未亡人になっていた元カノと高校生の娘[中編]

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それからしばらく経った頃、いつもの平穏な日常があった。
変わり映えのしない毎日。
家と職場の往復。
『土曜の会』の存在は少しだけ非日常の空気があり、俺は楽しみだった。
でも家庭を裏切るようなことはしていないし、やましいことは何もない。
俺はそんなふうに考えていた。

そんなある日。
オレは会社で某テーマパークのペア優待チケットを貰った。
帰宅後、ヨメにチケットの話をした。

オレ「今日、会社でこんなモノを貰ったよ」

ヨメ「へぇ~、優待券なのね。でも行けないわよ」

オレ「なんで?それくらいのお金ならなんとかなるよ」

ヨメ「お金じゃないの。上の子はどうするのよ。あの子は絶対来ないわよ」
(※上の子は絶賛反抗期中なのである)

オレ「そうだよなぁ~」

ヨメ「残念だけど、誰かにあげたら~」

そう言うと、いかにも興味がない様子で台所へ消えていった。
まあこれが現実なんだろうが・・・なんだか味気ないな・・・。

で、土曜日。
いつものように末っ子を教室に預けると、いつもの喫茶店でミソノと小ミソノが待っていた。
オレは早速チケットを取り出して言った。

オレ「こんなの貰ったんだよ」

ミソノ「へぇ~、優待券なんだ~」

小ミソノ「えっ、スゴイじゃん!あたしここに行きたかったんだっ!ねぇねぇ、一緒に行こーよっ!」

なぜかオレを見る小ミソノ。

オレ「ちょうど2枚だし、お母さんと二人で行っておいでよ」

ミソノ「そうね。小ミソノちゃん、休みをとるから一緒に行きましょう!」

小ミソノ「うん・・・」

一瞬、小ミソノが不機嫌な顔をしたような気がしたが、すぐに笑顔になったのでオレは気にしないことにした。
ところが翌週の土曜日・・・土曜の会のときだ。
いつもの通りだと思っていたら小ミソノがいない。

ミソノ「困ったことになっちゃって・・・」

オレ「何が?」

ミソノ「来週の水曜に小ミソノと例のテーマパークに出かけることになっていたの」

オレ「ふーん、平日じゃん」

ミソノ「小ミソノは試験明けで休み。私もシフトが休みのはずだったんだけど・・・」

オレ「ダメになったと?」

ミソノ「そうなの・・・そしたら小ミソノが怒っちゃって」

オレ「ふーん・・・あっ、来週の水曜って言った?」

ミソノ「そうだけど?」

オレ「その日、オレちょうどそっち方面に出張なんだよ。夕方からでよかったら付き合うよ」

ミソノ「ホント?ありがとう。早速、小ミソノに伝えてみる」

というわけで、オレと小ミソノは夕方4時半にテーマパーク前で待ち合わせることになった。
このとき初めてオレはミソノと小ミソノの携帯番号とメールアドレスを聞いた。
ちなみに自分の携帯への登録は取引先っぽい会社名にしてある。
ミソノのアドレスはさておき、小ミソノのそれは女子高生らしい可愛いメールアドレスで、社用として登録するには、かなり厳しいモノではあったのだがw

小ミソノは真っ赤なコートと例のカチューシャ姿でオレを待っていた。
うっ、可愛い過ぎるw
オレはビジネスコート、ネクタイ、資料の詰まった重いカバンという姿だったので、どう見ても何かの記念日を祝う会社帰りの父と娘だな、とか思いながらテーマパークをまわった。
彼女はハイテンションではしゃぎまくっていたし、オレも自分の年齢を忘れて楽しんだのだが、そろそろ地元に帰る最終電車の時刻が近づいてきた。

オレ「そろそろ帰ろうか」

小ミソノ「・・・やだ・・・」

それまでの笑顔が消えて急に背中を見せる。

オレ「でも、最終に間に合わなくなる」

小ミソノ「・・・今日は帰らない・・・」

オレ「へ?」

オレは事情が飲み込めない。
彼女は何を言ってるんだ?

小ミソノ「・・・ずっと一緒にいて・・・」

そう言うと同時に目を潤ませた彼女がオレの胸に飛び込んできた。
正直に言おう、目を潤ませた女性が胸に飛び込んでくるなんてのは、実は初めての経験なのであるw
ミソノだけでなくヨメとの関係でも、こんな胸がキュンとなるようなシーンはなかったのだww

頭の中では全オレが緊急集合して安全保障理事会を開催した。
パニックの中、会議が提案した選択肢は2つだ。

A:彼女を強く抱き締める。
B:ここは大人の対応として彼女を諭す。

会議は紛糾している。
男なら迷わずA。
今夜はホテル泊だ。
しかし元カノの娘だぞ。
しかも現役高校生だ。
それは立派な“犯罪”であるw

そうして隙を見せたオレに彼女からの第二波攻撃が炸裂した。
直撃弾が急所にヒットする。
目を閉じたままオレを見上げる攻撃だっ!
いくら女性経験の少ないオレでも分かる。
いや、男なら本能的に分かるハズだ。
これはキスを求められているのだ。
頭の中でアラートが鳴り響く!

