エッチを盛り上げるスパイスにされた俺[前編]

この体験談は約 9 分で読めます。

実家暮らしの時の話なんだけど、俺ん家って結構大家族なんだわ。
爺ちゃん、婆ちゃん、親父に母ちゃん、子は上から長女、次女、長男、次男の俺、三女。
一番上の姉ちゃんは大学まで行ったが、他はみんな中卒か高卒。
どうも両親は長女を大学まで行かせてみて、全員は金銭的に無理だと悟ったらしい。
そんなのもあって俺より上の次女と長男は2人とも中卒で、しかも夜の仕事で働いていた。

俺は高校に行ってて当時18歳、卒業後のことで悩み抜いていた。
進学って選択肢はなかったもんで。

とりあえず触れとくが、童貞だった。
それどころか奥手な自分が将来、経験すること自体が想像できなかった。
出会いもなかったし。
小遣いはなし、バイトで稼げ。
バイトがない日は帰ってきて家事を手伝え。
爺さんの介護も子が分担だから、家に恋人を連れ込むのも無理。
とにかく恋愛とかできる環境じゃなかった。
個人の部屋もなくてエロビも観れなかったし、彼女もいない。

18歳だった俺は相当ムラムラしていた。
もう姉ちゃんや妹でもいいからやらせろ!ってくらい。
まあ母ちゃんは勘弁だったけど。

ある日、夜の仕事をしてるって書いた21歳の兄が、「お前、彼女とかいるの?」って聞いてきた。

「無理だよ」って答える。

まぁ兄ちゃんも同じ環境で育ったわけだから、その一言で理解してくれた。

「紹介してやるよ、年上でもいいだろ?」

もちろん俺は大喜びで兄の言葉に甘えた。
年は23歳で俺より5コ上らしい。
マジで夢が膨らんだ。
で、兄経由で携番とメアド交換して、その人としばらくメル友みたいな関係になった。
まだ顔は知らなかったが、兄曰く「優香似」とのこと。
だから、ここでも優香ってことで。

日が経つにつれ、どんどん親近感が湧いて、会ったこともないのに好きになっていた。
優香は甘えん坊で五コも年下の俺にも甘えてくれた。
あと下ネタが好きで、ソフトなネタから結構エグイネタまでなんでもOK。
それだけで童貞の俺はカチコチになった。
それに、「毎日大変だから君の存在に癒される」って言ってくれて、俺も似たような気持ちだった。
電話で話すようになった頃にはすでに恋人状態で、ラブラブトークを展開していた。

そんなある日、「3日後、仕事が休みだから会おう」と優香が言ってきた。
約束の日は平日で俺はバイトが入っていたが、親に内緒でバイトを休んで会うことにした。
それから3日間は寝れなかったし、夕飯の時なんて度々母ちゃんに、「あんた、何ニヤけてんの?」と聞かれる始末。
優香のことを考えるだけで顔がニヤけてしまう。
そんな経験、みんなはない?

ついにその日になり、夕方の6時半に駅前で待ち合わせ。
学校が終わると、待ちきれずに速攻で駅に向かった。
うちの地元の駅には噴水みたいなのがあり、その前が待ち合わせ場所。
メールで早めに着いてしまったことを伝えると、待ち合わせ時間まではまだだいぶあったが、少しして1人の女性に声をかけられた。

