺を知ってか知らずか、カカシ君は淡々と説明し始めました。

・まだ精通がないこと。
・キンタマが疼くことがあるから、もうすぐなんじゃないかと思っていること。
・すごく気持ちいいらしいので、早く迎えてすっきりしたいけど、なかなか来ないこと。
・どうしたら出るのか考えてた折、昨日M彦の射精を目撃してびっくりしたこと。
(あれが射精だということはカカシ君もわかったらしい)

カカシ君「恥ずかしい格好で女子に見られて、すっごいドキドキしたから?だから出たのかなーって思ったんだけど」

カカシ君は恥ずかしがりながらも、ずっと真面目な顔でした。
当時カカシ君は、オナニーなんてのは知らなかったんじゃないかと思います。
夢精のことは知ってるみたいだったけど。
ちんちんを自分で刺激して射精に導くという発想が、まだなかったんだと思います。
実際M彦はちんちんに触れずに射精していました。
(あれがM彦の初めての精通だったかどうかは分からずじまい)

私はというと、自分はオナニー的なことをやったことはないです。
でも、男も女も性器を弄ると気持ち良くなるらしい、ということだけは知ってました。
男の場合それが射精に繋がる、ということまでは知りません。
知らないから、「ちんちんを弄れば精通するよ」とは言えません。
知ってても言えないと思うけど・・・。

それはともかく、カカシ君の言いたいことは一応理解できました。
私の前で女の下着姿になりたいということなんだ。
昨日のはやり過ぎって私を咎めておいて、そんなことを言うの?
そんなこと言いつつ、どうやらカカシ君はM彦がちょっと羨ましかったらしいです。
カカシ君はその時、勃起してたらしい・・・。

「俺も昨日みたいにしたら、精通する気がする。精通してみたい」

・・・でもおかしい。
そんなのおかしい。
変態だ。

でもその時の私は、カカシ君を好きだって自覚した直後です。
頭がふわふわしていて、なんか力になりたいっていう気持ちしかありませんでした。
そして昨日のM彦の状況をカカシ君に置き換えて想像してみました。
そしたら全然気持ち悪くなくて。
むしろ、(カカシ君のちんちんもあんな風になったら面白いな)とか興味津々。

(好きな男の子なら、そのちんちんも好きになれるんだ)って不思議に思いました。

私「じゃ、じゃあこれ?」

姉ちゃんのパンツを指差すと、カカシ君は首を横に振りました。

カカシ君「祥子のがいい」

私「え、なんで・・・?」

カカシ君「好きな人のパンツがいい・・・」

さっき期待してしまった告白は、このとんでもないタイミングでやってきました。
一度真っ白になりかけた私の頭の中は本当に真っ白になりました。
カカシ君の顔は真っ赤でした。

(両想いなんだ!)

すっかり私は浮かれてしまってました。
カカシ君が私のパンツを穿きたいということの異常さなんて、全然気になりません。
気にならないというか、何も考えられなくなっていました。

頭が真っ白なまま私は立ち上がって、スカートの中のパンツを脱ぎました。
好きな男の子の前で、私はノーパンになったのでした。
告白に対する私の返事でした。
カカシ君は目を丸くしてます。
それもそのはず、カカシ君は、“私が今穿いてるパンツ”を指定したわけじゃないから。
私が勝手に思い込んで脱いでしまっただけです。
ただ、おかげで私の気持ち(私もカカシ君好き!)は、必要以上に伝わったと思います。
カカシ君は慌てて言いました。

「ご、ごめん、俺も脱ぐね」

私の頭がふわふわしてる間に、カカシ君はいつの間にか下半身裸になってました。
びっくりして私は後ろを向きました。

「いいよ」という合図で振り向くと、私のパンツをかなりきつそうに穿いたカカシ君。

何の変哲もない見慣れた白の子供パンツだけど、持ち主の私にも異質に思えました。
姉ちゃんのパンツをM彦に穿かせた時よりは控えめな状況なのに。

(脱いだばかりの自分のパンツが、ちんちんの形に盛り上がる・・・)

そんなことが起こる日が来るなんて、考えたこともなかった。

「そのまま見ててね」

カカシ君が膝立ちになって言いました。

「うん見てる」と、私は座ったまま言いました。

・・・それだけです。
何も起こりません。
パンツの盛り上がり方で、ちんちんが勃起してないのはわかります。
ただ無言で向かい合って、カカシ君もどうしたらいいのか、分からないみたいです。

私「大きくならないね。なんで?」

カカシ君「わかんない・・・」

昨日の状況を再現したら勃起して精通する。
そうカカシ君は思ってたみたいです。
まだエッチなドキドキになってないのかも知れません。
たぶん緊張もあったんだろうと思うけど。

(ああ、ブラジャーしてないからかも?)

そう思いました。
それをカカシ君に言うと、カカシ君も「そうかもしれない」と言いました。
ほんとバカみたいだけど、この時はとにかく2人とも大真面目に考えてました。
どうすればカカシ君が精通するのかということを。

<続く>

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