『メイデイ!メイデイ!緊急事態発生!もうダメです、墜落しますっ!』

次の瞬間、オレの頭の中は衝撃に耐え切れずブラックアウトしたw
致命傷を負って青息吐息の中、オレが選んだのは・・・。

Bだった。

オレ「小ミソノちゃん・・・帰ろう」

余計なことを言うと拗れると思ったオレは極めてシンプルに言った。
感情的になった女性に理詰めで話をして勝てた試しがなかったからだ。
しばらくの沈黙の後・・・。

小ミソノ「・・・わかった・・・でも・・・ちゃんと帰るから・・・キスして欲しい・・・」

弱々しく涙ながらに絞り出すような声だったが、オレはもう迷うことはなかった。
目を閉じた彼女のおでこに軽くキスをした。
結論から言うと、オレは第二波攻撃のダメージで逆に正気に戻った気がする。
あまりにもダメージが大きすぎて、限界を突き抜けてしまったのだ。
もしアレがなければ彼女を黙って抱き締めていたかもしれない。

帰りの電車の中では、彼女はオレに寄りかかってずっと眠っていた。
ただオレは時おり彼女の頬を伝うモノを黙って拭いてやらなければならなかったが・・・。
タクシーで彼女を家まで送り届けると、母であるミソノが玄関で待っていた。
フラフラと戻る娘を無言で迎えると、オレに深々と礼をして玄関の中へ消えていった。

次の土曜日も、その次の土曜日も、ミソノの姿も小ミソノの姿もなかった。
オレは末っ子の待ち時間を独り、いつもの喫茶店で過ごした。

テーマパークの一件から3週間が過ぎた土曜日のこと。
今日もミソノは居ないんだろうかとか考えながら末っ子を教室に連れて行った。
思えば、もう3月も近い。
そうなれば俺はもうここに来る理由がなくなるのだ。

あれは何だったんだろう・・・。
選択肢は正しかったのか?いや、間違いではないだろう。
というか、もし泊まっていたら・・・。
いやいや、四十前の大人が女子高生に魅了されて外道とかありえんしw
でも正直、可愛かったよなぁ・・・。

などと小ミソノが飛び込んできたシーンを反芻しながら教室に向かう。
受付にはミソノがいた。

ミソノ「こんにちは、オレくん、末っ子ちゃん」

オレ「こんにちは、久しぶりだね」

ミソノ「なんかシフトがズレちゃって。ふふっ」

来たっ!悩殺ポーズだw

オレ「休憩は何時から?」

若干動揺するも普通を装いながら言う。

ミソノ「ちょうど今からよ」

オレ「じゃ、行こうか」

ミソノ「はい」

というわけで久しぶりに“土曜の会”成立である。
オレとしては、テーマパークの一件は是非とも避けたい話題だったのであるが・・・。

ミソノ「この間はごめんなさいね。小ミソノが失礼なことしちゃったみたいで」

ってオイオイ、いきなりこの話題かよ!

オレ「あぁ、気にしないで下さい。彼女、ちょっと周りの雰囲気に呑まれちゃっただけでしょうし。カップルがいっぱいでしたからね、ハハハ」

努めて明るく振舞う。

ミソノ「・・・それが、そうでもないんです・・・」

オレ「えっ?」

以下、ミソノの説明を簡単にまとめる。

・当初、小ミソノは母ミソノとオレをくっつけようとしていた。
・キーとなる日には“例のカチューシャ”をしてオレを過去に引き戻そうと企んでいた。
・そのためにミソノの卒業アルバムを見て、なんと同じ髪型に変えていた。
・カチューシャについては、母ミソノが大事にしていたのでピンときたらしい。
・その後、母ミソノにその気がないことを知ったが、オレとは離れたくなかった。
・そこで自分がオレとくっつこうとした。
・やっぱり父親がいなくなったのが寂しかったのだろう・・・。

ということだ。

オレは自分を責めた。
いたいけな女子高生の傷心を癒やすどころか逆に深くエグっていたのだ。
その必死な気持ちになんとなく気づいていながら・・・。
何もできないくせに・・・。
いい人を装って・・・。
結局は自分が過去の感傷、つまり・・・。
姿形の似た小ミソノを使って、高二の自分の再現ドラマを楽しんでいただけだったのだ。
オレは自分の最低さに吐き気がした。

オレ「・・・」

ミソノ「・・・」

オレはこの後、どうすればいいのか分からなかった。
たぶんミソノも同じ思いだったのであろう。

オレ「・・・オレ達って、もう会わない方がいいのかな・・・」

ミソノ「そうかもね・・・」

ミソノ「・・・でも最後にひとつだけ、私のお願いを聞いてくれる?」

なんとなく怖かったのであるが・・・。

「いいよ。なんでも言ってよ」とカッコつけて言ってみた。
というか、この母子に許してもらえるなら、本当に何でもしようと思ったのも事実である。

ミソノ「家に来てほしいの・・・一度だけ・・・」

オレ「えっ?!」

ミソノ「変な意味じゃないの。あの家は悲し過ぎるから・・・。最後に楽しい思い出で終わりたいの」

オレ「どういうこと?」

ミソノ「家を手放すことにしたの。二人で暮らすには広すぎるから」

テーマーパークの帰りに小ミソノを送っていったときに見たのだが、確かに立派な一戸建てだった。
庭が荒れた雰囲気だったのは男手がないからだろう。
それに、あちこちにご主人の思い出が詰まってるんだろうし。

ミソノ「それでね、最後にパーティでもして終わりにしようと思ったんだけど・・・。小ミソノと二人だと泣いちゃって辛い思い出になりそうで・・・」

オレ「そういうことなら喜んで。なんなら仮装でもしちゃいますよw」

ミソノ「それ、いいかもっ!ふふっ」

というわけで、『鍋パーティ@ミソノ邸』が決まった。

<続く>

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