「武藤君?」

「はい、そうです」

噴水の前の学生服の男が俺。
そう伝えてあった。
他に学生服はいないし間違えようもない。
俺らはすんなり会えた。

彼女は見た目、高そうな派手めの服装で、白いワンピースに上着を羽織り、ヴィトンのカバン、高いヒール、長くてクルクルの少しだけ明るい髪で登場。

(ヤバい!制服の俺じゃ釣り合わない!)と思った。

まぁ、そのセレブな服装に釣り合う私服も持っていなかったが・・・。
正直な第一印象は、雲の上の存在、高嶺の花って感じだった。

とりあえず喫茶店に入った。
彼女は紅茶を頼み、俺はガキ丸出しでコーラ。

「こんなお子様でいいの?」と聞くと、「可愛い年下が好きだから」と彼女。

「可愛い可愛い」と連呼されていたが、可愛いと言われると傷付く年頃だった。

1時間くらい話した後、「制服じゃ一緒に外を歩くの気まずいでしょ?私の部屋に来る?」と彼女。

彼女はちょっとお洒落なマンションに住んでいた。
部屋もとても綺麗で、やっぱ大人なんだなぁと思うと自分が悲しくなる。
俺は緊張でカチカチだったが、お笑い番組を観ながら話しているうちに自然に話せるように。

「何時頃に帰るの?」

「バイトが終わるのが10時だから10時半頃にうちに着けば平気」

その段階でもう8時半頃だったと思う。
優香は薄着で、若かった俺は肩や胸元を見るだけでカチカチになった。
しばらくして話も尽き、少し気まずい雰囲気に。
沈黙が続くにつれて俺はドキドキして再び緊張。
たぶんいやらしいことも期待していた。
けど、自分からは言い出せない。
畏れ多くて。
それどころか相手にされること自体ないと思った。
メールであんなに下ネタを話せたのがマジ不思議。

再び長い沈黙があり、(何か話さなきゃ!なんかネタないか?ネタネタ!)と頭をフル回転させていると、「ねーねー」と優香。

「何?」と優香を見る。

優香は何も言わずに微笑んでいる。
そのまましばらく見つめ合って心臓バクバク。
分かってる男なら、そこでキスするんだろうけど、当時の俺には無理。
最終的に痺れを切らし優香からキスしてきた。

そこからの展開は早い。
優香は、「エッチしよっ」とあっさり言って、俺の手を取りベッドへ誘い、仰向けで寝転ぶ。

(何をどうすりゃいいんだ!?つかマジいいのか!?)

混乱しながら、とりあえず胸のボタンを外して脱がせてビックリ。
当時の俺には見たことのない大きさだった。
試行錯誤してブラを外し、胸を揉み、舐める。
体中を触る。

「はいっ」と優香。

それ以外は何も出来ず、結局優香がリードしてくれることに。
情けない・・・。

優香はベッドの上で服を脱ぎ、全裸になった。
俺はその過程を呆然と夢の中の出来事のように見ていた。
目の前に夢にまで見た女の人の裸。
芸能人の裸を生で見るようなものだったと思う。

「もうあんま時間ないでしょ?面倒臭いから全部脱いじゃった」

たぶんもう9時頃だったと思う。

「ほら、ズボンとパンツ脱いでっ」

言われるがままに脱いだ。
てか優香だけ全裸にさせているのが逆に恥ずかしくて我慢できなかった。
すると優香は立ったままの俺の前に座り、カチカチのアレを握って俺を見上げた。

「硬っ!やっぱ若いねっ」

そう言ってペロペロ舐め始めた。
すごい上手。
いや、当時の俺に比べる対象はなかったが、今でもそう思う。
手でピストンさせたり、裏筋に沿って舐めたり、カリを舌先で舐めたり、先っぽを吸ってみたり。
玉はくすぐったかったので勘弁してもらった。
そんなこんなで3分くらいでイッてしまったと思う。
優香がヒートアップする前に余裕でイカされた感じだった。
優香はゴクッと飲んでから、「過去最大に大量」と一言。
不思議なことにオナニーと違って気持ちが萎えなかった。

続いて本番。
優香はベッドに仰向けに寝て股を開き、「おいで」と言った。
先に一番恥ずかしい所を見られたお陰で俺も多少は行動的になれた。
優香は俺のアレを指で挟み、アソコまで誘導した。

「入るの?」と聞くと・・・。

「可愛い高校生が相手で、もうビショ濡れ」

実際、スルッと奥まですんなり入った。
あとは夢中で腰を振るだけ。
猿でも出来る。

「アッ!イイ!イイ!」

優香は下から俺を抱き寄せてディープキス。

「オッパイも触って」と言われ、腰を振りながら胸を鷲掴みにした。

やがて限界が来て、優香の腹の上で大量に射精。
どこに出せばいいのかアタフタしたが優香が丁寧に教えてくれた。
たぶん時間は5分くらい。
2回目なのに・・・。
優香はイケなかったみたいだが、もう時間もなく、俺らは服を着た。
帰り際、「次はイカせてねっ」と優香。
俺は夢見心地で家路を急いだ。

それからもラブラブメール時々電話の日々。
予定が合わずに会えなかったが、俺はもう優香にゾッコンだった。
勉強してても優香の顔が浮かんで手につかない、食事も箸が進まない、完全な恋煩い。
最初、電話は時々だったが、次第に我慢できずに掛けまくり、1ヶ月で5万円近くいったりもした。
母親にキレられ、親父に殴られた。
心底こんな家に生まれたことを悔やんで凹んだ。
そしてまた優香に電話。
完全に悪循環。
バイトも手につかず、ズル休みしてクビ。
クビになったのが親にバレないように、学校が終わったら時間潰しの日々。
完全な落ちこぼれだった。
優香は忙しいらしく会ってくれなかったが、優香以外の女性には発情もしなかった。
当時の俺を救えるのは優香だけだった、でも全く会えず。
さらに俺はどんどん落ちこぼれ、いっそ死にたいくらいの腑抜け状態の毎日。

しばらくして携帯が代金未納で停まってしまい、優香との連絡方法を失った。
それから2、3日、兄貴に携帯を借りて連絡するとかも可能だったんだが、悩み抜いた結果、(このまま優香を忘れよう)と思った。
そして携帯のことも親にバレる前に解決しようと努力して、バイトも探した。
しかし携帯会社から家に連絡がいき、全てが親父にバレてしまう。
もちろんバイトのことも。
俺は殴られ、「出てけ!」と家から叩き出された。
俺は夜の公園で声を上げて泣いた。
痛いからではなく、思い通りにいかない苛立ちや情けなさ、優香に会いたくても会えない悲しみ。
もう消えて無くなりたいと思った。

優香と連絡を取れなくなって1週間後の夜だったと思う。
せっかく忘れようと努力していたのに、全てを失った気分の俺は、もう一度だけ優香に会えればなんでも出来るし、死んでもいいと思った。
一目でも会いたい。
情けないことは承知、嫌われることは覚悟の上で優香の部屋へ向かった。
部屋に近づくにつれて緊張は増し、部屋の前に着いた時にはもう心臓が破裂しそうなほどバクバクだった。
チャイムを鳴らし、しばらく待つ。
反応無し。
2、3回鳴らしても同じ。
どうやら留守の様子。
俺は玄関の隅に座り、帰りを待つことにした。
たぶん俺の人生で3本の指に入る情けなさだったと思う。
俺はひたすら優香が帰ってきた時の言い訳探しに没頭していた。

2、3時間して深夜の2時かそこら。
誰かが階段を昇ってくる音がした。
話し声も聞こえる。
優香の声と男の声?
1人じゃないことに気付いた瞬間、さらに自分が情けなく思えた。

(なんて恥ずかしいことをしてるだろ・・・俺は)

階段を昇りきった優香は俺に気付き、すごく驚いた顔をした。
俺はまともに目も見れず、緊張で気絶しそうな勢い。

「どうしたのー!こんな時間に?」

「あ・・・俺、携帯が停まっちゃったから。親父に家から叩き出されたついでに伝えようと思って・・・」

2、3時間考えてそれかよ。

「あっ、そうなんだぁ」と意外にも笑顔の優香。

連れの男は、「お前、時間考えろよ」と一言。

「ハイ・・・すみません」と答える。

「誰?」

男が優香に聞く。

「ショウちゃんの弟」

ふーーんって感じの男。

「この人は仕事先の友達だよ」

優香が男を指して俺に言った。

「そろそろ帰る」と言い出そうか迷ったが、「とりあえず近所迷惑だし、中に入ろうか?」と言って優香は鍵を開けた。

懐かしい優香の部屋。
あの日の思い出が蘇る。
俺と男は向かい合いで座り、優香はキッチンでお茶の用意をしている。
男の目が見れず、ずっと下を向いていると、お茶を出しながら、「あんま虐めないでっ!私の可愛い弟君なんだから」と優香。

(弟君・・・)

その言葉に傷ついたりはしなかったし、逆に嬉しかった。
まぁなんとも思われていないと思っていたから、むしろまだ確率はゼロじゃない?くらいに受け止めてた。

「優香さんは何の仕事してるんですか?」

「えーと、それはねぇ・・・」

口ごもる優香。
それを見て男はニヤニヤ笑っている。

「お前みたいなガキには刺激の強い仕事だよ」

優香は苦笑い。

「どうしても知りたい?・・・セクパブかな・・・」

最初はピンと来なかったが、キャバクラやパブみたく酒を飲む所らしかった。
サービスタイムみたいのが時々あり、その間、女の子たちはお客の膝の上に向かい合って座り、胸を露出する。
その間、お客は女の子の胸を揉んだり舐めたり出来る、そんな店。
それを聞いて俺は超ショック。
愛想笑いをしようにも顔が引き攣った。

(あの胸を!)

だけど、好きになっちゃったもんは仕方がない。
嫌いになるどころか、嫉妬を燃料に恋愛感情が燃えてしまっていた。

「ゴメンネ・・・」と優香。

男は俺を見ながらニヤニヤしている。
けどしばらくして、「子供はそろそろ帰れ」と男が言った。
確かに、どう考えても迷惑だ。
それで俺が帰ろうとしていると、優香は俺を引き止めて、「でも家から叩き出されたんでしょ?危ないし、今日は泊まっていきな。明日、ご両親と仲直りするんだよ?」と言った。
なんてやさしい人なんだ。
それを聞いた男がやたら文句を言っていたが、最終的に「うるさいなぁ。私ん家なんだからさぁ。あんたこそそろそろ帰れば?」と言われ、舌打ちして黙った。
まあそれからも男の帰れ光線は続いたが・・・。

やがて夜も更け、「そろそろ眠いでしょ?」と優香。

「大丈夫」と言ったが、「明日学校でしょ?授業中に眠くなっちゃうよ」と言ってベッドのある寝室に案内してくれた。

優香と寝室に入っただけで初体験の思い出が蘇り、勃起してしまう若い俺。

「ベッド使っちゃっていいの?下で寝れますよ?」

「向こうの部屋は物が多くて寝れる場所ないし、私が下に布団敷いて寝るよ」

「一緒に寝ればいいのに・・・」

ありったけの勇気で顔を真っ赤にして言ってみた。
優香は少し驚いてから微笑んで、俺にキスした。

「分かった。一緒に寝よっか」

そう言って俺に布団を掛けると優しく頭を撫でて静かに部屋から出ていった。
嬉しくて天にも昇る気持ちだ。
エッチした女性なのに、キスされただけで死んでもいいってくらい嬉しかった。
俺が余韻に浸っていると、向こうの部屋からは優香と男の話し声がした。
男は俺を批判し、優香がかばってくれている。
揉めている感じだった。

俺は、あの優香の友達が帰ってくれればなと思っていた。
優香と、もっと色々な話がしたい。
もし許してくれるなら、エッチもしたい。

俺は男が帰り、優香が隣に来てくれるまで起きていようと思った。
しかし夜更かしを知らない学生だった俺が、そんな深夜まで起きていること自体が珍しく、幸せで心がポカポカなのもあって、いつしか眠りに落ちていた。

<続く>

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